AWS、Microsoft 365向け「Amazon Quick」拡張機能を一般提供開始――WordやExcelで自律型AIが直接動作
要点
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米Amazon Web Services(AWS)は、自社データに基づくAIアシスタント「Amazon Quick」をMicrosoft 365アプリ内で直接利用できる拡張機能の一般提供を開始した。
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ユーザーはWordやExcel、PowerPoint、Outlookから、AWS上のデータや外部のサードパーティ製品にシームレスにアクセスできる。
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Plus、Professional、Enterpriseの各プランを契約していれば、追加ライセンス料金を支払うことなく利用可能。
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AIアシスタントが文書の編集や変更履歴の追跡をアプリ内で直接行う「Agentic AI(自律型AI)」として機能する。
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米Amazon Web Services(AWS)は2026年8月13日、企業の保有データに立脚したAIアシスタント「Amazon Quick」を、Microsoft 365の各種アプリケーション(Word、Excel、PowerPoint、Outlook)から直接呼び出して使用できる拡張機能の一般提供を開始したと発表した。
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本拡張機能により、ユーザーは日常の業務フローを変えたり新しいソフトウェアを導入したりすることなく、使い慣れたオフィスアプリの内部から企業の各種データにアクセスし、文書作成や編集の支援を受けられるようになるという。
追加料金なしでデスクトップ版とウェブ版に対応
本機能は、Amazon Quickの「Plus」「Professional」「Enterprise」プランのいずれかを契約している顧客向けに提供が開始されており、追加のライセンス費用を必要としない。対応環境も幅広く、Microsoft 365のデスクトップアプリケーション版と、ブラウザ上で動作するウェブ版の双方にインストール可能となっている。
単なるチャットを超えた「Agentic AI」としての機能
AWSは、今回リリースされた拡張機能が単にOffice製品へチャットボットを後付けしたようなものではなく、文書やメールの内部で直接操作を行う「Agentic AI(ユーザーに代わって自律的に作業を実行するAI)」として動作することを強調している。
例えばMicrosoft Wordでは、画面の右側に常設されるサイドパネルとしてAmazon Quickが動作する。ユーザーはリボンUIからパネルを開いて指示を与えるだけで、AIに作業を依頼できる。AIアシスタントは開いている文書の文脈を理解し、アプリケーション間の移動やコピー&ペーストを繰り返すことなく、文書内で直接編集作業を実行する。
Word上の具体的な機能として、テキストの検索・置換、新しいセクションの挿入、コンテンツの再構成などが可能だ。編集が完了すると、AIは変更前後の状態をビジュアルに比較してユーザーに提示する。
さらに、AIが実行したすべての編集アクションはシステム側で追跡される。Word上では、影響を受けたコンテンツの該当箇所へと直接ジャンプできる参照リンクが含まれた「監査トレール(操作履歴を時系列に記録したもの)」が作成される。また、パネルを閉じても会話履歴は維持されるため、セッションをまたいでスムーズに作業を引き継ぐことができる。
社内データや外部ツールとの高度な連携
本拡張機能の最大の利点は、AIがアクセスできる接続データの幅広さにある。Amazon Quickは、AWSのインフラストラクチャやデータ分析プラットフォーム「Amazon Quick Sight」(AWSが提供するデータ分析・可視化サービス)のダッシュボード、AWSの各種データソースはもちろんのこと、外部のサードパーティ製ツールとも統合されている。
具体的には、Salesforceの顧客管理パイプライン、Jiraのプロジェクト管理データ、Slackでのチャット履歴、SharePointのドキュメント共有リポジトリといった多様なシステムとシームレスに接続されている。これにより、日々の事務作業に必要な情報が複数のシステムに散在していても、AIアシスタントがそれらを一元的に検索・参照し、作成中の文書へと反映させることができる。
実際の業務効率化の例として、顧客から提示された「RFP(提案依頼書:発注側が提示する具体的な提案要求書類)」への回答書を作成するケースが挙げられている。従来であれば、社内のナレッジベースや過去の提案書、最新の顧客データなどを複数のシステムから数週間かけて収集していた作業が、本機能を活用することで数時間に短縮されたという。
また、構造化されたデータと非構造化の文書データを組み合わせる必要がある、顧客向けプレゼンテーション資料の作成についても、これまでは丸1日あるいは2日を要していた作業が、わずか1時間程度で完成させられるようになったと報告されている。
Outlookでの電子メール連携
また、Microsoft Outlookにおける電子メール連携も図られており、受信トレイや送信メールの文脈に応じた支援を提供する。Outlookにおいては、受信した各電子メールのスレッドごとに個別の会話履歴が自動的に保持される仕組みとなっており、メールのやり取りの背景を汲み取った対応ができるという。