Amazon Bedrock AgentCoreのWeb検索機能が強化、ドメインと公開日の絞り込みに対応し東京リージョンへも展開
要点
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米Amazon Web Services(AWS)は、エージェント構築プラットフォーム「Amazon Bedrock AgentCore」のWeb検索機能に、実行時(ランタイム)のドメインおよび公開日フィルタリング機能を追加した。
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本機能は「web-search connector」バージョン1.2.0として提供され、API呼び出し単位で許可・拒否ドメイン(各最大100件)やISO-8601形式による日付範囲を指定できる。
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既存の管理者ポリシーと組み合わせた階層的な制御が可能となっており、外部のオーケストレーションを介さずサーバーサイドで処理される。
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機能追加と同時に東京(ap-northeast-1)およびダブリン(eu-west-1)の2リージョンへの拡張が発表され、クエリがAWS内に留まるゼロエグレス構成により地域規制への対応も容易になった。
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米Amazon Web Services(AWS)は現地時間2026年8月19日、AIエージェント構築・最適化プラットフォーム「Amazon Bedrock AgentCore」のWeb Search(Web検索)機能において、ドメインおよび公開日のフィルタリング機能を提供開始したと発表した。本機能は「web-search connector」のバージョン1.2.0の一部として実装され、開発者がエージェントのグラウンディング(回答の根拠付け)に用いる情報源の範囲や鮮度をリクエスト単位で細かく制御できるようになる。
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あわせて同機能の提供地域も拡大され、東京リージョン(ap-northeast-1)およびダブリンリージョン(eu-west-1)のエンドポイントからもWeb Searchが利用可能となった。
リクエスト単位で情報源を制御する階層型フィルタリング
AIエージェントが外部のWeb検索を利用して回答を生成するグラウンディングの仕組みでは、参照元の信頼性とデータの鮮度の担保が重要視される。たとえば金融サービス向けのエージェントが未検証の個人ブログを参照することや、商品情報案内エージェントが現在の在庫状況を問い合わせられた際に数年前の古い価格や在庫データを引用することは防ぐ必要がある。
今回発表された機能では、個別のAPI呼び出し(tools/call)のパラメータとしてドメインや公開日の条件を渡すことで、サーバーサイドにおいて検索対象を動的に限定できる。開発者側で外部のオーケストレーション処理を構築する必要がなく、APIへの指定のみで完結する仕組みとなっている。
また、本機能は組織全体で設定される管理者レベルのドメインポリシーと共存する。企業全体のセキュリティやガバナンスポリシーを土台として維持しつつ、個別のAPI呼び出し側でタスクに応じてさらに探索範囲を絞り込むといった「階層型フィルタリングモデル」が実現できるという。
コネクタ バージョン1.2.0における主な新仕様
今回の「web-search connector 1.2.0」では、Web Searchツールの入力スキーマ内にある filters オブジェクトに2つの新しいフィルタ機能が追加された。
1. ランタイムドメインフィルタリング
リクエストごとに検索対象に含めるドメインの許可リスト(include)または除外する拒否リスト(exclude)を指定できる。
filters.domainFilter.include: 指定したドメインからの検索結果のみを返却する。filters.domainFilter.exclude: 指定したドメインからの検索結果を除外する。
これらのリストには、それぞれ独立して最大100件のドメインを設定することが可能だという。
2. 公開日フィルタリング
検索結果として取得するWebコンテンツの公開日について、ISO-8601形式のUTCタイムスタンプを用いて期間を指定できる。
filters.publishedDateFilter.from: 検索対象とする最も古い公開日(指定日を含む)。filters.publishedDateFilter.to: 検索対象とする最も新しい公開日(指定日を含む)。
なお、これらのドメインフィルタおよび公開日フィルタはどちらも任意(オプショナル)のパラメータであり、未指定の場合は従来どおりインデックスされているすべてのコンテンツが検索対象となる。
想定されるユースケース
元記事では、組織全体の静的なルールだけでは対応が難しい、きめ細かな制御が求められる実運用のユースケースとして以下の例を挙げている。
- タスクごとの参照元制限: 法規制の改定情報を分析するコンプライアンス向けエージェントにおいて、オープンなWeb全体を検索させるのではなく、
.govドメインや承認済みの公式パブリッシャーのみに対象を限定する。 - 時間軸に沿ったスコープ制限: 「今週の決算発表」をまとめる市場調査エージェントにおいて、検索クエリに対する関連度が高くても過去の四半期の情報が混入しないよう、直近の期間に限定する。
- 呼び出し時の動的なポリシー切り替え: 複数の顧客を抱えるマルチテナントプラットフォームにおいて、個別のテナントやユーザーごとに異なるドメイン制御ルールをAPI実行時に動的に適用する。
東京リージョンへの拡大とゼロエグレス構成
今回の機能アップデートと並行して、Web Search機能のサポートリージョンにダブリン(eu-west-1)と東京(ap-northeast-1)の2拠点が新たに追加された。
これにより、アジア太平洋地域や欧州の利用者は、地理的にワークロードに近いリージョンエンドポイントからWeb Searchを呼び出せるようになり、通信レイテンシの削減が可能となる。
さらに、AgentCoreは検索クエリがAWSのインフラストラクチャ内に留まる「ゼロエグレス(zero-egress)アーキテクチャ」を採用している。このため、データ所在地や規制への適合が求められる地域の企業であっても、データを大西洋越しに通信させることなく、自社リージョン内で安全にグラウンディング対応エージェントを構築・運用できる環境が整ったとしている。