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Anthropic Blog

AnthropicのAI「Claude 3」が外部APIと連携可能に――「ツール利用機能」の一般提供が開始

要点

  • 米Anthropicは、AIモデル「Claude 3」ファミリー全体で、外部のツールやAPIと接続してタスクを実行できる「ツール利用」機能の一般提供を開始した。

  • 自然言語の指示を受け、Claudeが自動的に適切なツールを選択して処理を実行する。

  • リアルタイムで応答を返すストリーミング機能や、ツールの選択を指示できる強制指定機能などが新たに追加された。

  • 最上位モデル「Claude 3 Opus」では、デバッグ支援としてAIの推論プロセスを示す「<thinking>」タグが出力に含まれるようになる。

  • すでに教育やブラウザ自動化などの企業が先行導入し、業務効率化や顧客満足度の向上といった成果を上げている。

  • 米AI企業のAnthropicは2024年5月30日、同社のAIモデル「Claude 3」ファミリーにおいて、外部ツールやAPIと連携して動作する「ツール利用(Tool use)」機能の一般提供(GA:正式リリース)を開始したと発表した。この機能は、Anthropic独自のMessages APIのほか、Amazon BedrockやGoogle CloudのVertex AIを通じて利用できる。これにより、Claudeはただ質問に答えるだけでなく、データの操作やタスクの実行を自律的に行えるようになる。

  • 開発者はClaudeに対して使用可能なツールセット(APIの仕様など)を定義し、自然言語で指示を送ることで、Claudeに自動的に適切なツールを選択・実行させることができる。

  • 具体的な用途として、電子メールなどの「非構造化テキスト(決まった形式を持たない文章)」から名前や金額といった「構造化データ(表形式などに整理されたデータ)」を自動抽出する作業や、自然言語の指示をAPI(ソフトウェア間でデータをやり取りする仕様)への命令に変換してシステムを動かす作業が挙げられている。さらに、サポート用のチャットボット(自動対話プログラム)がデータベースを検索して回答したり、複数の「サブエージェント(特定の細かいタスクを自律実行する子AI)」を連携させて最適な会議時間を自動調整したりすることも可能だ。

  • 開発者向けの機能として、出力をリアルタイムで順次送信する「ストリーミング」に対応し、会話の待ち時間を短縮した。また、特定のツールを強制的に使わせる「強制ツール利用」や、画像入力とツールの組み合わせもサポートしている。

  • 最上位モデル「Claude 3 Opus」では、AI of 推論(情報から答えを導くプロセス)過程を明示する「<thinking>」タグが出力に含まれるようになり、開発者のデバッグ作業を簡素化する。なお、現在のモデルは複数のツールを同時に呼び出す「並列ツールコール」には対応していない。

  • このツール利用機能は、すでに複数の企業で実用化され成果を上げている。

  • AI学習プラットフォームを提供するStudyFetchは、AI家庭教師「Spark.E」にこの機能を組み込み、生徒の学習進捗の把握や講義資料のブラウジングに役立てている。同社の共同創業者兼CTOであるRyan Trattner氏は、「ツール利用機能を備えたClaudeは正確でコスト効率が良く、数日で統合できた。導入後は人間からのポジティブなフィードバックが42%増加した」と述べている。

  • また、ブラウザ自動化プラットフォームのIntunedは、データ抽出に「Claude 3 Haiku」を採用した。共同創業者のFaisal Ilaiwi氏は、「ツール利用機能を備えたHaikuは品質、速度、価格のバランスが極めて優れており、当社のゲームチェンジャーとなった」と語る。

  • 金融・法律分野向けAIナレッジワーカーを開発するHebbiaでも、長大文書からのメタデータ(データの属性や要約などの付帯情報)抽出などにHaikuが活用されているという。

  • ツール利用機能は、Messages API、Amazon Bedrock、Google CloudのVertex AIで利用可能だ。公式ドキュメントやGitHub上のチュートリアルなども公開されており、開発者はすぐに導入を開始できる。

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