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AWS ML Blog

AWSとJamfが連携、Mac上のAIアプリを「Amazon Bedrock」経由で一元管理する新機能

要点

  • Appleデバイス管理のJamfが、Mac上のAIアプリケーション管理機能「Jamf's AI Governance」にて「Amazon Bedrock」のサポートを開始した。
  • 管理対象となるAIアプリには「Claude Code」や「Claude Desktop」、「OpenAI Codex」などが含まれる。
  • Appleの「宣言型デバイス管理(DDM)」を利用して設定を配信することで、ユーザーによる設定ファイルのローカルな改ざんを防ぐ。
  • 推論処理を自社のAWSセキュリティ境界内に維持したまま、安全かつスケーラブルにAIツールを組織へ導入することが可能になる。

リード文

Amazon Web Services(AWS)は2026年7月8日(現地時間)、Appleデバイス管理大手のJamf(ジャムフ)が提供する「Jamf's AI Governance」と、AWSの生成AIサービス「Amazon Bedrock」を組み合わせた、Mac向けAIアプリケーションの統合管理手法を発表した。この連携により、IT管理者は従業員が利用するMac上のAIアプリの設定や利用方針を一元的に構成・デプロイし、安全に管理できるようになる。ユーザー側は、手動での複雑なセットアップを行うことなく、承認されたアプリをすぐに使い始めることができるという。

本文

組織におけるAIアプリ導入の課題とJamfの対応

近年、多くの組織で業務効率化のためにAIツールの導入が急速に拡大している。しかしIT管理者にとって、従業員のデバイス上で動作するさまざまなAIアプリケーションの設定を、セキュリティを担保しながらスケーラブルに管理することが課題となっていた。

特に、ローカル環境で動作する「Claude Code」(コマンドラインで動作するAI開発アシスタント)や「Claude Desktop」(デスクトップ向けAIチャットアプリ)、「OpenAI Codex」(コード生成を支援するAIモデル)といったツールは、それぞれがデバイス内で個別のローカル設定ファイルを保持している。これらのファイルには、推論プロバイダーの認証情報や、外部ツール連携の共通規格である「MCP(Model Context Protocol)」の接続設定、動作状態を把握しやすくする「オブザーバビリティ(可観測性)」の構成などが含まれている。これらを全社規模で統制するためには、推論が実行されるインフラの場所と、各デバイス上でのアプリの設定の両方を、管理者が中央から制御する必要があった。

7万8000以上の組織から信頼されているAppleデバイス管理プラットフォーム「Jamf」は、この管理モデルをAIガバナンス(統治)分野へと拡張した。Amazon Bedrockのサポートを追加した「Jamf's AI Governance」を導入することで、管理下のMac群におけるAIアプリの設定を中央で一元管理できるようにした。

Jamf's AI GovernanceとAmazon Bedrockの連携の仕組み

この連携システムでは、Amazon BedrockがAWSアカウントを通じて各アプリケーションにAIモデルの推論機能を提供する。推論処理は、管理者が選択した特定の「AWSリージョン」(データセンター群が設置された独立した地理的領域)で実行されるため、データ送信や推論処理を自社のAWSセキュリティ境界内に留めることができる。

一方で、Jamf's AI Governanceは、これらのAIアプリケーションがAmazon Bedrockに安全に接続するための設定情報を定義する役割を担う。管理者はJamfの管理画面でアプリケーションの設定を定義し、それを「Jamf Blueprints」(管理設定をまとめたテンプレート)を通じて配布する。

デバイスへの配信には、デバイスが自律的に管理状態を維持するAppleの管理技術「Declarative Device Management(DDM、宣言型デバイス管理)」を使用する。デバイスのOS自身が設定を維持するため、ユーザーによるローカル設定ファイルの改ざんを防ぐ高い耐性を持つ。

設定がデプロイされると、ユーザーは自身でローカルの構成ファイルを編集したり、認証情報を入力したりすることなく、対象 of AIアプリケーションを起動してすぐに作業を開始できる。また、IT管理者は、定義したポリシーの適用範囲や、各デバイスへのデプロイ状況をJamf AI Governanceのダッシュボード上でいつでも確認することが可能だ。

実際の導入ワークフロー:Claude Codeを例に

AWSは、実際の導入例として「Claude Code」と「Amazon Bedrock」を組み合わせたデプロイの流れを紹介している。このワークフローは、「管理ポリシーの作成」「管理対象Macへのデプロイ」「適用状況の検証」という3つのパートで構成されている。この一連のパターンは、Claude DesktopやOpenAI Codexなど、他のサポート対象アプリケーションでも共通して適用される。

まず管理者は、Jamfアカウントの管理画面にある「AI Governance」セクションから「AI Policies」を選択し、ポリシー作成の画面(ポリシービルダー)を開く。このポリシービルダー上で、接続先となるAmazon Bedrockの認証情報や利用モデルなどの構成をセットアップする。あらかじめ定義された前提条件を満たした上でこの設定を行うことで、組織内のMacに対して安全なAI接続環境をデプロイする準備が整うという。

補足

Jamf's AI Governanceを利用するにあたっては、事前にJamfが定めるシステム要件や前提条件を満たしておく必要がある。

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