OWN NEWS GATHER
← 戻る
GitHub Copilot Changelog

GitHub Copilotがモデル選択ティアやSentry連携を追加、VS Code向けエージェント機能も大幅強化

要点

  • モデル自動選択にコストや品質の重み付けを選べる3段階のティアが新設され、VS CodeやCLI、Copilotアプリへ順次展開されている

  • コードレビュー機能が改善され、修正済みコメントの自動解決やコミットメッセージ提案、シェルツールによる検証が可能になった

  • CopilotアプリにSentry連携が導入され、クラッシュレポートの確認から原因調査、修正PRの作成まで一貫して対応可能になった

  • VS Code 1.138向けに、Dev Containers対応やPR直接作成、セッション自動完了といったエージェント機能が追加された

  • 組織・企業向けとして、VS Code Agents専用の利用メトリクスやAIクレジット枯渇時の予算増額申請機能が一般提供された

  • 米GitHubは2026年9月18日、同社のAI開発支援ツール「GitHub Copilot」に関する週次アップデートを公開した。今回の更新では、モデル自動選択の柔軟化やコードレビューの機能強化、GitHub Copilotアプリにおける外部エラートラッキング連携などが発表されている。あわせて、統合開発環境「Visual Studio Code(VS Code)」向けエージェント機能の強化や、法人向け管理機能の拡充も実施された。

モデル自動選択に3つのティアが登場、レビュー機能も強化

今回のアップデートでは、開発者が状況に応じてモデル選択の基準を調整できる機能が追加された。モデルの自動選択において、コスト・品質・応答時間の重み付けを指定できる「efficiency(効率)」「balance(バランス)」「intelligence(知能)」という3つのティア(階層)が選択可能になった。これら3つのティアはいずれも同一のモデル群の中から選択を行う仕組みとなっており、VS Code、Copilot CLI、およびCopilotアプリに向けて順次展開されている。

また、コードレビュー機能にも複数の改善が加えられた。レビュー指摘後に修正が行われたコメントは次回のレビュー時に自動で解決済みとして処理され、未対応のフィードバックのみがオープンのまま残るようになった。さらに、提示されたコード提案を適用する際にコミットメッセージを提案する機能や、シェルツールを用いて変更内容の妥当性を検証する機能も追加されている。軽量版レビューである「Lite reviews」においては、複数のエージェントによる検出結果を統合して提示する仕様となった。

CopilotアプリにおけるSentry連携とエラー対応

デスクトップ向けの「GitHub Copilot app」には、エラー監視プラットフォーム「Sentry」との連携機能「Sentry canvas」が追加された。Sentryはアプリケーション実行時に発生したエラーやクラッシュの情報を収集する外部サービスである。

新設されたSentry canvasを利用することで、開発者はクラッシュレポートから直接コード修正作業へ移行できるようになる。エラーの詳細やスタックトレース(エラー発生時に呼び出されていた関数などの履歴情報)、関連するコンテキストを確認した上で、Copilotと対話しながら原因を調査し、修正内容の検証やプルリクエストの作成までを同一画面上で進められると説明されている。

VS Code 1.138におけるエージェント機能の拡張

VS Code 1.138のリリースに伴い、エージェント機能を扱う「Agents」ウィンドウにも複数の新機能が導入された。

まず、ローカル環境のDev Containers(開発環境をコンテナ上に構築して再現性を高める仕組み)を利用し、プロジェクト固有のツールや依存関係を組み込んだ状態でエージェントを実行できるようになった。この機能は段階的に展開されており、利用にはDockerと対応するDev Container設定が必要となる。

作業後の整理を自動化する機能として、関連するすべてのプルリクエストがマージされた非アクティブなセッションを自動的に「Done(完了)」とマークする機能もパブリックプレビューとして提供された。この機能はオプトイン(利用者が明示的に有効化する形式)となっており、一定の猶予期間を設けた後にセッションを自動削除する設定も用意されている。

さらに、「Agent Host」セッションからAgentsウィンドウを離れることなく直接プルリクエストを作成できるようになった。自動生成されたタイトルや説明文の確認、ドラフト状態の選択を行えるほか、開発者自身が作成するだけでなくエージェントに作成作業を指示することも可能だという。

法人向け管理機能と利用メトリクスの拡充

組織およびエンタープライズ向けの「Copilot Business」および「Copilot Enterprise」向けにも、いくつかの管理・分析機能が追加された。

専用のVS Code Agentsウィンドウにおける導入状況やアクティビティを測定するメトリクス機能が一般提供(GA)となった。これにより組織やエンタープライズの管理レポート上で、通常のエディタウィンドウとは別に、1日あたりのアクティブユーザー数(DAU)やセッション数、ユーザー全体の総メッセージ数、個別のアクティビティデータなどを確認できるようになった。

リポジトリの属性情報を設定するカスタムプロパティでは、プロパティ値の候補をCopilotが提案するサジェスト機能がパブリックプレビューとして公開された。例えば「internet-facing(インターネット公開の有無)」というプロパティを作成する際に、許容値として「yes」や「no」を提案するといった動作を行う。このサジェスト機能の有効・無効は、管理者がポリシー設定を通じて制御できる。

加えて、従量課金制を利用しているCopilot BusinessおよびCopilot Enterpriseにおいて、AIクレジットの上限に達したユーザーが組織やエンタープライズに対して予算の増額を申請できる機能が一般提供された。管理者や請求担当者は設定画面から申請内容の承認、調整、または却下を行え、承認されるとユーザーのAIクレジットへのアクセスが回復する。なお、マネージドユーザー(EMU)環境を利用しているエンタープライズでは本機能は利用できないとされている。

元URL