OWN NEWS GATHER
← 戻る
Apple Developer News

Apple、iOS 27に向けた新サブスクリプション機能を発表 複数アプリのセット販売やグループ向け一括購入に対応へ

要点

  • Appleは次期OS世代に向け、アプリ内課金を束ねて販売できる「Bundles」および「Suites」の提供を発表した。
  • 複数の開発者にまたがるアプリや同一開発者の複数アプリを、1回の決済でまとめて購読可能になる。
  • 組織や小規模グループが複数ライセンスを一括購入できる「マルチシート購入」機能が導入される。
  • マルチシート購入は、管理システム連携の「ボリューム購入」と招待制の「グループ購入」の2方式が用意される。
  • 管理ツール「App Store Connect」で本機能の受付・設定が開始され、2026年10月22日より順次提供される。

米Appleは現地時間2026年9月16日、今秋以降のプラットフォームに向けたサブスクリプション(定期購入)関連の新機能を発表した。複数のサブスクリプションを1つにまとめて提供できる「Bundles」および「Suites」のアクセス申請受付を開始したほか、チームや組織向けに複数人分の利用権を一括で販売・管理できる「マルチシート購入」を導入することを明らかにした。

これらの新機能は「iOS 27」「iPadOS 27」「macOS 27」「tvOS 27」などの次期OS環境に向けて展開される。同社は開発者に対し、新機能の活用に向けてアプリ内課金処理フレームワーク「StoreKit 2」への対応を進めるよう案内している。

複数アプリや複数開発者のサービスを束ねる「Bundles」と「Suites」

今回発表された「Bundles(バンドル)」と「Suites(スイーツ)」は、従来の単一アプリ・単一課金の枠組みを拡張し、ユーザーが複数のサービスをまとめて契約できるようにする機能だ。

「Bundles」は、複数のサブスクリプションを単一のアプリ内課金としてパッケージ化して提供する仕組みとなっている。単一のアプリ内で提供される複数の定期購入プランをまとめるだけでなく、同一開発者が配信する複数のアプリ間、さらには異なる開発者同士が連携してそれぞれのアプリをまたいだサブスクリプションを1つの購入単位として提供することも可能になるという。

一方の「Suites」は、同一の開発者が提供する一連のアプリ群に対して、シームレスにアクセス権を付与する単一のサブスクリプションを提供する機能だ。利用者は1度の契約で、その開発者が指定した対象アプリ群の有料機能を横断して利用できるようになる。

購入手続きはApp Storeが提供する専用の画面で行われ、対象となるバンドルやスイートに含まれるすべてのアプリが一覧で表示される。これにより、ユーザーは含まれるコンテンツを把握しやすくなり、購入後すぐに各アプリをダウンロードして利用を開始できるとしている。開発者向けの申請受付はすでに開始されており、対象となる構成や技術要件を満たした上でリクエストを提出することで、2026年内に順次利用可能になる予定だ。

チームや組織向けに一括契約を可能にする「マルチシート購入」

あわせて発表された「マルチシート購入(Multiseat purchasing)」は、企業や教育機関、少人数のチームなどのグループが、サブスクリプションを一括で購入できるようにする機能だ。

従来の個人単位での個別契約モデルではカバーしきれなかった需要に応えるもので、社内の特定部署や小規模事業者、クリエイティブツールの共同作業グループなどが、複雑な調達フローや管理業務を経ることなく導入できるよう設計されている。マルチシート購入には、用途に応じて以下の2つの形態が用意される。

1. 組織向けの一括管理「ボリューム購入(Volume Purchasing)」

企業向け管理プラットフォーム「Apple Business Manager」または教育機関向け「Apple School Manager」を利用している組織を対象とした仕組み。組織管理者は単一のアプリ内課金を通じて複数シートを一括購入し、連携するMDM(モバイル端末管理)プロバイダーを通じて各端末やユーザーへ利用権(シート)を割り当てることができる。

2. 招待制で手軽に共有できる「グループ購入(Group Purchases)」

代表となる購入者が1回のアプリ内課金で複数人分のシートを購入し、メンバーを招待して利用権を共有する仕組み。シートの割り当てや招待メールの送信といった運用フローはApple側が自動で処理するため、IT部門の介在や複雑な手続きなしに、数名規模のチームや部門内で費用を分担・契約することが可能になる。

提供スケジュールとApp Store Connectでの管理設定

開発者向け管理ツール「App Store Connect」においては、同日よりサブスクリプションに対するマルチシート購入機能が既定(デフォルト)で有効化された。

開発者はこの設定を完全にコントロールすることが可能となっており、マルチシート購入自体を全面的に無効化できるほか、通常のApp Store、Apple Business Manager、Apple School Managerといった配信先ごとに個別に提供可否を管理することもできる。

機能の提供時期について、組織向けの「ボリューム購入」は2026年10月22日にローンチされる予定だ。また、招待制の「グループ購入」は2026年冬の提供開始を予定している。「Bundles」および「Suites」についても、iOS 27をはじめとする各プラットフォームに向けて2026年内に提供される見込みとなっている。

元URL