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AWS ML Blog

Amazon BedrockでOpenAIの最新「GPT-5.6」ファミリーが提供開始 Sol・Terra・Lunaの3モデルがResponses API経由で利用可能に

要点

  • Amazon Web Services(AWS)は、OpenAIの最新AIモデル「GPT-5.6」ファミリーの3モデル(Sol、Terra、Luna)をAmazon Bedrockで一般提供開始しました。

  • 3つのモデルはそれぞれ異なる用途に最適化されており、最上位の推論モデル「Sol」、バランス型の「Terra」、高速・低コストの「Luna」が用意されています。

  • 全モデルがテキストおよび画像の入力に対応し、272Kトークンの広大なコンテキストウィンドウや、推論の思考プロセスを調整する「reasoning effort」機能をサポートしています。

  • AWSの「bedrock-mantle」エンドポイントを通じてOpenAI Responses API互換の形式で提供され、既存のOpenAI SDKアプリからも最小限の変更で移行可能です。

  • 入出力データはAWSのセキュリティ環境内で処理され、モデルのトレーニングへの使用やOpenAIへの共有は行われません。

  • Amazon Web Services(AWS)は2026年7月24日、OpenAIと共同で執筆した公式ブログを公開し、同社のクラウドサービス「Amazon Bedrock」において、OpenAIの最新AIモデル「GPT-5.6」ファミリーである「Sol」「Terra」「Luna」の一般提供を開始したと発表しました。これにより、開発者は使い慣れたAPIを使用しながら、AWSのセキュリティやコスト管理などのインフラ機能を活かして、高度なエージェント機能や推論処理を組み込んだアプリケーションを構築できるようになります。

GPT-5.6ファミリーを構成する3つの新モデル

GPT-5.6では、OpenAIが新たに導入した命名規則が適用されています。数字の「5.6」はモデルの世代を示し、「Sol(ソル)」「Terra(テラ)」「Luna(ルナ)」という名称は、それぞれが独立して進化する永続的な性能階層(ティア)を表しています。

今回の一般提供では、開発者の多様なニーズに応えるべく、以下の3モデルがラインアップされています。

  • GPT-5.6 Sol (openai.gpt-5.6-sol): 複雑なタスクに対応する最上位の推論モデルです。自律的なコーディングエージェントの構築や、セキュリティ研究、科学的な分析、複数ステップにわたる深い推論が必要な処理に最適とされています。
  • GPT-5.6 Terra (openai.gpt-5.6-terra): 推論性能と動作コスト、処理能力のバランスを重視した、日常的なシステム開発や実用向けのモデルです。
  • GPT-5.6 Luna (openai.gpt-5.6-luna): 高速かつ低価格な推論処理に最適化されたモデルです。データの分類、文書の要約、タスクのルーティングなど、低遅延が求められる大量のデータ処理に適しています。

すべてのモデルはテキストと画像のマルチモーダル入力に対応しており、最大272K(27万2000)トークンという極めて大きなコンテキストウィンドウ(一度に処理できるテキストの最大量)を備えています。さらに、モデルの思考の深さを調整できる「reasoning effort(推論努力)」機能(nonelowmediumhighxhighmaxの6段階)も同様にサポートしているため、APIの構造を変更することなく、必要に応じてシームレスにモデルを切り替えることが可能です。

提供リージョンと利用料金

モデルによって利用可能なAWSリージョン(データセンターの地理的エリア)が異なります。
最上位モデルのSolは、米国東部(バージニア北部)および米国東部(オハイオ)の2つのリージョンで提供されます。一方で、TerraおよびLunaについては、これら2つのリージョンに加えて米国西部(オレゴン)の計3つのリージョンで処理を実行できます。

料金体系はOpenAIが直接提供するファーストパーティの料金と同等に設定されており、Amazon Bedrock上での利用実績は、既存のAWS利用コミットメント(一定額の利用を事前に約束する契約)の消費対象としてもカウントされます。

Responses APIと「bedrock-mantle」エンドポイントによるシームレスな移行

GPT-5.6ファミリーは、Amazon Bedrockが提供する新たな「bedrock-mantle」エンドポイント(接続先アドレス)を介して、OpenAIのResponses API互換のインターフェースで提供されます。

具体的には、エンドポイントのベースURLである https://bedrock-mantle.{region}.api.aws{region} には us-east-1 などの対応リージョンを指定)を使用し、 /openai/v1/responses というOpenAIモデル専用のパスでアクセスする仕組みです。

この仕様により、PythonやTypeScriptなどの公式OpenAI SDKを利用して記述された既存のアプリケーションであっても、接続先のベースURLをBedrockのものへと変更し、Amazon Bedrock用のモデルIDを指定して、AWSの認証情報(IAMキーなど)で認証を行うだけで、プログラムの大幅な書き換えを行うことなくAmazon Bedrock上のGPT-5.6へと移行することができます。

強固なセキュリティとデータの保護

AWS上で動作する他のモデルと同様に、GPT-5.6へのすべての呼び出しは、ユーザーが設定したAWS Identity and Access Management (IAM) ポリシーによる権限管理に基づいて実行されます。また、仮想プライベートネットワーク環境(VPC)内での安全な通信が可能であるほか、利用履歴はAWS CloudTrailによって監査ログとして記録されます。

特にエンタープライズ領域で重要となるデータプライバシーについては、入力されたプロンプトや生成された回答データがモデルの再学習に利用されることはなく、モデルプロバイダーであるOpenAI側と共有されることもありません。データ処理は指定されたAWSのリージョン内(In-Region)で完結するため、機密性の高いデータを扱う開発チームも安心して運用できるとしています。

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