ChatGPTの利用は「質問」から「実行」のフェーズへ、OpenAIが初の国別データを公開
要点
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OpenAIが、世界各国のChatGPT利用動向を示すデータを初めて公開した。
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職場では、文章作成やコーディングなど「タスクの実行」に使う割合がプライベートの2倍以上に上る。
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南半球や中南米、アフリカで普及が進み、先行国との格差が縮小している。
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画像生成「Images 2.0」の導入以降、画像や音声などマルチメディアの利用率が急上昇した。
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35歳以上のユーザーによる利用割合が世界的に増加しており、特に欧州で顕著な伸びを見せている。
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米OpenAIは2026年8月6日、世界各国のユーザーが対話型AI(人工知能)「ChatGPT」をどのように活用しているかを示す国別の詳細データを初めて公開した。このデータは、同社の経済調査チームが運営するデータハブ「OpenAI Signals」を通じて提供される。世界で10億人を超えるユーザーの利用実態を分析した結果、AIの役割が「単なる情報検索の道具」から、「実際の作業を実行するパートナー」へと移行している実態が明らかになった。
職場では「タスクの実行」にChatGPTを活用
公開されたデータによると、ユーザーがChatGPTに送信するメッセージの目的は、職場とプライベートで明確な違いがあることが判明した。
特に職場の環境においては、文章の編集や執筆(ライティング)、プログラミングのコード生成(コーディング)、データの集計といった「実行(doing)」の用途で活用される傾向が極めて強い。世界全体で見て、職場でこのようにChatGPTを具体的なタスクの完了や成果物の作成に用いる割合は、仕事以外のプライベートな環境で同様の用途に用いる割合の2倍以上に上る。
これに対して、仕事以外の環境では、疑問の解消や情報の確認といった「質問(asking)」が最大のカテゴリを占めている。日常的には検索や相談の相手として使われる一方、ビジネスの現場では実務を担うツールとして定着している実態が裏付けられた。
先行国を追う南半球と中南米
AIの普及における地域間の格差が Scor され、是正されつつあることもデータから浮き彫りになった。
2026年第2四半期(4〜6月期)における人口当たりのChatGPT利用率の調査によると、これまで導入率が比較的低かった国や地域において普及ペースが加速し、先行国との差が縮まっている。
特にラテンアメリカ、オセアニア、アフリカの一部地域で利用者の増加ペースが速かった。2026年第1四半期からの変化を見ると、ペルー、ウルグアイ、コスタリカの3カ国が、世界全体の人口当たり利用率ランキングで最も大きく順位を上げた。南半球の国々がその差を埋める形で急成長を遂げている。
急拡大する「テキスト以外」のAI利用
AIモデルの機能向上に伴い、画像や音声、動画などの「マルチメディア(複数媒体の情報を扱うデータ形式)」の生成や分析といったユースケースが急速にシェアを伸ばしている。
OpenAIが2026年4月に画像生成の最新機能である「ChatGPT Images 2.0」をリリースして以降、世界全体におけるメッセージのうち、マルチメディアに関連するやり取りの比率は7.8%にまで達した。依然として、主要なテキスト用途には及ばないものの、マルチメディア利用のシェアは2026年に入ってから一貫して右肩上がりで成長している。
特にラテンアメリカ諸国での関心が高く、ブラジルやコロンビアにおいては、ChatGPTに送信される全メッセージの1割以上(10%超)がマルチメディア関連の処理に分類されていることが明らかになった。
35歳以上のミドル・シニア層へ浸透
今回のデータ分析では、AIの利用が若い世代や早期導入者だけでなく、より幅広い年齢層へと普及している変化も確認された。
年齢を自己申告したユーザーのデータを分析した結果、ほぼすべての国において、35歳以上のユーザー層が送信したメッセージの割合が増加していることが判明した。前年のデータと比較すると、これら35歳以上のユーザーが占める送信メッセージのシェアは、世界全体で約5%上昇している。
特にヨーロッパの国々でこの変化が急ピッチで進んでいる。フランスとチェコでは、35歳以上のユーザーによるメッセージ送信割合が、この1年間で10ポイント以上も増加した。
これとは対照的に、東南アジア諸国ではやや異なる傾向が見られた。例えばシンガポールなどの東南アジア地域では、調査された8カ国のうち6カ国で35歳以上の利用割合が増加したものの、その伸び幅はわずかにとどまっており、ヨーロッパ諸国のような急激な動きには至っていない。
公開データの背景と対象範囲
今回公開された「OpenAI Signals」の統計データは、各国の政策立案者や研究者が、世界で10億人を超える人々がどのようにChatGPTを日常や実務に役立てているかを客観的に理解できるよう支援することを目的に設計されたものである。
このデータセットで分析対象となっているのは、個人によって管理されている一般的なアカウント(ChatGPTのFree版、Go版、Plus版、およびPro版)から送信されたメッセージであり、企業向けに管理されているビジネスアカウントから送信されたメッセージは含まれていない。