Cohere、検索・リトリーバル基盤のマネージド版「Compass Cloud」をプライベートベータで提供開始
要点
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AI企業のCohereが、開発者向け検索・リトリーバル基盤「Compass」のマネージドサービス「Compass Cloud」を発表した。
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プライベートベータ版として提供され、開発者はインフラの運用管理を気にすることなく、最先端の検索エンジンを利用できる。
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企業内のデータコーパスから関連情報を高精度に抽出し、RAG(検索拡張生成)や検索、自律型AIエージェントのワークフローに活用できる。
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システム連携用の手段として、API、MCP(Model Context Protocol)サーバー、Python SDKが提供される。
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AIプラットフォームを提供するCohereは2026年9月25日、エンタープライズデータを活用したAIアプリケーション開発向けリトリーバル(検索・情報抽出)基盤「Compass」について、クラウドマネージド版となる「Compass Cloud」のプライベートベータ提供を開始したことを公式ブログで発表した。
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開発者が自前でインフラの構築や運用を行う必要をなくし、高度な検索・情報取得エンジンをクラウド経由で手軽に利用できるようにする。企業が保有するデータ資産を活用したAIシステムの開発を効率化する狙いがあるという。
インフラ運用の負担を排したマネージド型の検索基盤
今回発表された「Compass Cloud」は、Cohereが提供するリトリーバルプラットフォーム「Compass」を、同社が運用・管理するクラウドサービスとして提供するものである。
従来、企業データに基づいた高度な検索や情報抽出システムを導入する際には、検索エンジンやインフラスタック全体の選定、クラスタの構築、スケーリング、日常的な保守運用を開発チーム自らが担う必要があった。これに対し、Compass Cloudを利用することで、開発者はインフラ周りの管理作業から解放され、同社の最先端検索・リトリーバルエンジンへ直接アクセスできるようになると説明されている。
Cohereは公式ブログにおいて、Compassを「ビルダー(開発者)のために構築された基盤」と位置づけており、企業ごとに異なるデータ形式や業務フローの要件に合わせて、リトリーバル基盤を柔軟に構成できる点が特徴であると強調している。
企業データを起点とするRAG・検索・AIエージェントへの対応
Compassは、企業が保有する膨大なドキュメントやデータコーパス(テキストデータの集積)の中から、文脈に応じた最も関連性の高い情報を高精度に特定して抽出するための基盤である。
同社によると、Compass Cloudは主に以下の3つの用途を想定して設計されているという。
1つ目は「RAG(Retrieval-Augmented Generation / 検索拡張生成)」である。RAGとは、生成AIが回答を作成する際に外部の社内文書などを検索・参照し、回答の正確性を高める技術を指す。Compassを活用することで、企業内の正確なデータに基づいたRAGシステムを構築できる。
2つ目は「検索(Search)」用途である。社内のナレッジベースや大量のドキュメント群から、必要な情報を的確に見つけ出す社内検索システムとして活用できる。
3つ目は「エージェントワークフロー(Agentic workflows)」である。AIが自律的に状況を判断し、必要な情報を収集しながら複数ステップのタスクを実行する自律型エージェントにおいて、基盤となる情報取得レイヤーを提供する。
企業が保有する独自データをこれらのワークフローに組み込む際、Compassがその根幹となる検索・情報抽出を支える形となる。
API・MCP・Python SDKによる柔軟な統合インターフェース
Compass Cloudでは、開発者が既存のシステムや新規アプリケーションへ迅速に検索基盤を統合できるよう、複数のインターフェースが用意されている。
開発チームは、自分たちで複雑な検索インフラをゼロから組み上げる代わりに、以下の手段を通じてCompassにアクセスし、目的のシステム要件に合わせたリトリーバル環境を構築できる。
- API: 標準的なWebインターフェースを通じて、多様な言語やシステム環境から検索機能を呼び出すことができる。
- MCP(Model Context Protocol)サーバー: AIモデルと外部ツールやデータソースを標準化されたプロトコルで接続するための仕様であるMCPに対応したサーバーが提供される。これにより、対応するAIツールや開発環境との連携が容易になる。
- Python SDK(cohere-compass-sdk): AI開発で広く用いられているPython言語向けの専用ソフトウェア開発キットであり、コードから直接Compassの機能を制御できる。
これらの提供ツールにより、開発者はインフラ運用の複雑さに煩わされることなく、自社のデータやワークフローの設計に集中できるとされている。
提供状況
「Compass Cloud」は現在、プライベートベータ版としての提供が始まっている。Cohereはインフラの運用負荷を抑えながら高精度な検索基盤を構築したい開発者に向けて、同機能の展開を進めていく方針だ。