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ABEJA Tech Blog

ABEJA、産業特化型LLMの学習・推論基盤の設計手法をAWS公式ブログで公開——「CODAS」プロジェクトにおけるAWS ParallelClusterやSlurmの活用事例を紹介

要点

  • ABEJAは2026年9月16日、同社エンジニアが執筆した技術解説記事がAmazon Web Services(AWS)の公式ブログに掲載されたと発表した。

  • 一般社団法人AIデータ主権共創機構(CODAS)による「データの秘匿性を考慮した効率的なAI学習手法の開発」プロジェクトでの取り組みを紹介している。

  • AWS Labsのオープンソースリポジトリ「awsome-distributed-ai」を出発点とし、AWS ParallelClusterとSlurmを用いた学習・推論基盤を構築したという。

  • 高速ストレージ「Amazon FSx for Lustre」の活用に加え、複数チーム利用を想定したユーザー・権限管理や監視・障害検知の仕組みについても解説されている。

  • 記事の執筆はABEJAの原田伴誉氏および久米拓馬氏の2名が担当した。

  • 株式会社ABEJAは2026年9月16日、同社公式テックブログにて、Amazon Web Services(AWS)の公式ブログに同社メンバーが執筆した技術記事が公開されたことを明らかにした。

  • 公開された記事では、ABEJAが参画している「データの秘匿性を考慮した効率的なAI学習手法の開発」プロジェクトにおける具体的な実施事項が報告されている。産業特化型LLM(大規模言語モデル:大量のテキストデータから高度な言語処理を行うAIモデル)の開発に向けた、学習および推論を実行するためのインフラ基盤の設計手法が主な内容となっているという。

CODASプロジェクトにおける産業特化型LLM基盤の取り組み

今回の技術記事で取り上げられているのは、一般社団法人AIデータ主権共創機構(CODAS)が推進する「データの秘匿性を考慮した効率的なAI学習手法の開発」プロジェクトでの活動だ。この取り組みにおいてABEJAは、産業分野に特化したLLMの開発を目的として、モデルの学習および推論を行うための大規模な計算基盤の設計を担当していると説明している。

大規模な言語モデルを効率的かつセキュアに学習・運用するためには、計算リソースの適切な配分や高速なデータ処理を可能にするインフラ環境が不可欠となる。記事では、そうした要件を満たすために同社が設計・実装した具体的なアーキテクチャ構成について解説がなされているという。

「awsome-distributed-ai」を出発点としたクラスター構築とジョブ管理

インフラ設計の出発点として採用されたのは、AWS Labsがオープンソースとして提供しているリポジトリ「awsome-distributed-ai」のリファレンスアーキテクチャ(推奨される標準的なシステム設計パターン)だという。このリファレンスをベースに、同プロジェクトの要件に合わせた基盤の構築が進められた。

クラスター環境の構築および管理には「AWS ParallelCluster」(クラウド上でHPCや機械学習向けの大規模計算クラスターを容易に構築・管理できるオープンソースツール)が採用された。さらに、投入された計算ジョブの割り当てや実行制御を担うジョブスケジューラーには「Slurm」(分散環境におけるリソース管理とジョブスケジューリングを行うソフトウェア)が導入されていると報告している。

これらを用いることで、膨大な計算リソースを効率的に束ね、大規模モデルの学習や推論に必要なワークロードを安定して実行・管理できる体制を整えているという。

高速ストレージ「Amazon FSx for Lustre」の導入と運用管理体制

大規模な分散学習において重要となるストレージ基盤には「Amazon FSx for Lustre」(大規模データの高速処理に最適化されたフルマネージドの並列ファイルシステム)などが活用されていると説明している。これにより、モデルの学習時に発生する膨大なデータの読み書きをスムーズに行える構成となっているという。

また、単一のチームだけでなく複数チームが同時にインフラを利用することを想定し、ユーザー管理や権限管理の設計についても詳細に触れられている。個々のユーザーやチームが必要なリソースに安全にアクセスできる環境を整備したという。

加えて、基盤の安定運用を支えるための仕組みとして、システムの障害検知やモニタリング(監視)の仕組みについても解説されている。稼働中の異常を速やかに検知して対処できる監視体制を組み込むことで、安定した開発基盤の維持を図っていると述べている。

執筆者情報と公開記事について

今回のAWS公式ブログ記事は、ABEJAに所属する原田伴誉氏と久米拓馬氏の2名によって執筆された。ABEJAのテックブログでは、今回公開されたAWS公式ブログ記事へのリンクが案内されており、詳細なアーキテクチャや設定に関心のある読者に向けて一読を促している。

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