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GitHub Copilot Changelog

GitHub Copilot利用状況APIが機能拡張、OpenCodeなどIDE外ツールのトラフィック集計に対応

要点

  • 米GitHubは、Copilotの利用データを取得する「Copilot usage metrics API」を更新し、IDE外部のツールによるモデル利用を集計可能にした。
  • 新設されたデータ項目「totals_by_client」により、OpenCodeやClaude Codeなど多様なクライアントごとの通信実績が可視化される。
  • クライアントごとにリクエスト数、セッション数、トークン消費量、モデル別内訳や選択モード(手動・自動・製品主導)などが取得できる。
  • 本機能はEnterpriseおよびOrganization向けの各種レポートに追加され、既存システムへの影響がない後方互換性が保たれている。

リード文

米GitHubは2026年10月23日(現地時間)、開発者向けAIツール「GitHub Copilot」の利用指標API「Copilot usage metrics API」を更新したと発表した。これまで集計レポートに含まれていなかった「OpenCode」をはじめとする各種ツールの利用実績を捕捉可能にしたという。組織の管理者は、開発者がどのようなツール経由でCopilotのモデルを消費しているかを正確に把握できるようになる。

外部ツール利用の拡大とサーバー側集計への転換

近年、統合開発環境(IDE:編集やビルドなどの作業を統合したソフトウェア)以外の外部ツールやコマンドライン環境のバックエンドとして、Copilotのモデルを利用する開発者が増えている。しかし、従来のメトリクスで提供されていたIDE別の集計(totals_by_ide)では、IDE独自のテレメトリ(稼働状況や利用データを遠隔で自動収集・送信する仕組み)を送信しないツールの利用実態が漏れてしまい、全体の把握が困難だった。

GitHubはこの集計漏れを解消するため、クライアント側のテレメトリに頼らず、サーバー側で受信したリクエストを直接カウントする方式を採用した。これにより、どのツールがCopilotの利用を牽引しているかを把握し、リクエスト数やトークン消費量を比較して、ツールの導入支援やガバナンスに関する判断を実際の利用実績に基づいて下せるようになったという。

なお、今回の機能は、GitHub上で動作するClaudeやCodexなどのエージェントアプリが開始したジョブ数を集計する「agent app activity」とは異なる。Copilotを利用するあらゆるクライアントツールから発生したモデルへの通信トラフィックそのものを測定する仕組みとなっている。

新設された「totals_by_client」のデータ構造

今回の機能拡張により、Enterprise、Organization、Enterprise-user、Organization-userの各単位で提供される1日単位および28日単位のレポートに、新たなデータ配列「totals_by_client」が追加された。28日単位の集計レポートでは、日ごとの集計データを示す「day_totals」内に本配列が格納される。

totals_by_clientに含まれる各エントリでは、クライアントごとに以下の指標が記録される。

  • client(クライアント名): リクエストを送信したツール名。「opencode」「claude_code」「codex」「zed」「copilot_cli」「github_app」「cloud_agent」「code_review」「vscode」「jetbrains」などが記録され、認識できないツールは「other」としてまとめられる。
  • request_count(リクエスト数): 該当クライアントから送信され、処理が成功したモデルリクエストの総数。
  • session_count(セッション数): 該当クライアントから行われた個別のセッション数。
  • token_usage(トークン使用量): プロンプトトークン数、出力トークン数、および1リクエストあたりの平均トークン数。トークンとは大規模言語モデルがテキストを処理する際の最小単位を指す。
  • totals_by_model(モデル別集計): モデルごとのリクエスト数とトークン使用量の内訳。モデルの選択方式を示す「model_selection_mode」も含まれ、ユーザー自身が指定した「user_selected」、自動選択の「auto」、製品側が指定した「product_selected」が識別される。未対応の方式は「other」、正規化できない値は「unknown」となる。

利用条件と運用上の留意点

本レポートは、Enterprise所有者や請求管理者、Organization所有者、または閲覧権限(View Copilot Metrics)が付与されたカスタムロールを持つユーザーが利用できる。利用には組織側でCopilotの利用メトリクスポリシーが有効化されている必要がある。

データの解釈にあたり、GitHubはいくつかの留意事項を示している。まず「request_count」はモデルの呼び出し回数を計測したものであり、ユーザーが入力したプロンプト数とは一致しない。1回のプロンプト入力で複数のモデル呼び出しが行われる場合があるため、プロンプト数と直接比較すべきではないと説明している。

また、クライアントの識別はリクエスト時に送信される統合識別子(Integration ID)に基づくため、厳格に認証された身元ではなく、ベストエフォートのグループ分けとして扱う必要があるという。

加えて、Copilotのコードレビュー機能やクラウドエージェントからのリクエストでは、製品側がモデルを選定するため選択モードが「product_selected」と表示され、コードレビューのモデル名は「unknown」と記録される。

なお、本変更は既存のデータ構造を維持したまま機能を追加する後方互換性を備えており、既存のフィールドに変更はない。集計対象となる利用実績がない場合、totals_by_clientには空の配列が返される。

補足

Copilot usage metrics APIの詳細な仕様や導入手順については、GitHubの公式ドキュメントで案内されている。

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