GitHub Copilot、企業向けプランで新モデルの「デフォルト有効化」を開始へ
要点
- GitHubが「Copilot Business」と「Copilot Enterprise」で新モデルのデフォルト有効化ポリシーを導入した。
- これまで管理者が手動で有効化していた正式リリースモデルが、今後は自動的にオンになる。
- セキュリティ統制が必要な組織のために、自動有効化をオプトアウト(適用除外)できる設定も追加された。
- 8月26日のポリシー適用開始までの28日間は、管理者が設定内容を確認するための猶予期間となる。
- オープンウェイトモデルやデータ保持契約の対象外となるモデルは、自動有効化の対象から除外される。
リード文
米GitHubは2026年7月29日、企業向けAI開発支援サービスである「GitHub Copilot Business」および「GitHub Copilot Enterprise」において、正式リリースされたAIモデルをデフォルトで有効化するグローバルポリシーを導入したと発表した。新モデルが公開されるたびに管理者が手動で有効化する手間を省くことが目的だ。この新しい運用ルールは、28日間の移行期間を経て、同年8月26日より本格的に適用される。
本文
手動から自動有効化への変更と一括除外設定の追加
これまで、企業向けプランの「GitHub Copilot Business」や「GitHub Copilot Enterprise」(どちらも企業向けの有料プラン)では、新モデルのリリース時に管理者が手動で有効化する必要があった。
新ポリシーの導入により、一般提供(GA:正式リリースされ誰でも使える状態)されたモデルは自動的に「オン」になる。これにより、管理コストを抑えつつ最新のAI技術を即座に導入可能となる。一方、厳格なセキュリティや運用ルール(ガバナンス:企業がルールに基づいて自社を管理・統制する仕組み)を求める組織に向けて、自動有効化を一括で無効にできるオプトアウト設定も提供される。
8月26日の適用に向けたスケジュール
このポリシーは、発表から28日間の猶予期間を経た8月26日に適用が開始される。それまでの間は設定の変更が可能だが、ユーザーの環境に変化は生じない。
適用開始日以降、明示的に設定されていないモデルはステータスが「デフォルトを継承」へと切り替わり、ポリシーに従うようになる。ポリシーが「有効」であれば自動的に利用可能になり、「無効」であれば無効のままとなる。
動的同期と個別設定の保護
「デフォルトを継承」というステータスは、全体のデフォルトポリシーとリアルタイムに同期する動的な状態だ。
これにより、管理者がデフォルトポリシーを切り替えるだけで、一括して即座に無効化などの変更を反映できる。ただし、管理者が手動で明示的に有効または無効に設定した個別の選択は保護され、今回の自動変更の影響は受けない。
自動有効化の対象外となる「例外モデル」
なお、すべてのモデルが自動有効化されるわけではない。
「DeepSeek」や「Kimi K2.7」などのオープンウェイトモデル(パラメータが一般公開され、自由に改変・利用できるAIモデル)や、GitHubのデータ保持契約(入力データを学習や保存に利用しないセキュリティ合意)が適用されない「Fable 5」などのモデルは、本ポリシーの適用外となる。これらは全体のポリシーが「有効」であっても自動ではオンにならず、利用には個別の手動有効化が必要だ。
補足
もし組織の管理者が、新しく一般提供されるモデルが自動的に有効化される挙動に同意するのであれば、8月26日までに特別なアクションを行う必要はない。しかし、新しいモデルの導入を一つひとつ手動で承認する運用を継続したい場合は、猶予期間である8月26日を迎える前に、モデル設定画面からポリシーを「無効(disabled)」に変更しておく必要がある。