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Anthropic Blog

Anthropic、政府向けアプリ「Claude for Government Desktop」ベータ版を発表、Claude CodeとClaude Coworkを提供開始

要点

  • Anthropicは、政府機関向けに最適化された「Claude for Government Desktop」のパブリックベータ版を発表しました。
  • アプリ内では、ソフトウェア開発支援の「Claude Code」と事務作業を代行する「Claude Cowork」が利用可能です。
  • 連邦政府の最高セキュリティ基準「FedRAMP High」認証環境で動作し、対話履歴はローカルデバイスに保存されます。
  • 政府の予算制度に対応した支出上限設定や、改ざん防止の監査ログなど、高度なガバナンス機能を備えています。

リード

米Anthropicは2026年7月7日、政府向けデスクトップアプリ「Claude for Government Desktop」のパブリックベータ版を発表しました。本製品は商用と同じ基盤を使いつつ、極めて厳格なセキュリティおよび管理要件を満たしており、公共セクターでのAIツールの安全な導入を容易にする狙いがあります。

FedRAMP High準拠のセキュリティ設計

本製品は、米国政府のクラウドセキュリティ評価制度で最も厳しい基準「FedRAMP High(最高機密データを扱うための規格)」の承認を得た環境で提供されます。情報の取り扱いに厳しい政府機関に配慮し、対話履歴はローカルストレージ(端末内の保存領域)にのみ保存され、推論処理もFedRAMP High環境内で実行されるため、漏洩リスクを極小化しながら最新AIを利用可能です。

開発と日常業務を支援する2つの主要ツール

アプリ内では、主に2つの強力なツールが動作します。

  • Claude Code(クロード・コード):公共サービスを支えるソフトウェア開発や古いプログラムの近代化を担うツールで、技術部門のコード作成や移行業務をアシストします。
  • Claude Cowork(クロード・コワーク):デスクトップ上のファイルを直接処理し、指示書作成やRFP(提案依頼書:提案要件をまとめた資料)の精査、プレゼン資料の構築などの事務タスクを代行します。

予算制度や組織図に適合する柔軟な管理機能

政府特有の予算割り当て制度に適合する請求システムが用意されています。一律の契約に加え、使用モデルや支出額を制限した「シート(利用資格)」階層を設定し、事前購入した固定枠内で運用できます。上限超過防止や、残高減少を警告するアラートも搭載されています。

組織構造に合わせた権限管理も可能で、部門管理者は下位組織にプリペイド枠などを分配でき、SCIM(システム間でユーザー情報を自動同期する規格)を用いて部署ごとにレート制限や利用モデルを制御できます。接続先や機能のデフォルト設定の一括適用も可能です。

設計段階から組み込まれた透明性と監査性

ガバナンス機能として、管理者による全操作はハッシュチェーン(データを連鎖させて改ざんを防ぐ暗号技術)を用いた監査ログに記録され、製品内で直接確認できます。

さらにAnthropic側での機密性の高い操作には、2名の承認を要する「二人合意原則(two-person approval)」が適用されます。エクスポートデータは計量のみに限定されており、システム稼働に必要なATO(運用承認:政府機関が本番環境で利用するための承認手続き)や監査要請に対し、機密情報を移動させずに対応できます。

導入とデプロイの手順

導入に向けて「FedRAMP Secure Configuration Guide(安全構成ガイド)」が一般公開されました。ペネトレーションテスト(脆弱性を調査する模擬攻撃テスト)サマリーや変更通知書も用意され、秘密保持契約(NDA)のもとで入手可能です。アプリは標準的なMDM(モバイルデバイス管理:端末を一元管理するシステム)を通じて展開されます。

ベータ版は本日より申請受付を開始しており、新規顧客は専用サイト(claude.com/solutions/government)からリクエストが可能です。契約や請求はAnthropicが直接行うため、個別のクラウドプロバイダーとの契約は不要です。

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