マイクロソフト、AIエージェント自動実行機能「Routines」をFoundryで一般提供
要点
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米マイクロソフトは「Foundry Agent Service」において、AIエージェントの自動実行機能「Routines」の一般提供を開始した。
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タイマー指定、定期スケジュール、GitHubやTeams等の外部イベントを検知する3種類のトリガーに対応する。
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長時間タスクの継続処理をエージェント自身がスケジュールできる「リマインダーツール」のプレビュー版も提供された。
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実行権限は、作成者の委譲権限を使う「作成者ID」とエージェント独自の「エージェントID」から選択できる。
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米マイクロソフトは2026年9月24日、AI開発プラットフォーム「Foundry Agent Service」において、AIエージェントを自動実行する新機能「Routines(ルーティン)」の一般提供(GA:正式リリース)を開始したと発表した。メッセージ受信を待つ従来の対話型エージェントから、スケジュールや業務イベントに応じて自律的に動作する自動化エージェントへの移行を支援する。インフラ構築や認証管理を一括してプラットフォーム側で担うことで、開発効率の大幅な向上を図るという。
エージェントの自動化に伴うインフラ構築の負担を解消
従来の第1世代AIエージェントは、ユーザーからの指示やメッセージを待って応答するチャットボット形式が中心だった。これに対し、現代の組織では業務の進捗監視やビジネスイベントへの即時応答、長期タスクの自動処理など、自律的に動くエージェントへの需要が高まっている。
しかし、エージェントの自動化を独自に構築する場合、スケジューラやWebhook(外部サービスからの通知を受け取る仕組み)、キュー、ホスティング環境、認証機構、実行履歴の保存といった複雑な基盤を用意する必要があった。Routinesは、起動トリガー、エージェントの動作、ID、接続設定、実行履歴をFoundryプロジェクト内で一元管理する。開発者が実行条件と指示内容を定義すれば、呼び出しのキュー管理や実行、履歴の記録をFoundryが自動で処理するため、基盤構築に時間を取られずエージェント本来の機能開発に注力できるとしている。
業務の発生に合わせて動く3種類のトリガー
Routinesは、エージェントを起動する方法として以下の3つのトリガーをサポートしている。
- タイマー(Timer): 指定した将来の日時に1回だけ実行する。リリース準備や期限のリマインダー、予定されたフォローアップなどに適している。
- 定期実行(Recurring): スケジュールに沿って繰り返し実行する。日次サマリーや週次レポートの作成、コンプライアンス確認、バックログの精査、運用監視などに利用される。
- イベント駆動(Event-based): 連携システムでイベントが発生した際に即座に実行する。初期段階ではGitHubのイシューイベントとMicrosoft Teamsのチャネルへの新規メッセージに対応しており、今後さらに連携先を拡大する予定だ。
イベント発生時には、Foundryがデータを受け取ってエージェントへ転送する。これにより、GitHubのイシュー分類やTeamsに届いたサポート依頼への初期対応などを、人間の指示入力を待たずに即座に開始できるという。
長時間タスクを継続できる「リマインダーツール」
データのエクスポートや承認待ち、デプロイなど、1回の実行で終わらない長時間タスクに対応するため、プレビュー版の「リマインダーツール(reminder tool)」も導入された。
このツールを使うと、ホステッドエージェント(Foundry上でホストされるエージェント)自身が指定時間後に自分を再実行するようスケジュールできる。時間が経過すると、Foundryは同一の会話セッション上でエージェントを再呼び出しするため、文脈を保持したまま処理を継続できる。タスクが進行中であれば再度リマインダーを設定し、完了時に結果をまとめて通知するといった自律的な状態確認が可能になる。開発者が定期確認用の別サービスを構築したり、会話状態を外部保存したりする手間を省けるとしている。
2種類の認証モデルとPython SDKによる実装
無人で動くエージェントのガバナンスとセキュリティを確保するため、Routinesでは2つのIDモデルが用意されている。
- 作成者ID(Creator identity): ルーティン作成者の委譲アクセス権で実行する。OAuthなどユーザー認証を必要とするツールを利用する際に適している。
- エージェントID(Agent identity): Microsoft Entra ID(マイクロソフトのクラウドID管理サービス)で設定されたエージェント固有の権限で実行する。APIキーやマネージドIDで認証するツールに向いている。
認証やトークン交換はFoundry側で管理されるため、安全な運用と監査が可能だ。また、Python SDK(azure-ai-projects および azure-identity)にも対応しており、平日の指定時刻に定期実行するルーティンなどを簡潔なコードで構築できる。