Amazon Quickのダッシュボードに「モバイルレイアウト」が導入、スマートフォン向けに自動で最適化表示が可能に
要点
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AWSが、Amazon Quickのフリーフォームダッシュボード向けに「モバイルレイアウト」機能の提供を開始した。
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モバイル端末の画面サイズを自動検出し、タッチ操作に適した1カラムの縦スクロール表示へと自動的に変換する。
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重なり合うビジュアル要素の配置デザインを維持する「グループ認識レンダリング」などの機能を備える。
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ダッシュボードの作成者や閲覧者による特別な設定変更や移行作業は不要で、対応する全AWSリージョンで即座に利用できる。
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アマゾン ウェブ サービス(AWS)は2026年7月17日、Amazon Quickにおいて、フリーフォームダッシュボードをモバイル端末向けに自動で最適化する新機能「モバイルレイアウト(Mobile Layout)」を提供開始したと発表した。この機能により、スマートフォンやタブレットなどの小さな画面でも、ピンチやズームといった操作を行うことなく、ダッシュボード上の各種データへ快適にアクセスできるようになる。モバイルレイアウトは、Amazon QuickがサポートされているすべてのAWSリージョンで既に利用可能となっている。
モバイル表示における課題と新機能の概要
日々の意思決定においてダッシュボードに依存しているチームは多く存在するが、従来のデスクトップ向けに設計された画面をモバイル端末で確認する作業には少なからず手間が伴っていた。朝のスタンドアップミーティングでの売上確認や、会議の合間におけるパイプライン指標のチェック、旅行中や移動中の稼働状況のモニタリングなどにおいて、画面の拡大・縮小(ピンチやズーム)や横スクロールを繰り返さなければならないという課題が存在していた。
今回導入された「モバイルレイアウト」は、こうした課題を解決するために開発された表示モードである。閲覧者がスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末からフリーフォーム形式のダッシュボードを開くと、Amazon Quickがデバイスのビューポート(ビューポートとは、Webブラウザやアプリケーションがコンテンツを表示する画面領域のことである)のサイズを自動的に検出し、モバイル向けの表示を生成する。これにより、閲覧者は画面の拡大縮小をすることなく、縦スクロールだけでスムーズにデータを確認できるようになる。
モバイルレイアウトが提供する主な機能
モバイルレイアウトには、フリーフォームダッシュボードの表示をモバイル端末向けに最適化するための以下の機能が盛り込まれている。
1. 連続スクロール(Continuous scroll)
ダッシュボード内のグラフや表などのビジュアル要素が、1カラム(単一の列)に縦に積み重なる形で配置される。各ビジュアルは画面幅いっぱいに広がるように自動調整されるが、縦長や横長といった元のアスペクト比(アスペクト比とは、画面や画像の縦横比のことである)は維持されるため、表示内容が歪むことなく操作可能な状態が保たれる。
2. グループ認識レンダリング(Group-aware rendering)
フリーフォームダッシュボードでは、背景となるカラーブロックの上にKPI(主要業績評価指標)の数値を重ねるなど、要素同士を重ね合わせて配置することがよくある。モバイルレイアウトでは、こうした重ね合わせのグループ境界をインテリジェントに認識し、グループ化された要素を一つのまとまりとしてレンダリング(レンダリングとは、データを画面上に生成・描画する処理を指す)する。これにより、モバイル表示に変換された際にも、重ね合わされたデザインが崩れるのを防ぐことができる。
3. 閲覧者による表示切り替えコントロール(Reader controls)
Quickモバイルアプリを使用している閲覧者は、アプリに内蔵されたビュー切り替えスイッチを使用することで、モバイル表示(連続スクロール)と従来のデスクトップ表示(オリジナルのレイアウト)をいつでも自由に切り替えることができる。また、モバイルブラウザなどのWeb経由でアクセスする場合、端末を縦向き(ポートレート)に持てばモバイル表示が適用され、横向き(ランドスケープ)に傾ければ自動的にデスクトップ表示に切り替わる仕様となっている。
4. 表示パフォーマンスの向上(Performance)
モバイルレイアウトは、モバイル端末上でのリソース(メモリや処理能力など)の消費を抑える最適化されたレンダリングパス(レンダリングパスとは、描画処理を効率化する手順のことである)を使用している。この処理の効率化により、これまでスペックの低いスマートフォンなどで表示やスクロールが重くなりがちだった複雑なダッシュボードであっても、スムーズに読み込みと縦スクロールができるようになっている。
作成者と閲覧者への影響と必要な対応
この機能の大きな特徴は、ダッシュボードの作成者がモバイル表示用の設定を新たに追加したり、個別にレイアウトを再設計したりする必要がない点である。既存のフリーフォームダッシュボードに対して自動的に適用されるため、特別な設定や移行作業は一切発生しない。
同様に、ダッシュボードを閲覧するユーザー側にも事前の準備やアップデート作業は不要だ。対応するAWSリージョンで構築されたダッシュボードであれば、モバイル端末からアクセスするだけで、本機能による最適化された表示が直ちに提供される。