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AWS ML Blog

AWS向け「Claude apps gateway」発表、開発ツールのアクセスやコストを中央管理可能に

要点

  • AWS環境で「Claude Code」および「Claude Desktop」のアクセス、コスト、ポリシーを一元管理できる「Claude apps gateway for AWS」が発表された。

  • 開発者ごとに個別のクラウド認証情報を発行する必要がなくなり、管理コストとセキュリティリスクが低減される。

  • Amazon Bedrock経由でデータをAWSセキュリティ境界内に保つ構成と、Claude Platform on AWSでネイティブな体験を得る構成から選択できる。

  • ID管理、ポリシー適用、テレメトリ転送、ルーティング、支出制限の5つのコア機能を備えている。

  • Amazon Web Services(AWS)は2026年7月8日、開発者向けツールである「Claude Code」および「Claude Desktop」の運用を一元管理できるセルフホスト型のコントロールプレーン「Claude apps gateway for AWS」を発表した。本ツールは、企業が開発チーム全体にこれらのツールを展開する際、アクセスコントロール、コスト追跡、ポリシー適用を単一のポイントで制御できるようにするもの。これにより、従来の個別管理に伴うセキュリティやコスト管理の課題を解決するとしている。

開発チームにおける管理とセキュリティの課題

エンタープライズ企業が開発チーム全体にClaude CodeやClaude Desktopを導入する際、アクセス制御やコスト管理、社内ポリシーの適用を一元管理することは容易ではなかった。従来は開発者ごとに個別のクラウド認証情報を発行し、設定ファイルを手動で各ローカルマシンに配布しなければならなかった。また、利用料金の追跡や上限設定も難しく、管理体制が各チームの独自の運用に依存せざるを得ない状況が生じていた。

今回発表された「Claude apps gateway for AWS」は、これらの課題に対応する。開発者ごとに個別の認証情報を準備したり、手動で設定を配布したりする必要がなくなる。デプロイ方式は、データをAWSのセキュリティ境界内に留められるAmazon Bedrock(複数のAIモデルを安全に利用できるマネージドサービス)経由と、ネイティブなClaudeの体験を得られるClaude Platform on AWS経由の2つから選択可能だ。

ゲートウェイの動作モデルとシステム構成

本ゲートウェイは、開発者がすでに使用している「Claude Code CLI」(コマンドラインから操作する開発ツール)のバイナリの内部に、Anthropicによって組み込まれた形で提供される。企業のインフラ上で動作する1つのステートレスなコンテナと、一時的なサインイン状態やレート制限のカウンターを保存するPostgreSQLデータベースで構成される。

クライアントとゲートウェイが統合されているため、サインイン用の /login フローそのものがゲートウェイを認識する。ユーザーがサインインすると、管理者が定義した設定が自動的にクライアントに適用され、すべてのリクエストに対してポリシーが強制される。開発者のオンボーディングおよびオフボーディングは既存のID管理ワークフローと統合でき、アクセス権を剥奪すると、トークンの有効期限(デフォルトは1時間)が切れた時点でセッションが失効するため、個人の端末に長期的なシークレット情報が残ることはない。

5つのコア機能

Claude apps gateway for AWSは、主に以下の5つの役割を果たす。

  • アイデンティティ(ID)管理:標準規格のOpenID Connect(OIDC、ユーザー認証情報を安全に共有する仕組み)対応のIDプロバイダー(IdP)と連携し、SSO(シングルサインオン)後に短寿命トークンを発行する。
  • ポリシー制御:サーバー側で定義したポリシー(許可モデル、ツール権限、デフォルト設定など)をサインイン時にクライアントへ配布し、リクエストごとに強制する。
  • テレメトリ転送:リクエストごとの使用量メトリクスを、OpenTelemetry Protocol(OTLP、稼働データを送信するプロトコル)を介してAmazon CloudWatchなどのコレクターへ転送する。
  • ルーティング:ゲートウェイが上流の認証情報を保持し、開発者に代わってAmazon BedrockまたはClaude Platform on AWSへリクエストを転送する。マルチリージョンや複数アカウント間のフェイルオーバーも可能。
  • コスト上限設定:組織、グループ、ユーザー単位で日次・週次・月次の支出上限を設定でき、上限超過時はリクエストを自動でブロックする。
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