GitHub、Copilotアプリの使用状況メトリクスAPIを拡張 ユーザーや言語ごとの詳細分析が可能に
要点
- GitHubは2026年7月28日、GitHub Copilotアプリの使用状況メトリクスAPIを拡張した。
- これまで総計のみだったデータが個人ユーザーに紐付けられ、誰がアプリを利用しているか特定可能になった。
- プログラミング言語やAIモデルごとの集計にもアプリの活動データが統合され、詳細な分析が可能になった。
- コードの生成・承認率や行数データに加え、1日のアクティブユーザー数にもアプリでの活動が算入される。
- 今回の変更は後方互換性が保たれており、アプリを使用していない環境のデータ構造には影響しない。
- 米GitHubは2026年7月28日(現地時間)、AIコードアシスタント「GitHub Copilot」の専用アプリケーション「GitHub Copilot app(以下、Copilotアプリ)」の使用状況メトリクスAPIを拡張したと発表した。メトリクスAPIとは、システムの利用統計データを外部から取得するためのインターフェースを指す。これまで組織や企業全体の総計でしか確認できなかったCopilotアプリの利用データが、個人ユーザーのアクティビティとして詳細に記録されるようになる。これにより、管理者は開発メンバーによるアプリの導入状況や、生成されたコードの成果をきめ細かく可視化することが可能となった。
アプリの活動データを個人や言語別に紐付け
今回のアップデートは、2026年7月17日にリリースされた「Copilotアプリの利用データをメトリクスAPIで提供する機能」を発展させたものだ。以前は企業全体の総計値しか確認できなかったが、今回の拡張により、企業および組織のユーザーレポートで個々のユーザーのアクティビティとしてCopilotアプリでの活動が紐付けられるようになった。
また、Copilotアプリでのコーディング活動は、プログラミング言語、AIモデル、機能別の集計レポートにそれぞれ反映される。これにより、既存の統合開発環境(IDE)向けの拡張機能や、チャット機能、コードレビュー、コーディングエージェントといった他のCopilot製品と同様に、アプリの活動データを並べて比較分析できるようきめ細かく集計されている。
追加された新指標とAPIフィールドの詳細
拡張に伴い、メトリクスAPIには以下の新しいフィールドや変更が導入された。
used_copilot_app: ユーザーが特定の日にCopilotアプリでアクティブだったかを示すフラグ。totals_by_copilot_app: ユーザーごとのセッション数、リクエスト数、プロンプト数に加え、AIがテキストを処理する最小単位である「トークン」の消費内訳(出力・プロンプトのトークン合計、リクエストあたりの平均トークン数)を提供するセクション。- 機能ごとの集計:
totals_by_featureやtotals_by_language_modelなどの集計にcopilot_appという機能値が追加され、アプリで使われているモデルや言語が可視化される。 - コード生成と行数メトリクス: コードの生成数や承認率、追加・削除されたコード行数の総計に、Copilotアプリの活動が合算される。
- デイリーアクティブユーザー(
daily_active_users): アプリのみで活動したユーザーも、1日のアクティブユーザー数としてカウントされる。
管理における重要性と適用条件
GitHubは、今回の機能拡張が管理者にとって極めて重要であると説明している。従来は、Copilotアプリが組織内で「使われている」という総計データしか見えなかったため、「誰が使っているのか」「どのようなコードを生成しているのか」といった実態の把握が困難であった。今回の変更により、アプリを積極的に活用しているユーザーを特定し、生成されたコードの生産性を具体的に測定することが可能になる。
これらの新規メトリクスは、エンタープライズおよび組織ユーザーレポートの1日および28日の集計期間で提供される。参照にはエンタープライズ所有者や請求管理者、組織所有者、または「View Copilot Metrics(Copilotメトリクスの表示)」権限を持つカスタムロールが必要で、Copilot使用状況メトリクスポリシーの有効化が必須となる。
なお、今回の変更は後方互換性(新しい仕様になっても古いシステムやプログラムがそのまま動作すること)が確保されている。アプリを使用していないユーザーや組織のレポートでは、新規フィールドは出力されず、従来のデータ構造がそのまま維持される。