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GitHub Copilot Changelog

GitHub Copilotの利用メトリクスAPIが強化、PRレビューの所要時間を3段階で把握可能に

要点

  • GitHubは、リポジトリ単位のCopilot利用メトリクスAPIにおいて、プルリクエストのレビューにかかった時間を3つの段階に分割して集計する新機能を追加した。
  • レビュー準備完了から初レビュー、初レビューから最終レビュー、最終レビューからマージまでの各期間について、所要時間の中央値と90パーセンタイル値を提供する。
  • 集計対象は人間が作成し別の人間がレビューしたプルリクエストに限定され、BotやAIのみによるレビューは所要時間の計測対象外となる。
  • 過去データへの遡及適用はなく、2026年9月21日以降にレビュー準備完了となったプルリクエストから順次データが蓄積される。

リード文

GitHubは2026年9月25日、GitHub CopilotのEnterpriseおよびOrganization向けリポジトリ単位の利用メトリクスAPIにおいて、プルリクエスト(PR:コード変更の取り込みを提案する仕組み)のレビュー段階ごとの所要時間を内訳表示する新機能を追加したと発表した。日次レポートのデータに新たな配列フィールドが追加され、PRがマージされるまでのプロセスが3つのフェーズに細分化されて記録される。

プルリクエストの滞留要因を特定する3つの測定段階

従来のリポジトリ別メトリクス(システムの利用状況を定量的に測定したデータ)でも、PRの作成からマージまでに長い時間がかかっている事実は確認できていたものの、その時間がプロセスのどこで消費されているかまでは追跡できなかった。今回の機能強化は、この待機時間を3つの段階に分割して可視化するものだ。

APIでは、PRがレビュー可能な状態になってからマージされるまでの期間を以下の3段階に分けて計測する。

  1. レビュー準備完了から最初のレビューまで:PRがレビュー待ちの状態になってから、最初のレビュアーが確認を行うまでの待機時間。
  2. 最初のレビューから最終レビューまで:初回のレビューが行われてから、承認などの最終的なレビューが完了するまでの期間(レビュアー間での修正や議論のやり取りを含む)。
  3. 最終レビューからマージまで:最終レビューが完了し、実際にリポジトリのブランチへマージされるまでの待機時間。

GitHubは、PRが「誰かの確認を待っているのか」「レビュアーとのやり取りに時間がかかっているのか」「承認されたままマージされずに放置されているのか」という滞留要因によって必要な対策が異なると説明している。また、各段階の所要時間について中央値(データを順に並べた中央の値)と併せて90パーセンタイル値(データを小さい順に並べた際に下から90%に位置する値、p90)を出力することで、プロジェクト全体の進行が遅いのか、少数の極端に時間のかかったPRが全体の数値を押し下げているのかを把握できるとしている。

新設されたデータフィールドと提供される指標

新機能によるデータは、EnterpriseおよびOrganizationの日次レポートである repos-1-day 行内の pull_request_review_times 配列に追加される。各エントリには、マージされた日付に紐づく形で以下の情報が含まれる。

  • authored_by および reviewed_by:PRの作成者とレビュアーの種別を示す。今回のリリースでは、いずれも人間を表す human が設定される。
  • total_merged:その日にリポジトリ内でマージされた、計測条件を満たすPRの合計件数。
  • 各段階の時間指標:
    • median_minutes_ready_to_first_review / p90_minutes_ready_to_first_review(初レビューまでの所要時間の中央値およびp90)
    • median_minutes_first_to_final_review / p90_minutes_first_to_final_review(初レビューから最終レビューまでの所要時間の中央値およびp90)
    • median_minutes_final_review_to_merge / p90_minutes_final_review_to_merge(最終レビューからマージまでの所要時間の中央値およびp90)

すべての所要時間は分単位で記録される。なお、既存の pull_requests 関連フィールドに変更はなく、従来通りの形式が維持される。

集計対象となるプルリクエストの条件と除外仕様

今回の指標には、正確なレビュー時間を把握するための集計条件が設定されている。

対象となるのは「人間が作成し、作成者以外の人間が少なくとも1人以上レビューしたPR」である。レビュー所要時間の計測対象となるのは人間のレビューのみであり、Copilot code reviewや各種Bot、およびPR作成者自身によるレビューは計測時間に含まれない。ただし、人間とCopilot code reviewの双方がレビューしたPRについては、集計対象として含まれる。

レビューを経ずにマージされたPRは本配列の集計対象外となるため、pull_request_review_times 内の total_merged は、レビューなしマージも含む既存の pull_requests.total_merged よりも数値が少なくなるのが一般的だという。

また、該当するPRがマージされなかった日の配列は 0 ではなく空配列 [] として出力される。レビューが1回のみで完了したPRについては、最初のレビューから最終レビューまでの所要時間は 0 として記録される仕様となっている。

適用時期と利用に必要な権限

本機能によるデータにはバックフィル(過去データへの遡及適用)が行われない。データはリリース日以降に向けて順次蓄積されるため、初期段階のデータ量は少なくなる。2026年9月21日より前にレビュー準備完了となったPRは新フィールドから除外されるが、既存の pull_requests.total_merged には引き続きカウントされる。

レポートを閲覧できるのは、Enterprise所有者、請求管理者、Organization所有者、および「View Copilot Metrics」権限を持つカスタムロールが付与されたユーザーである。利用にあたっては、Copilot usage metrics(利用メトリクス)ポリシーが有効になっている必要がある。

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