AWS、Amazon Bedrockで「MiniMax」モデルの提供を開始 最新の「M2.5」を含む3モデルが利用可能に
要点
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米Amazon Web Services(AWS)は、生成AIサービス「Amazon Bedrock」において、MiniMax社が開発したオープンウェイトモデルの提供を開始した。
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提供されるのは「MiniMax M2」「MiniMax M2.1」、および最新の「MiniMax M2.5」の3つのAIモデルである。
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最新の「MiniMax M2.5」は、外部ツールの呼び出しや複雑なタスクの分解など、自律的なAIエージェントの実行に特化して設計されている。
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推論はすべてAWSが管理する安全なインフラ上で実行され、ユーザーの入力データがモデルの学習に使われたり、外部へ共有されたりすることはない。
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米Amazon Web Services(AWS)は現地時間2026年7月6日、同社のフルマネージド型生成AIサービスである「Amazon Bedrock(アマゾン ベッドロック)」において、グローバルAIテクノロジー企業であるMiniMax(ミニマックス)社が開発した「MiniMax M2」ファミリーの提供を開始したと発表した。今回追加されたのは「MiniMax M2」「MiniMax M2.1」および最新の「MiniMax M2.5」の3モデルで、いずれもAWSが管理する安全な環境において利用が可能である。
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近年、多くの企業や組織が生産性の向上に向けて、オープンウェイトモデル(モデルの構造やパラメータが公開されており、ユーザー自身で評価やカスタマイズが可能なAIモデル)の導入を進めている。これらは自律的なコーディングアシスタントから、長大な文書を分析するシステムまで、多様なAIワークロードで活用されている。しかし、実験段階から企業の本番環境へと移行するにあたり、AIモデル自体の性能の高さだけでなく、インフラ側のセキュリティやコンプライアンス(法令や社内ルールの遵守)基準を満たしているかどうかが重要視されるようになってきた。多くの顧客は、データの保護や運用のコントロール権を損なうことなく、最先端のモデルへアクセスする方法を求めている。
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こうした要望を背景に、AWSは「Amazon Bedrock」を通じて、社外の独立したモデルプロバイダーが開発した主要な基盤モデル(さまざまな用途に応用できる大規模な学習済みAIモデル)を提供するフルマネージドサービスを展開している。今回のMiniMaxモデルの追加もその一環であり、すべての推論処理はAWSが運用するインフラ上だけで完結する。利用者が入力した指示(プロンプト)や出力された回答(コンプリーション)がAIモデルの再学習に使用されることはなく、コンテンツがモデルの提供元であるMiniMax社と共有されることもないという。
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MiniMax社は、効率的なAIモデルのアーキテクチャ(構造設計)の開発に注力しているグローバルAI企業である。同社が開発した「M2」ファミリーは、「混合専門家(MoE: Mixture-of-Experts)」と呼ばれる設計を採用している。これは、入力されたテキストの処理ごとにモデル全体を動かすのではなく、一部の専門的なニューラルネットワークのみを活性化させる仕組みである。このアプローチにより、処理コスト(推論コスト)を抑えつつ、巨大なモデルと同等レベルの豊富な知識量を実現している。
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さらに、これらのモデルはオープンウェイトモデルであるため、企業はモデルの内部設計やトレーニング方法を独自に検証したり、自社が保有する固有のデータを使って微調整(ファインチューニング)を行ったりすることができる。これらの作業はすべて、サーバーなどのインフラを自前で用意したり、AIの動作環境を個別に管理したりすることなく、Bedrockのフルマネージド環境を通じて行うことが可能である。
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Amazon Bedrockで利用可能となった3つのモデルには、それぞれ異なる特徴が備えられている。
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まず「MiniMax M2」は、同ファミリーの基盤となるモデルである。多言語での高品質なテキスト生成に対応するほか、論理的思考(推論)やプログラムの作成(コーディング)において安定した性能を発揮する。また、一度に処理できるテキストの最大量を示す「コンテキストウィンドウ」は100万トークン(非常に長い文書を一度に読み込める分量)に対応している。
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次に「MiniMax M2.1」は、基本モデルであるM2をアップグレードしたものである。推論の深さやコーディングの正確性、指示追従性能において、ピンポイントな改善が施されている。
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そして、Amazon Bedrockにおける最新のモデルとなる「MiniMax M2.5」は、AIが自律的に判断してタスクを実行する「エージェントネイティブ」なシステム構築に向けて、特別にトレーニングされたモデルである。具体的には、外部のツールや関数を呼び出す「ツール呼び出し」、複雑な指示を段階的なタスクに分ける「複数ステップのタスク分解」、あるいは長時間の開発作業を要する「長期的なコーディングタスク」などの実行を重視して強化されている。
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AWSは、これらのモデルを利用することで、開発者がインフラのプロビジョニング(必要な処理能力の確保)やモデルパラメータのホスティングなどの手間をかけることなく、セキュリティの高い環境でエージェントアプリケーションや長文ドキュメントの解析パイプラインなどを構築できるようになると説明している。また、Bedrockでの利用にあたっては、必要に応じて処理能力が自動的にスケールするオンデマンド推論や、多様なAPI(外部のプログラムからモデルを呼び出すための接続仕様)が提供されている。