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Anthropic Blog

Chrome版Claudeのサイドパネルが「Claude Cowork」と統合、ブラウザ操作からアプリ間での作業引き継ぎまでシームレスに対応

要点

  • Anthropicはブラウザ拡張機能「Claude in Chrome」のサイドパネルを「Claude Cowork」セッションへ刷新した。

  • ブラウザ上の操作履歴がアカウントに同期され、Web・デスクトップ・モバイルアプリ間で作業を継続できるようになった。

  • フォーム入力やファイル取得などの自動化タスクを複数のWebサイトを横断して実行可能となった。

  • プロンプトインジェクション対策として、重要操作の実行前に元の指示と照合する自動検証機能が導入された。

  • MaxプランおよびTeamプラン向けに提供が開始され、Proプランへも順次展開される予定である。

  • 米Anthropicは2026年8月12日、Webブラウザ「Google Chrome」向け拡張機能「Claude in Chrome」のサイドパネル機能をアップデートし、「Claude Cowork」セッションとして提供を開始したと発表した。これまで独立していたブラウザ内の会話がアカウント全体で同期されるようになり、デスクトップアプリやモバイルアプリと連携した一連の作業が可能になる。本機能はMaxプランおよびTeamプランのユーザー向けに即日提供され、Proプランに対しても今後数週間をかけて順次展開される見込みだという。

ブラウザ拡張機能とCoworkセッションの統合

「Claude in Chrome」は、ユーザーが表示しているWebページをClaudeが認識し、既存のログインセッションを利用しながら各種操作を代行するブラウザ拡張機能である。リンクのクリック、テキスト入力、ページ間の遷移、フォームへの入力といった一連のアクションをブラウザ上で実行できる。

これまでサイドパネルで実行されるセッションは、他のClaude公式アプリ(デスクトップ版、Web版、モバイル版)から切り離されており、会話の履歴やコンテキストを引き継ぐことができなかった。今回のアップデートにより、サイドパネル上で実行される作業が「Claude Cowork」セッションとして扱われるよう変更された。

これにより、ブラウザ上で開始したタスクの会話履歴がアカウント全体に保存され、ユーザーが設定したスキルやコネクター(各種外部サービスとの直接連携機能)がブラウザ内でもそのまま機能するようになったという。端末単位ではなくアカウント単位でセッションが保持されるため、長時間の作業や複数ステップにわたるタスクを中断しても、別の端末やアプリから作業を再開できる設計となっている。

複数タブを横断した作業とアプリ間の連携例

Anthropicは、APIによる直接連携に対応していない社内ダッシュボード、レガシーシステム、ベンダー専用ポータルサイトなどでの作業において、今回の統合が効果を発揮すると説明している。

具体的な利用例として、複数のベンダーポータルから請求書情報を収集して予算管理シートを作成するケースが挙げられている。ユーザーがClaude in Chromeに金額と日付の収集を指示すると、Claudeが必要なタブを開き、各ポータルから請求書の内容を読み取ってスプレッドシートを構築する。その後、ユーザーはPC上のデスクトップアプリへセッションを切り替え、ローカル環境に保存されているファイルを追加したり、前月の予算データを読み込ませて変更点を確認させたりといった作業を、一貫したコンテキストを保ったまま進めることができるという。

セキュリティリスクへの対策と検証機能の強化

ブラウザ上で自律的に動作するAIエージェントには、悪意のあるWebページやドキュメントに隠された命令によって意図しない動作を引き起こされる「プロンプトインジェクション」のリスクが伴う。これに対し、Anthropicはパイロット版以降、Claudeの実行アクションに対する検証プロセスを強化したと説明している。

作業ごとにユーザーの承認を求めず自律実行させる「自動承認(automatically approve)」モードを使用している場合でも、フォームの送信、メッセージの送信、ファイルのダウンロードといった影響の大きい操作を行う直前に、別のチェック機構が介在する。この検証プロセスが「ユーザーが最初に依頼した内容」と「これから実行しようとしているアクション」を照合し、指示と一致しない不審な動作を自動的に遮断する仕組みが導入された。

また、商品の購入や個人情報の共有といった、不可逆的あるいは高コストな処理については、引き続き実行前にユーザーへ確認を求める仕様が維持されている。同社はこれらの対策によってリスクは大幅に低減されるものの完全に排除できるわけではないとし、信頼できるWebサイトからの利用を推奨している。

提供プランと利用環境

「Claude Cowork」統合版のサイドパネルは、Chrome Web Storeから拡張機能をインストールしてサインインすることで利用できる。

プランごとの対応状況として、MaxプランおよびTeamプランではすでに利用可能となっており、Proプラン向けには今後数週間のうちに展開される予定である。Enterpriseプランにおいては初期状態で機能が無効化されており、組織の管理者が有効化設定を行い、利用可能なドメインを制限した上で運用する形態が採られている。

なお、PC上のローカルファイルを直接操作する場合や他のローカルアプリケーションと連携する場合は、引き続きClaudeのデスクトップアプリが必要となる。また、現時点ではChrome以外のChromium系ブラウザやモバイルブラウザ上での拡張機能の動作には対応していない。

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