JetBrains IDE向けGitHub Copilotがアップデート、新プロバイダー「Codex」や自律動作する「オートパイロット」機能を発表
要点
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JetBrains IDE向けのGitHub Copilotに、新しいエージェントプロバイダーとして「Codex」がパブリックプレビューで追加されました。
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エージェントのカスタマイズ機能が強化され、処理を割り込ませるフック(Hooks)や、外部ツールと連携するMCPサーバーの管理が可能になりました。
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Copilot CLIセッションにおいて、ツール呼び出しを自動で承認してAIが自律的に作業を継続する「オートパイロット」モードなどが導入されました。
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Claudeエージェントを使用するセッションにおいて、作業に応じた権限モードの選択とデバッグログの出力がサポートされました。
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コードエディタ上で直接対話できる「インラインチャット」機能が一般提供(GA)となり、複数のパフォーマンス改善やバグ修正も行われています。
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GitHubは2026年7月7日、JetBrains社製の統合開発環境(IDE)向けプラグイン「GitHub Copilot」の最新アップデートを発表した。本アップデートにより、新しいエージェントプロバイダーとして「Codex」がパブリックプレビュー(正式リリース前に一般公開される試用版)として提供開始されたほか、自律的なタスク処理を行う「オートパイロット」機能など、エージェントの操作性を高める複数の機能が追加された。また、エディタ上で直接AIとやり取りができる「インラインチャット」機能が一般提供(GA、正式リリース)に移行した。
新たなエージェントプロバイダー「Codex」のパブリックプレビュー
今回のアップデートにより、JetBrains IDE内の「Copilot Chat」において、新たなエージェントプロバイダー「Codex」がパブリックプレビューで利用可能となった。実行するタスクの特性に合わせて最適なエージェントを柔軟に選択できるようになる。
Codexを利用するには、まずローカルマシンにCodexのコマンドラインツールである「Codex CLI」をインストールする必要がある。インストール後、IDEの設定画面から「Settings(設定) > Tools(ツール) > GitHub Copilot > Chat」に移動し、Codexの項目を有効にした上で、Codex CLIの実行パスを指定する。この設定を行うことで、Copilot Chatパネルのエージェント選択用ドロップダウンリストから「Codex」を選んでセッションを開始できるようになる。なお、法人向けの「Copilot Business」または「Copilot Enterprise」のライセンスを利用しているユーザーがこの機能を使用するには、組織の管理者が事前にエディタのプレビュー機能に関するポリシーを有効にしておく必要があると説明している。
エージェントのカスタマイズ機能とMCPサーバー管理の強化
AIアシスタントの動作を個別に調整するための「Agent Customizations(エージェントのカスタマイズ)」機能にも、いくつかの強化が施された。
まず、ローカルセッションおよびCopilot CLI(コマンドラインを用いてCopilotと対話するインターフェース)のセッションの双方において、処理の節目で動作を制御するための仕組みである「フック(Hooks)」を、カスタマイズ画面から直接管理できるようになった。
さらに、AIが外部のツールやデータと通信するための共通仕様である「MCP(Model Context Protocol)」サーバーの管理機能も、Copilot CLIセッション向けに拡張された。ユーザーはカスタマイズ画面から「Browse Marketplace(マーケットプレイスを参照)」を通じて利用可能なMCPサーバーを探したり、特定のコマンドやHTTP通信を使用するMCPサーバーを直接追加したりすることができる。追加されたサーバーについては、現在の接続状態を確認できるほか、起動、停止、再起動、アンインストールといった操作を画面上から実行可能である。プロジェクトごとにMCPサーバーを定義したい場合は、プロジェクトフォルダ内に .github/mcp.json ファイルを作成することでワークスペース単位の管理にも対応する。なお、このMCP管理に関するUI(ユーザーインターフェース)については、将来のアップデートでさらに改良される予定だという。
