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Cohere Blog

Cohereが「AI生成コンテンツの透明性に関するEU行動規範」に署名、初期メンバーとして参画

要点

  • カナダのAIスタートアップ企業であるCohereが、AI生成コンテンツの透明性確保を目指すEUの行動規範に署名したことを発表しました。
  • この行動規範は、AIのリスクレベルに応じた規制を行う欧州連合の法律である「欧州AI法(EU AI Act)」第50条の遵守を示すための自主的なガイドラインとして機能するものです。
  • 同社はAI技術の提供者向けである「セクション1」に合意し、世界で最も早く署名した企業の一社となりました。
  • 欧州を戦略的優先地域と位置づける同社は、データの自主的な管理を重視した「ソブリンAI」を通じて、透明性や説明責任の向上を図ります。
  • 今後は欧州AIオフィスなどの専門機関と連携し、AI法の実施に向けた対話や協力を進めていく意向を表明しています。

リード文

人工知能(AI)開発を手がけるCohere(コヒア)は2026年7月31日、AIによって生成されたコンテンツの透明性を確保するための「EU行動規範(EU Code of Practice on Transparency of AI-Generated Content)」に署名したことを発表した。同社は、世界で初めて本規範に署名した初期の企業群の一社として名を連ねることになる。これにより、欧州における包括的なAI規制である「欧州AI法」への適応を進めるとともに、情報エコシステムの健全性を維持するための具体的な取り組みを開始する。

本文

欧州AI法第50条への準拠を裏付ける自主的枠組み

今回Cohereが署名を行った「AI生成コンテンツの透明性に関するEU行動規範」は、欧州AI法の第50条で定められた要件への適合を示すための自主的なツールである。欧州AI法の第50条は、情報の改ざんや偽情報の拡散を防ぎ、透明性の高いAIシステムと出力を担保することによって、欧州の情報エコシステムの完全性を維持することを目的としている。

本規範は役割に応じて複数の章に分かれており、Cohereはその中でAIシステムを開発・提供する事業者である「AIシステムプロバイダー」を対象とした「セクション1」に署名した。このセクションでは、AIによって生成されたコンテンツに対して、透明性のある運用の実施や適切なマーキングを施すなどの取り組みが求められている。

欧州市場へのコミットメントと「ソブリンAI」の推進

Cohereにとって、欧州市場はビジネス展開における極めて重要な市場であり、戦略的な優先事項であると説明している。同社は現在、欧州内の多数のエンタープライズ企業や公共セクターの顧客に向けてAIソリューションを提供しており、欧州の産業界におけるイノベーション支援を進めている。

特に同社は、特定の国や地域の法的要件やデータ主権に対応して開発される「ソブリンAI(Sovereign AI)」の重要性を強調している。欧州内の主要な産業において、このソブリンAIがイノベーションを強力に推進する大きなチャンスが存在すると考えている。今回の行動規範への署名は、透明性や説明責任、そして責任あるイノベーションを推進するという欧州全体の目標に対する、同社の広範なコミットメントをより強固なものにするステップであると説明している。

過去の取り組みの継承と欧州規制当局との対話

Cohereが欧州のAI規制に関連する枠組みに参画するのは、今回の発表が初めてではない。これまでに同社は、汎用的なAIモデルを対象とした「汎用AI(GPAI)モデルに関するEU AI法行動規範」にも署名を行っている。今回の署名は、そうした一連の責任あるAI開発の歩みを引き継ぐものである。

今後は、EU内でのAI法の円滑かつ実効性のある実施に向けて、関係各所との協力をさらに推進する予定である。具体的には、欧州委員会においてAI法の運用と監視を専門に行う組織である「欧州AIオフィス(EU AI Office)」をはじめ、有識者が集う「AI法諮問フォーラム(AI Act Advisory Forum)」や、行動規範の署名企業で構成される「行動規範署名国タスクフォース(Code of Practice Signatory Taskforce)」などの多角的なコミュニティを通じて、積極的な情報交換や連携を模索していくとしている。Cohereは、EUが責任あるAIのガバナンスと導入において世界的なリーダーシップを維持するために採用している協調的なアプローチについて、歓迎する意向を表明している。

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