GitHub Copilotに新モデル「MAI-Code-1.1-Flash」が登場、画像認識対応と大幅な低価格化を実現
要点
- GitHubは、Microsoftが開発した軽量コーディング向け最新AIモデル「MAI-Code-1.1-Flash」をGitHub Copilot向けに順次提供開始した。
- 画像を直接理解できるネイティブなビジョン機能が追加され、コード生成品質や指示追従性、ツール利用能力などが向上した。
- モデル設計と配信効率の改善により、前世代モデルと比較して定価が73%引き下げられた。
- Copilot FreeからEnterpriseまで各プランに対応し、VS CodeやJetBrainsなどの主要な開発環境で利用できる。
GitHubは2026年8月11日、同社のAI開発支援ツール「GitHub Copilot」において、Microsoftの小型コーディング向けAIモデル「MAI-Code-1.1-Flash」のロールアウト(順次提供)を開始したと発表した。前世代モデルをベースに機能拡張とコスト削減を両立させており、日常的な開発作業における効率的な選択肢として展開される。
画像理解への対応とコーディング性能の向上
「MAI-Code-1.1-Flash」は、従来の「MAI-Code-1-Flash」の後継にあたる小型クラスのAIモデルだ。本バージョンにおける大きな特徴として、画像を直接読み取って解釈できるネイティブなビジョン機能(視覚情報の処理機能)が新たに追加された。
機能面においては画像認識の追加にとどまらず、プログラムコードの生成品質全般が底上げされているという。さらに、開発者からの指示に対して正確に応答する指示追従性や、外部の機能と連携するツール利用能力、処理パフォーマンスの面でも改善が図られていると説明されている。
定価73%オフとコストパフォーマンスの両立
性能向上が図られる一方で、モデル自体の構造見直しやサービス提供(サービング)の効率化が進められた結果、前世代の「MAI-Code-1-Flash」と比べて定価(リスト価格)が73%低減された。能力の高さと運用コストの低さの双方が求められる軽量なコーディング作業において、コスト効率に優れた選択肢になると位置づけられている。
利用料金の体系についても詳細が案内されている。GitHub Copilotの年間契約ユーザーに対しては、リクエスト消費量の計算時に「0.25倍」のプレミアムリクエスト乗数が適用される。また、利用量に応じた従量課金(Usage-based billing)を利用している組織やユーザーに対しては、プロバイダーの定価に基づいた請求が行われる仕組みとなっている。
利用可能なプランと自動・手動の選択方法
提供対象は個人向けから法人向けまで幅広く設定されており、契約プランによって利用形態が異なる。
無料プランである「Copilot Free」および学生向けの「Copilot Student」のユーザーに対しては、システム側が最適なモデルを判断する自動モデル選択を通じて本モデルが提供される。
一方、有料プランである「Copilot Pro」「Copilot Pro+」「Copilot Max」「Copilot Business」「Copilot Enterprise」のユーザーは、自動モデル選択による割り当てに加えて、モデル選択メニューから手動で「MAI-Code-1.1-Flash」を指定して利用することが可能となっている。
10種類の開発環境・クライアントに対応
手動選択に対応しているプランでは、開発者が日常的に使用する幅広い環境から本モデルを呼び出すことができる。対応する統合開発環境(IDE)やツールとして、以下の環境が挙げられている。
- Visual Studio Code
- Visual Studio
- JetBrains IDEs
- Eclipse
- Xcode
- Copilot CLI(コマンドライン操作インターフェース)
- Copilot cloud agent
- GitHub Copilot app
- Copilot Chat on GitHub(Webブラウザ上のチャット画面)
- GitHub Mobile
組織向けプランにおける初期設定の注意点
法人向けプランである「Copilot Business」および「Copilot Enterprise」を契約している組織では、導入時に管理者の操作が必要となる。
これらの組織向けプランでは、管理ポリシーの初期設定が「無効(オフ)」になっている。そのため、組織内のメンバーが「MAI-Code-1.1-Flash」を利用できるようにするには、プランの管理者がGitHub Copilotの管理設定画面を開き、該当ポリシーを手動で有効化する必要があると案内されている。