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Cloudflare AI Blog

Cloudflare、「Agents Week」でAIエージェント向け新ランタイムや開発基盤など多数のプロダクトを発表

要点

  • 米Cloudflareは、AIエージェント向けのインフラや開発ツールを集中的に発表する「Agents Week」を開催し、一連の新機能を公開した。

  • エージェント向け新ランタイム「@cloudflare/computer」のほか、PythonとJavaScript間のWorkers RPC連携、インバウンドTCPおよびgRPC対応などが導入された。

  • 開発ライフサイクル「ADLC」の提唱とともに、エージェント用ウォレット「Cloudflare Wallets」や実行追跡基盤「Cloudflare Agents」を発表した。

  • 安全なアクセスを制御する「Agent Access Model」や社内基盤「Cloudflare OS」のオープンソース化、MCPの制御機能「WriteGuard」を公開した。

  • Webサイトをエージェント対応にする「WebMCP」や軽量ブラウザ「Kitesurf」、データ検索基盤「Cloudflare AI Search」を披露した。

  • 米Cloudflareは、AIエージェントの構築・運用を支援する各種新機能を集中発表するイベント「Agents Week」を実施し、公式ブログでその全体像を公開した。同社はエージェントを単なるAIの応用にとどまらず、人と技術やインターネットの関わり方を再定義する新しいソフトウェアの形態と位置づけており、インフラからセキュリティ、開発ライフサイクルに至る包括的なツールの展開を進めている。今回の発表は、エージェントと人間が協調するインターネット環境の構築を目的としたものだという。

エージェント向け新ランタイムとインフラ基盤の拡張

初日には、自律型アプリケーションの実行に必要なランタイムや通信インフラに関するアップデートが発表された。

中核となる「@cloudflare/computer」は、コンテナではなくエージェント向けに最適化された新しいランタイム環境として設計されており、処理内容に応じて適切な実行環境を選択できる仕組みを備えている。また、サーバーレス環境「Cloudflare Workers」において、PythonとJavaScriptの間で直接通信を行える「Workers RPC」のクロス言語対応が発表され、複数言語を組み合わせたプロジェクトの開発が容易になった。

通信機能の面では、WorkersおよびContainersにおいてインバウンドTCP接続とgRPCがサポートされた。これにより、リアルタイムな音声AIのバックエンドや音声エージェントのホスティングが可能になるという。あわせて、セルフサービス製品の利用量とコストをプログラムから把握できる「Billable Usage API」の提供や、大規模言語モデル「Kimi」および「GLM」の大規模かつ高効率な配信手法についても言及された。

開発ライフサイクル「ADLC」と自律型運用の実現

2日目には、従来のソフトウェア開発ライフサイクル(SDLC)をエージェント時代向けに拡張した「Agent Development Lifecycle(ADLC)」という概念が提示された。

開発・運用の基盤として「Cloudflare Agents」が発表され、本番環境におけるエージェントの実行ログのライブ監視、トレーシング、実行再現(リプレイ)、人間による承認(Human-in-the-loop)を統合管理できるようになった。さらにローカル環境での分散トレーシング機能も導入され、本番デプロイ前のデバッグが容易になったとしている。

また、エージェントが経済活動に参加するためのプログラマブルな決済基盤「Cloudflare Wallets」が発表された。開発プロセス自体を自動化する試みとしては、設定ファイルではなくコードで記述するCI/CD環境や、失敗原因を自動修復するエージェント機能、AIを用いた社内エンジニアリング基準の適用事例、オープンソースフレームワーク「Astro」のGitHubイシュー対応を自動化して未解決件数をゼロにした事例などが紹介された。

ゼロトラストセキュリティと社内プラットフォームの公開

3日目は、従来のユーザーやデバイスだけでなくエージェント自身を保護・管理対象とするセキュリティ機能に焦点が当てられた。

エージェントがユーザーの代理として各種リソースへ安全にアクセスするための枠組み「Agent Access Model」が提唱されたほか、同社が社内業務で活用しているプラットフォーム「Cloudflare OS」がオープンソースとして公開された。これにより、安全な内部システム連携や業務自動化の仕組みを外部でも利用できるようになる。

セキュリティ監視の面では、AIの利用状況を実際のユーザーやシステムに紐付けて異常行動やコスト急増を検知するアナリティクス機能が追加された。さらに、AIモデルと外部ツールを接続するプロトコル「MCP(Model Context Protocol)」において、リスクの高いツール呼び出しを制御して意図しない変更を防ぐ「WriteGuard」のプライベートベータ提供が開始された。

Webとの統合とエージェント特化型ブラウザ

4日目および最終日にかけては、Webサイトやパブリッシャーとエージェントが共存する「Agentic Internet」の実現に向けた技術群が発表された。

Webサイト側をエージェント対応にするアプローチとして、既存サイトにエージェント向けインターフェースを提供する「WebMCP」のプレビューや、従来の検索エンジン最適化(SEO)をエージェントの回答エンジン向けに適合させる「AEO(Answer Engine Optimization)」の考え方が示された。

加えて、V8アイソレート上で動作するエージェント特化型の軽量ブラウザ「Kitesurf」が発表された。ピクセル単位の描画精度を抑える代わりにメモリやCPU消費を大幅に削減できる設計となっている。その他にも、MCP自体の再設計版となる「MCPv2」や、単一コマンドでファイルやWebサイトをエージェント向けの検索エンジンに変換する「Cloudflare AI Search」が発表され、エージェントの実際の活動実態やエコシステムに関する分析も共有された。

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