Amazon BedrockのAWS GovCloud環境でClaude Opus 5.5とSonnet 5.5が提供開始、Claude Code連携で規制対象の開発を効率化
要点
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米AWSは、厳格なコンプライアンス要件に対応する「AWS GovCloud(米国)」のAmazon Bedrockにおいて、「Claude Opus 5.5」および「Claude Sonnet 5.5」の提供を開始した。
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両モデルはFedRAMP Class D認証を取得しており、国際武器取引規則(ITAR)などの法規制が適用されるワークロードでも生成AIを活用した開発が可能になる。
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Anthropicのエージェント型コーディングツール「Claude Code」と組み合わせることで、セキュリティとコンプライアンスを維持しながら日々のコーディング業務を高速化できる。
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推論基盤には「bedrock-runtime」と「bedrock-mantle」の2種類のエンドポイントが用意され、監査ログの取得やネイティブAPIの機能利用など、要件に応じた選択が可能となっている。
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米Amazon Web Services(AWS)は2026年10月5日(現地時間)、米国政府機関や規制業界向けのクラウド環境「AWS GovCloud(米国)」上の「Amazon Bedrock」において、Anthropicの大規模言語モデル「Claude Opus 5.5」および「Claude Sonnet 5.5」が利用可能になったと公式ブログで発表した。これにより、米国の国際武器取引規則(ITAR)をはじめとする厳格なコンプライアンス遵守が求められるシステム環境において、AI支援を活用したソフトウェア開発フローの構築が可能になったという。開発者は、Anthropicのエージェント型コーディングツール「Claude Code」とこれらのモデルを連携させることで、規制への適合性を保ちながら日常的な開発業務の効率化を図ることができるとしている。
厳格な規制環境に対応する認証取得とデータ保護機能
AWS GovCloud(米国)リージョンは、高度なコンプライアンス要件を持つ米国の顧客向けに特化して設計された隔離環境であり、機密性の高いワークロードに対してもセキュリティ統制を維持したまま生成AIを展開できる点が特徴だ。
今回提供されるモデルのセキュリティ認証状況について、AWSは以下のように説明している。
- Claude Sonnet 5: 米国の政府調達基準である「FedRAMP Class D」(旧High)認証を取得しているほか、米国国防総省(DoD)のクラウドセキュリティ要件ガイドラインにおけるインパクトレベル4および5(IL4/IL5)の認可を受けている。
- Claude Opus 5.5 および Claude Sonnet 5.5: Amazon Bedrock上においてFedRAMP Class D認証を取得している。
また、Amazon Bedrockには機密データを保護するための機能が組み込まれており、顧客の入力コンテンツがAWS側に永続保存されたりログとして記録されたりすることはなく、AWSのモデル学習に使用されたり第三者へ共有されたりすることもないとしている。AWS GovCloud(米国)で提供されている既存のセキュリティ制御やコンプライアンスフレームワークとも統合されており、通常のAWSリージョンと同等のセキュリティ基準を維持しながら、規制対象分野に応じた追加の認可パスウェイが提供される。
アーキテクチャと2種類のエンドポイントの仕様
AWS GovCloud(米国)上のAmazon Bedrockでは、運用者によるデータアクセスを遮断するゼロオペレータアクセス(ZOA: Zero Operator Access)アーキテクチャを採用した共通の推論エンジン「Mantle」を基盤としつつ、用途に応じて選択可能な2種類のエンドポイントが提供される。
bedrock-runtime エンドポイント
AWS SDKを通じて利用するエンドポイントで、InvokeModel APIおよびConverse APIに対応している。主な特徴は以下の通りだ。
- 対応機能: ガードレール機能「Amazon Bedrock Guardrails」、検索拡張生成(RAG)を実現する「Knowledge Bases」、自律型処理を行う「Agents」、および呼び出しログ(invocation logging)の記録をサポートする。
- 推奨用途: 監査証跡(audit trails)の保持が必須となるシステムをはじめ、一般的な新規アプリケーションの構築において推奨される。
- 提供リージョン: AWS GovCloud(米国西部)およびAWS GovCloud(米国東部)の両リージョンで利用可能。
bedrock-mantle エンドポイント
Anthropicの「Messages API」をネイティブにサポートするエンドポイントだ。主な特徴は以下の通りだ。
- 対応機能: サーバーサイドツール、バックグラウンド推論、Projects機能など、Messages API環境でのみ提供されている独自の機能群に直接アクセスできる。
- 提供リージョン: AWS GovCloud(米国西部)リージョンで利用可能。
なお、Claude Opus 5.5、Claude Sonnet 5.5、およびClaude Sonnet 5の各モデルは、これら両方のエンドポイントから利用できる構成となっている。
Claude CodeによるAI支援開発の実装と留意点
開発者は、ターミナル上で自律的にコードの読み書きや実行を支援するエージェント型ツール「Claude Code」の接続先にAmazon Bedrock上の各モデルを指定することで、セキュアな開発環境を構築できる。これにより、従来はAIツールの導入が困難であった防衛や公的機関関連のプロジェクトにおいても、コンプライアンスを維持した形でのAIプログラミング支援が可能になるとしている。
一方でAWSは、今回の構成やアプローチについて情報提供のみを目的としたものであり、すべての組織やコンプライアンスプログラムにそのまま適合するとは限らないと注意を促している。導入にあたっては、自社のコンプライアンス要件や適用される規制義務に照らし合わせた事前の評価が必要であると説明している。