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AWS ML Blog

Amazon Bedrock、カナダからOpenAIのGPTモデルが利用可能に クロスリージョン推論で実現

要点

  • 米AWSは2026年10月20日、AIサービス「Amazon Bedrock」において、カナダのリージョンからOpenAIの基盤モデル「GPT」シリーズへのアクセスを提供開始した。

  • カナダ(中部)およびカナダ西部(カルガリー)リージョンから、クロスリージョン推論(CRIS)を通じて北米内の対応リージョンへ自動ルーティングされる。

  • GPT-5.6、GPT-6、GPT-6.1の計7モデルが対象で、100万トークンのコンテキストウィンドウやプロンプトキャッシュに対応する。

  • ユーザー側のルーティング管理なしで広範な処理能力プールを活用でき、需要急増時でも安定したスループットを維持できる。

  • 米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)は2026年10月20日、公式の機械学習ブログにおいて、クラウド型AIサービス「Amazon Bedrock」(複数の基盤モデルを単一APIで扱えるフルマネージドサービス)のカナダリージョンから、米OpenAIの基盤モデル群が利用可能になったと発表した。

  • 対象となるのはカナダ(中部)およびカナダ西部(カルガリー)の2拠点で、複数拠点で負荷を分散して処理能力を確保する「クロスリージョン推論(CRIS)」を通じて提供される。これにより、カナダ国内の拠点を中心に生成AIアプリケーションを構築する組織は、自国内のエンドポイントからOpenAIの最新世代モデルを呼び出せるようになったという。

カナダから利用可能な3世代・計7モデル

元記事によると、カナダのリージョンからは「GPT-5.6」「GPT-6」「GPT-6.1」の3ファミリーにわたる計7モデルが利用可能とされた。発表された各モデルの位置づけは以下のとおりである。

最新世代のGPT-6.1からは、性能と費用のバランスが重視される業務向けに、強力な推論能力とコーディング性能を備えた「GPT-6.1 Sol」が提供される。
GPT-6世代からは3モデルが登場した。「GPT-6 Astra」は複雑なエンドツーエンドの推論やエージェントタスク(自律的に業務を遂行する処理)向け、「GPT-6 Sol」は日常利用に適した経済性を持つ反復タスク向けの推論・コード生成モデルである。また「GPT-6 Luna」は、リクエストごとに推論労力(推論に費やすリソース)を調整できる、大量の反復タスク向け高速・低コストモデルとされている。
GPT-5.6世代からも3モデルが提供される。「GPT-5.6 Sol」は高度な推論、コーディング、エージェント用途向け、「GPT-5.6 Terra」は本番運用に適した性能とコストのバランス型、そして「GPT-5.6 Luna」は大量処理や低レイテンシーが求められる環境向けの高速・安価モデルとなっている。

100万トークン対応と3系統のAPI

提供されるモデル群は、テキストと画像の入力に対応し、テキストを出力する。文脈の最大長を示すコンテキストウィンドウは100万トークンにおよび、推論モードや外部連携のツール呼び出し(Tool Calling)をサポートする。GPT-6.1 Solも同じコンテキスト長とツール呼び出しに対応しており、追加の入出力モダリティはモデルカードに記載されているという。
また、GPT-5.6、GPT-6、GPT-6.1の全モデルで、入力文脈を再利用してコストや遅延を抑える「プロンプトキャッシュ」がAmazon Bedrock上でサポートされる。
モデルを呼び出すインターフェースとしては、OpenAIの「Responses API」と「Chat Completions API」、およびBedrock独自の「Converse API」の3系統に対応する。いずれもbedrock-runtimeエンドポイントを通じて利用可能で、Responses APIではストリーミング出力やツール呼び出し連携も扱える。

クロスリージョン推論の仕組みと運用

今回の提供を支えるクロスリージョン推論は、急激なアクセス増加時でも処理性能を維持するためのキャパシティ管理機能だ。
ユーザーのアプリケーションがカナダのソースリージョンにあるBedrock Runtimeエンドポイントへリクエストを送ると、Amazon Bedrockが処理可能な送信先リージョンへ自動でルーティングする。利用者が自前で負荷分散や経路を管理する必要はなく、北米内の幅広い処理能力プールを活用してスループットを維持できる。推論処理は北米地域内で実行され、データの保管場所に関する規制要件(データレジデンシー)の制御も適用されると説明されている。
カナダから呼び出す際は、生のモデルIDではなく対象モデルと転送先リージョン群を定義した「推論プロファイル」を指定する。カナダ向けには接頭辞「us.」が付く「米国地理プロファイル」が提供され、カナダおよび米国の各リージョンへリクエストが振り分けられる。
元記事ではこのほか、アクセス権限の設定やAPIの実装例、利用割り当て枠(クォータ)の引き上げ申請、可観測性シグナルの確認、検証後のリソース片付け手順についても触れられている。料金体系やリージョン別の提供状況は、公式の価格ページやBedrockユーザーガイドのモデルカードで確認できる。

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