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AWS ML Blog

AWS、Anthropicの最新モデル「Claude Fable 5.1」を提供開始 推論力と長時間の自律タスク実行能力を強化

要点

  • 米Amazon Web Services(AWS)は、Anthropicの最先端AIモデル「Claude Fable 5.1」を「Amazon Bedrock」および「Claude Platform on AWS」で提供開始した。

  • 前世代モデル「Fable 5」と比較して高度な推論性能が向上し、複数時間に及ぶプログラミングや業務文書の作成、科学研究などの自律作業に対応する。

  • 高性能モデル向けの管理区分「Covered Model」に指定されており、利用時はAWS環境内での最大30日間のデータ保持と人的安全レビューが適用される。

  • AWSとAnthropicが共同開発した「Enterprise Frontier Safeguards」により、顧客が管理するクラウド基盤内で安全にモデルを運用する選択肢が用意される。

  • 米Amazon Web Services(AWS)は2026年9月1日(現地時間)、Anthropicが開発したフロンティアAIモデル「Claude Fable 5.1」の一般提供を、生成AI基盤サービス「Amazon Bedrock」および「Claude Platform on AWS」上で開始したと発表した。

  • 同モデルは、ソフトウェア開発、学術・科学研究、企業の各種実務ワークフローなど、高度な知能と信頼性が求められるタスクに向けて設計されているという。

難関テストにおける推論性能の向上と信頼性の確保

Anthropicの報告によると、Claude Fable 5.1は最難関レベルの推論ベンチマークにおいて、前世代モデル「Fable 5」からの明確な性能向上が確認されている。テスト項目には競技数学をはじめ、工学や自然科学分野の大学院レベルの設問、高い精度と一貫性が求められる多段階の複雑な課題が含まれる。

日常的な実務環境においては、指示や要件が曖昧なタスクに対する状況判断力が向上したほか、誤った回答を確信を持って出力してしまう傾向が減少したと説明されている。また、長時間のタスク実行中に進捗状況を分かりやすく共有する機能や、文章の明瞭さ、指示への忠実な追従性といった操作面での改善も図られている。

複数時間の作業や専門業務に対応する4つの主要機能

Claude Fable 5.1は、長時間のセッションや複数のツールを組み合わせた自律的な作業を得意としており、元記事では以下の4つの主要な領域が挙げられている。

  1. 自律型プログラミング(エージェンティック・コーディング)
    コードベース全体にまたがる新機能の実装から、コードレビュー、パフォーマンスの最適化に至るまで、複数時間に及ぶ開発工程を単独で遂行する。作業中に行き詰まった場合は自らその状態を申告するほか、テストを無理やり通過させるために失敗したテストコードを無効化するような不適切な挙動が減少しているという。

  2. 複数アプリケーションにまたがる自律運用
    多数のアプリケーションを横断する長時間のジョブに対応する。全体の作業計画を立案し、必要な外部ツールを選択して操作するほか、途中でエラーが発生した場合も自律的にリカバリーを行う。また、指示を受けなくても進捗状況を定期的に報告する機能を備えている。

  3. 一気通貫のナレッジワーク
    最初の問いや課題設定から最終成果物の作成までを包括的に担う。情報収集のリサーチからスプレッドシートの作成、メモやプレゼンテーション用スライドの執筆、作業過程での数値チェックまでを自律的に進める。金融、会計、ヘルスケアといった分野における日常的なオフィス業務への適用が想定されている。

  4. 科学研究の支援
    関連文献の調査や仮説の策定から、モデルの構築、実験の遂行、数理論理的な検証(形式検証)に至るまで、研究の一連のプロセスを幅広くサポートする。

厳格な安全基準「Covered Model」とデータ保持ポリシー

Claude Fable 5.1は、その高い能力を背景に、Anthropicによって「Covered Model(対象モデル)」という特別なカテゴリに指定されている。これは、同モデルが提供されるすべてのプラットフォームにおいて、追加のデータ保持、安全性レビュー、厳格なアクセス管理ポリシーが適用される仕組みである。

Amazon Bedrock上でClaude Fable 5.1を利用する場合、プロンプトおよび生成結果は最大30日間保持され、AWSの担当者による人的な安全レビュー(Human Review)の対象となる。

利用者はモデルを呼び出す前に、データ保持APIを使用して自身のアカウントまたはBedrockプロジェクトの設定を「aws_review」モードに指定する必要がある。このモードにおいて、データは安全性確認のためにAWSのセキュリティ境界内にのみ保持され、モデル提供元であるAnthropicへ共有されることはないとしている。

自社クラウド環境で運用するための「Enterprise Frontier Safeguards」

今回の発表にあわせて、AWSとAnthropicが共同開発したセキュリティソリューション「Enterprise Frontier Safeguards(EFS)」についても言及された。

EFSは、一定の要件を満たす顧客に対し、自社の管理下にあるクラウドインフラストラクチャ内にデータを留めたまま、Claude Fable 5およびClaude Fable 5.1を安全に展開・運用できるようにする仕組みであると説明されている。

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