Amazon Bedrock、ソウルとシンガポールでClaudeモデルのリージョン内推論に対応
要点
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Amazon Web Services(AWS)は、Amazon BedrockにおいてAnthropicのClaudeモデルによる「インリージョン推論」の提供をソウルとシンガポールで開始した。
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ソウルリージョンでは「Claude Opus 5」と「Claude Sonnet 5」、シンガポールリージョンでは「Claude Sonnet 5」が新たに利用可能となった。
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データの処理や入出力が指定したリージョン内のみで完結するため、金融や医療、公共部門などのデータ規制要件に対応する。
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呼び出しには
bedrock-runtimeエンドポイントを使用し、直接のモデルID指定のほか、Anthropic Messages APIやConverse APIなどの各種機能が利用できる。 -
Amazon Web Services(AWS)は現地時間2026年9月29日、同社のフルマネージド型生成AIサービス「Amazon Bedrock」において、Anthropicが開発するAIモデル「Claude」のインリージョン推論(リージョン内推論)をソウルおよびシンガポールの両リージョンでサポートしたと公式ブログで発表した。
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今回の対応により、アジア太平洋(ソウル)リージョン(
ap-northeast-2)では「Claude Opus 5」と「Claude Sonnet 5」の2種類、アジア太平洋(シンガポール)リージョン(ap-southeast-1)では「Claude Sonnet 5」が、それぞれ利用可能となっている。韓国やシンガポール国内において、データの処理場所に関する厳格な要件を抱える金融サービス、ヘルスケア、公共部門などの組織に向けて、大規模なAI活用の道を開くものだという。
単一リージョン内でデータ処理を完結させる「インリージョン推論」
インリージョン推論とは、外部のリージョンを経由せず、ユーザーが指定した単一のAWSリージョン内のみで推論リクエストを完結させる処理方式である。データレジデンシー(データの保管や処理を特定の国や地域内に制限すること)に関する厳しい要件を持つAIアプリケーションを支援するために提供されている。
AWSの説明によると、従来のクロスリージョン推論プロファイルとは異なり、インリージョン推論には複数地域へリクエストを振り分けるルーティング層が存在しない。ソウルリージョンまたはシンガポールリージョンに送信されたリクエストは、そのリージョン単独で処理される。入力されたプロンプトや生成された出力結果は、リクエストのライフサイクル全体を通じて該当リージョンの外部へ出ることはないとしている。
これにより、自国の領域外へのデータ持ち出しが規制されている業界や組織であっても、Anthropicの最新モデルを規定に準拠した形で活用できるようになる。
スループット制限とシンプルな監視・運用
一方で、インリージョン推論の特性として、処理能力(スループット)はそのリージョンが保有するキャパシティの範囲内に限定される。リクエストにはリージョンごとに設定されたサービスクォータ(利用上限枠)が適用され、料金体系は呼び出したリージョンの標準的なオンデマンド価格に従う。
運用の面では、複数リージョンを跨ぐ処理に比べてモニタリングがシンプルになる利点がある。クォータの消費状況をはじめ、監視サービスの「Amazon CloudWatch」(システムやアプリケーションの稼働状況を監視するサービス)で取得されるメトリクスや、監査ログサービスの「AWS CloudTrail」(アカウント内の操作履歴を記録するサービス)のログエントリは、すべて呼び出し先と同一のリージョン内に集約される。そのため、クロスリージョン処理のように送信元リージョンと送信先リージョンを個別に考慮して監視設計を行う必要がないとされている。
サポートされるエンドポイントとAPI仕様
ソウルにおけるClaude Sonnet 5およびClaude Opus 5、シンガポールにおけるClaude Sonnet 5のインリージョン推論は、いずれも bedrock-runtime エンドポイントを通じて提供される。AWSは、新規に構築するアプリケーションに対してこの bedrock-runtime エンドポイントの利用を推奨している。
モデルを呼び出す際は、anthropic.claude-opus-5 や anthropic.claude-sonnet-5 といった直接のモデルIDを指定する。このエンドポイントでは、Anthropicが提供するMessages APIのほか、Amazon Bedrock独自のInvokeModel APIやConverse APIにも対応している。
さらに、入力や出力に対する安全対策を設定する「Amazon Bedrock Guardrails」や、リクエストに応じて最適な処理を行う「intelligent prompt routing(インテリジェントプロンプトルーティング)」といった、Amazon Bedrockが提供する各種管理機能も組み合わせて利用することが可能だ。
マネジメントコンソールからのテスト環境も提供
コードの実装やソフトウェア開発キット(SDK)のセットアップを行わずにモデルの動作を確認したいユーザー向けに、AWSマネジメントコンソール上の「テキストプレイグラウンド(Text Playground)」から各モデルにアクセスできる環境も用意されている。
ユーザーはWebブラウザ上のコンソール画面から直接プロンプトを入力して送信したり、推論パラメータを調整したり、モデルのバリアントを切り替えたりすることで、実際のAPI統合を開始する前に各モデルの応答性能や特性を手軽に検証できるようになっている。