GitHub Copilotの使用状況メトリクスAPIが拡充、社内スキルやMCPサーバーの名称単位で利用実績の追跡が可能に
要点
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GitHubは2026年10月22日、GitHub Copilotの使用状況メトリクスAPIを拡充し、組織が作成したスキルやMCPサーバーなどの名称を個別にレポート表示できるようにした。
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従来は一括して「other」や「custom」に分類されていたカスタムエージェントやプラグインが、設定された固有の名称で記録される。
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各カテゴリの表示枠が従来の最大5件から最大25件へと引き上げられ、開発者が使用する多様なツールのロングテールまで把握可能になった。
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名称の反映にはCopilot CLI 1.0.97以降やCopilot SDK v1.0.21以降といった対応バージョンの環境が必要となる。
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米GitHubは2026年10月22日、開発支援AIツール「GitHub Copilot」の使用状況データを取得する「Copilot usage metrics API」をアップデートしたと発表した。組織内で独自に作成されたスキルやカスタムエージェント、Model Context Protocol(MCP)サーバーなどの利用状況が、設定名単位で個別にレポートへ出力されるようになったという。これは2026年9月に提供が始まったCLI向けカスタマイズ指標の仕組みをさらに発展させたものとなる。
独自ツールの名称を直接レポートに出力
従来の仕様において、企業や組織が独自に作成したスキル、カスタムエージェント、MCP(AIモデルと外部ツールやデータを接続するためのオープンな標準仕様)サーバー、スラッシュコマンド、プラグインなどの稼働データは、集計レポート上で「other」や「custom」といった汎用項目にまとめられていた。
今回の改修により、EnterpriseおよびOrganization向けのレポートにおいて、利用者が設定した名称がそのまま出力されるようになった。対象となるのは、ユーザーごとの1日・28日レポート、集計版の1日レポート、ならびに集計版28日レポート内の日次合計(day_totals)である。これらのレポートに含まれるtotals_by_skill、totals_by_custom_agent、totals_by_mcp、totals_by_slash_cmd、totals_by_pluginの各配列で、固有の設定名が確認可能となった。
なお、インタラクション数を示すinteraction_countや、ユニーク利用数を表すdistinct_*_use_countなどの各フィールドの集計ロジックに変更はなく、従来と同様の計算方法が維持されているという。
上限が25件に拡大、社内ツールの利用実態を可視化
今回のアップデートでは、名称の個別表示と同時に、レポート1件あたりに含まれる各totals_by_*リストの最大件数が従来の5件から25件へと大幅に引き上げられた。上限を超えた残りのアクティビティについては、配列の末尾に「other」として合算される仕様となっている。
GitHubは、多くの組織にとって特に重要なカスタマイズは外部調達のもの以上に自社チーム自身が構築したツール群であると指摘している。表示件数が25件に拡大されたことで、開発者が日常的に活用している幅広いツールのいわゆる「ロングテール」な利用実態まで可視化できるようになった。これにより、管理者は社内で開発されたどのスキルやエージェントが実際に使われているかを把握し、新たな社内ツールを公開した後の定着度を追跡したり、必要とされている領域に絞って学習支援や利用促進を行ったりすることが可能になると説明している。
対応クライアントとバージョン要件
今回の機能で名称が収集・出力されるのは、Copilot CLI(対話型セッションおよびプロンプトモード)、GitHub Copilotアプリ、JetBrains環境などをはじめとするAgent Client Protocol(ACP、エディタとAIエージェント間の通信仕様)による連携機能、ならびにCopilot SDKである。
名前のレポートを正常に行うためには各ツールのバージョン要件を満たす必要がある。Copilot CLIのプロンプトモード、アプリ、ACP連携ではCopilot CLI 1.0.97以降が必要とされる。また、Copilot SDKはv1.0.21以降が求められる。統合開発環境(IDE)のエージェント機能においては、背後でCopilot SDK v1.0.21以降が稼働している場合に名称が反映される仕組みとなっており、IDEに標準で組み込まれているチャット機能のテレメトリからは名前は出力されないという。
データ仕様と利用時の留意点
レポートに反映される名称は設定時のものがそのまま採用されるが、前後の空白がトリム(除去)された上で最大128文字に制限される。また、ファイルパスのように見える文字列が設定されている場合は個別名称としては扱われず、引き続き「other」や「custom」にグループ化されたままとなる。組織外の関係者とレポートを共有する際には、あらかじめ記録されている名称の内容を点検しておくことが推奨されている。
データの精度に関して、これらの指標はクライアント側から送信されるテレメトリ(稼働状況を遠隔から収集するデータ)に基づいている。そのため、クライアントのバージョンが古い場合やテレメトリ送信が制限・遮断されている環境では、利用回数が実際よりも少なく計測される場合があるという。GitHubは本データを厳格な会計処理に用いるのではなく、社内における技術の利用動向や導入の広がりを把握するための指標として活用するよう呼びかけている。
なお、個別名称の表示は今回のリリース以降に処理されたレポートデータから適用される。リリース以前の過去の日付データについては、遡及して名称が反映されることはなく、「other」や「custom」の表記が維持される。
本APIによるレポートは、Enterpriseオーナー、請求管理者、Organizationオーナーのほか、カスタムロールにより「View Copilot Metrics」権限を付与されたユーザーが取得可能となっている。利用の前提として、組織側でCopilotの使用状況メトリクスに関するポリシーが有効化されている必要がある。