また、AIを用いてカスタマイズ用の設定ファイルを簡単に作成する機能も追加された。概要(Overview)ページに配置された「New」ボタンを押すことで各種ファイルを新規作成できるほか、チャット入力欄で /create-instruction、/create-prompt、/create-skill、/create-agent、/create-hook などのスラッシュコマンドを入力することで、設定ファイルの雛形を生成することが可能となった。
ツール実行と承認を制御する「承認設定」と「オートパイロット」
Copilot CLIセッションにおいて、AIが行うツールの呼び出しや、それに対するユーザーの承認操作を詳細に設定できる「承認設定(Approval settings)」が追加された。ユーザーはチャット入力欄に用意された権限用のドロップダウンメニューから、以下の3つの承認モードを選択できる。
- Default Approvals(デフォルト承認): ユーザーが設定している既存のポリシーに従って確認プロンプトを表示し、承認を得てからツールを実行する。
- Bypass Approvals(承認のバイパス): 確認ダイアログを表示せず、すべてのツール呼び出しを自動で承認する。ただし、AIが処理の途中で判断に迷った場合には、ユーザーへ質問を投げかける。
- Autopilot(オートパイロット、プレビュー): すべてのツール呼び出しを自動で承認するだけでなく、AIから発生した質問に対してもAI自身が自動で応答を生成する。これにより、ユーザーの手を介さずに、タスクが完全に完了するまでAIが自律的に処理の試行錯誤を繰り返す。
Claudeエージェントにおける権限モードとデバッグログのサポート
「Claude」エージェントを使用するセッションにおいても、「Permission modes(権限モード)」の選択が可能となった。ユーザーはチャットの入力欄にある権限ドロップダウンから、コード編集の前に必ず確認を求める「Ask before edits」、確認なしで自動的に編集を適用する「Edit automatically」、実行前の計画を立てる「Plan mode」といったモードを、自身の作業スタイルに合わせて選択できる。
また、Claudeセッションの動作がエージェントのデバッグログでサポートされるようになり、開発者がセッション中の詳細な挙動を確認し、トラブルシューティングや挙動の検証を行うことが容易になった。
モデル管理とカスタムモデルのサポート
ローカルのモデル選択メニューに「モデルビュー管理(Model view management)」機能が追加された。ローカルエージェントのモデル選択用ドロップダウンリストから「Manage models…」を選択することで管理画面を開き、各セッションで表示・選択されるモデルの一覧を整理できる。
また、GitHub Copilot BusinessおよびEnterpriseの管理者がGitHubの設定画面で構成したカスタムモデルのサポートも開始された。管理者が設定を完了すると、組織のメンバーの環境に自動でこれらのカスタムモデルが適用される。これには、ユーザー自身が取得したAPIキーを利用して連携を行う「BYOK(Bring Your Own Key)」の仕組みが利用されている。
UXの改善と不具合の修正
日常の使い勝手やパフォーマンス、信頼性を向上させるための細かな改善も実施された。
まず、使用量ベースの課金に関するベストプラクティスのヒントが追加され、ユーザーが作業中にAIクレジットの消費量を把握・管理しやすくなった。また、Copilotパネルが起動する際の読み込み速度と動作の安定性が向上した。さらに、次に編集すべき箇所を提案する機能(NES)において提案内容をキャッシュする仕組みを導入し、より素早く応答性の高いコード補完が可能となった。プロジェクト内のファイル変更を監視するシステム(ファイルウォッチャー)のパフォーマンスも改善され、IDE全体のメモリ使用量が削減された。
不具合の修正としては、BYOKセッションにおいて、意図せずCopilotのサブエージェント(メインAIの指示で動く補助的なAIプログラム)が呼び出され、余計なCopilotの使用量が消費されてしまう問題が解消された。この修正により、サブエージェントの起動ロジックが、アクティブになっているBYOKプロバイダーの設定を正しく尊重するようになった。このほか、IDEの画面が一時的に固まる複数のUIフリーズ問題も修正されている。
補足
なお、本アップデートに伴い、コード編集画面上で直接チャット形式の指示を出せる「インラインチャット」機能がテスト期間を終え、一般提供(GA)となった。