OWN NEWS GATHER
← 戻る
OpenAI Blog

ChatGPT Businessに上位枠「Premium」が登場 利用枠5倍・5時間制限撤廃でStandardとの混在運用も可能に

要点

  • OpenAIは、法人向けプラン「ChatGPT Business」において、利用枠を大幅に拡大した「Premiumシート」の提供を発表した。
  • Premiumシートでは、従来のStandardシート比で5倍の利用枠が提供され、5時間の利用制限が撤廃される。
  • 料金は月額125ドル(年払いで月額100ドル)となり、同一ワークスペース内でStandardシートと混在させて柔軟に割り当てることができる。
  • チーム内の利用状況や請求、支出上限は管理画面から一元管理でき、利用枠到達時には共有クレジットの追加にも対応する。
  • 先着1万社を対象に、1シートあたり100ドル相当(最大5シート・500ドル分)のクレジットが付与される早期登録プロモーションが2026年8月20日まで実施されている。

米OpenAIは現地時間2026年8月10日、法人向けAIサービス「ChatGPT Business」の新オプションとして、処理能力と利用可能量を大幅に拡張した「Premiumシート(Premium seats)」を導入すると発表した。既存の「Standardシート」と同一のセキュアなワークスペース内で併用でき、チームメンバーごとの業務負荷に応じた柔軟なライセンス割り当てが可能になるという。

ヘビーユーザー向けに利用制限を緩和、利用枠は5倍に拡大

今回発表されたPremiumシートは、日常的に大規模なプロジェクトや複雑な業務でChatGPTを活用するヘビーユーザー向けに設計されたプランだ。

最大の特長は、Standardシートと比較して5倍の利用枠が割り当てられる点にある。あわせて、従来のプランに設けられていた「5時間の利用制限」が撤廃された。これにより、長時間の集中作業や大規模な処理を伴うタスクにおいても、途中で利用制限による中断を受けることなく業務を進められるとしている。利用枠のリセット周期についても、予測しやすい週間ベースのリセット方式が採用されている。

万が一、割り当てられた週間利用枠を使い切ってしまった場合でも、ワークスペースの管理者が共有クレジット(shared workspace credits)を購入・追加することで、作業を継続できる仕組みが用意されている。

StandardとPremiumの混在に対応、管理負荷を抑えた柔軟な運用

ChatGPT Businessでは、すべてのユーザーに同一グレードのライセンスを一律で適用するのではなく、1つのワークスペース内でStandardシートとPremiumシートを混在(ミックス)して運用できる。

ワークスペースの所有者(オーナー)および管理者は、管理画面を通じて以下の操作を一元的に行うことができる。

  • シートの柔軟な割り当て: 同一チーム内でメンバーごとにStandardとPremiumを自由に割り振り、業務内容の変化に応じてアップグレードや再割り当てを行う。
  • 利用状況の可視化: ワークスペース全体のAI利用状況をモニタリングする。
  • コスト・支出の統制: 請求情報や各シートの利用枠、支出上限を一箇所でまとめて管理する。
  • セキュアな環境維持: すべてのやり取りを同一の安全なBusinessワークスペース内に留め、セキュリティポリシーを統一する。

個別に別体系のサブスクリプションを契約したり、部門ごとにアカウントが分断されたりすることなく、管理の手間を最小限に抑えながら各人のニーズに合わせた環境を提供できる構成となっている。

価格体系:年払いで月額100ドル、既存プランは価格据え置き

料金体系については、Premiumシートが1ユーザーあたり月額125ドル、年払い契約時は1ユーザーあたり月額100ドルに設定されている。

なお、既存のStandardシートの価格に変更はなく、月額25ドル(年払い時は月額20ドル)のまま据え置かれる。組織全体の基本プランとしてStandardシートを維持しつつ、特にAIの利用頻度が高い主要メンバーのみをPremiumシートへ引き上げるといった、コスト効率を意識した運用が可能だ。

想定される活用シーン

OpenAIは、Premiumシートがもたらす高い処理キャパシティの活用例として、複数の業務領域を挙げている。

  • 事業企画・経営管理: 売上データ、顧客からのフィードバック、在庫情報などを統合・分析し、包括的な事業計画やオペレーション計画を策定する。
  • マーケティング: 蓄積された顧客インサイトをもとに、キャンペーン全体の戦略立案からクリエイティブ展開までを一括して構築する。
  • ソフトウェア開発: AIコーディング支援ツール「Codex」を用い、大規模なコードベースにまたがる新機能の実装、テスト、コード改善を連続して行う。

作業の中断を減らすことで、思考や開発のフローを維持したまま、より高度で野心的なタスクに取り組むことができると説明されている。

最大500ドル分のクレジット特典と事前登録

OpenAIは現在、Premiumシートの提供開始に向けたウェイトリスト(事前登録)の受付を実施している。

早期登録を行った適格なChatGPT Businessワークスペース所有者を対象に、期間限定のプロモーションが用意されている。先着10,000社限定で、Premiumシートを1枠追加するごとに100ドル相当(2,500クレジット)のワークスペースクレジットが付与され、最大5シート(計500ドル・12,500クレジット相当)まで受け取ることができる。

また、ウェイトリストに登録した組織の中から一部の顧客を対象に、正式な一般提供(GA)に先駆けた早期アクセス権(アーリーアクセス)が付与される場合もあるという。

本プロモーションの受付期間は2026年8月20日までとなっており、参加にはChatGPT Businessのワークスペース所有者アカウントに関連付けられたメールアドレスでの申請が必要となる。登録手順やクレジットの適用条件などの詳細については、同社のヘルプセンターにて案内されている。

元URL