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Anthropic Blog

monday.com、Claudeを中核に据えた「エージェント共創型」プラットフォームへの刷新を発表 提供開始から2か月で500万回の対話を記録

要点

  • ワークマネジメントツール大手のmonday.comが、AnthropicのAI「Claude」を中核に据えたエージェント主導型プラットフォームへの刷新を発表した。

  • 従来の機能追加型AI(AI dust)が抱えていた定着率の限界を受け、人間とAIエージェントが同じワークフロー上で協業する設計へと抜本的に再構築した。

  • 2026年5月の正式提供開始から2か月間で、顧客によるエージェントとのインタラクション数は500万回を突破した。

  • 独自エージェントの作成、外部エージェントの持ち込み(BYOA)、ストア経由の専門エージェント導入、コーディング連携という4つの方式でClaudeを活用できる。

  • 業務管理プラットフォームを手がけるmonday.comが、AnthropicのAI「Claude」を基盤に据え、人間とAIエージェントが協業する新たなアーキテクチャへとシステム全体を刷新したことが明らかになった。Anthropicが2026年8月20日に公開した公式ブログ記事で詳細が公表された。2026年5月の提供開始以降、わずか2か月間で500万回を超えるエージェントとの対話が記録されているという。

機能追加の限界から「エージェント前提」の全面再構築へ

Fortune 500企業を含む25万社以上が導入するmonday.comは、十数年前にワークフロー自動化やプロジェクト管理を行うビジュアルツールとして提供を開始した。同社は当初、急速に進化する大規模言語モデル(LLM:膨大なデータから学習したAI基盤技術)の機能を既存製品へ順次組み込む方針をとっていた。2025年5月には全社的な取り組みとして「AI month」を実施し、4週間にわたって各種AI機能を集中的にリリースしたという。

導入当初は大きな反響を得たものの、要約やカテゴリ分類といった個別機能の追加だけでは、日常的な利用パターンの定着には至らなかった。同社でAI Works Platformの製品担当バイスプレジデントを務めるOrly Stern Izhaki氏は、この状況を「既存のワークフローに自動化をふりかけるだけの『AIの粉(AI dust)』を作っていた」と振り返っている。製品の根本的な提供価値を変えずに機能を追加するだけでは限界があると判断した同社は、「AI機能を取り入れること」と「AIネイティブな企業になること」の違いを明確にし、プラットフォーム全体の再設計へと舵を切った。

同社の最高製品・技術責任者(CPTO)であるDaniel Lereya氏は、今回の転換について「既存のワークフローにAIを追加するのではなく、プラットフォームが果たすべき役割を根本から再考することを意味していた」と述べており、AnthropicおよびClaudeをパートナーとして構想を形にしたとしている。

「同僚」としてワークフローに溶け込むエージェント設計

新たなプラットフォームでは、AIエージェントが単なる外部チャットボットではなく、人間と同じ「同僚」として扱われる点が特徴となっている。

多くの企業において、AIの導入が日常業務の場所から切り離された独立したチャット画面にとどまり、実務への統合が進まないという課題が存在していた。これに対し、monday.comでは各エージェントに専用の名前やアバター(識別用のアイコン画像)、アクセス権限を付与し、既存の管理ボードや業務フロー上で直接タスクを割り当てられるようにした。利用者はプラットフォーム内のトリガーや「@メンション」を通じ、人間の同僚に作業を依頼する感覚でエージェントを動かすことができる。

元記事では、実用化されている具体的な業務分野とエージェントの構成として以下の例が挙げられている。

  • ITサポート(受付から解決まで): 問い合わせの分類や定型対応の自動解決、詳細なコンテキスト(背景情報)を付与したエスカレーションを行う「Intake & Triage Agent」、ナレッジの不足を検知して記事の下書きを作成する「Knowledge Agent」、システム障害を検知して対策本部を立ち上げる「Incident Agent」が連携する。
  • 人事・採用(求人から採用決定まで): 応募書類のスコアリングを行う「Resume Screener」、面接日程の調整と確認を担う「Interview Scheduler」、関係者への進捗共有を行う「Hiring Coordinator」、面接官からの評価を収集する「Feedback Manager」などが担当し、常に人間が判断に関与できるプロセスを維持する。
  • マーケティング(競合情報の収集・活用): 競合他社の動向を常時監視して週次ブリーフィングを届ける「Competitive Intelligence Agent」や、営業担当者向けのバトルカード(競合対策・比較資料)を即座に更新する「Battlecard Agent」が稼働する。
  • 経営企画・執行業務(Chief of Staff as a Service): 会議の調整や資料準備、決定事項のタスク化と進捗管理を行う「Operator Agent」、収益リスクやコストの無駄をスキャンする「Org Health Agent」、成長機会を分析して実行計画を策定する「Strategy Consultant Agent」などが支援を行う。

monday.com内でClaudeを活用する4つの提供形態

ユーザーがプラットフォーム上でClaudeの機能を活用するための手段として、以下の4つの機能が用意されている。

  1. monday Agents: 自然言語のプロンプト(AIへの指示文)を用いてチーム独自のカスタムエージェントを作成し、モデルとしてClaudeを選択できる機能。作成したエージェントには名前とアバターが与えられ、管理ボード上でタスクを割り当てられる。
  2. Bring Your Own Agent(BYOA): 管理型エージェント環境である「Claude Managed Agents」で構築されたエージェントをmonday.com上に取り込む機能。個人が開発したエージェントをチーム全体の共有メンバーとして配置し、メンションや作業依頼を行える。
  3. Pre-built Agents: プラットフォーム内のストア(monday Agents Store)から導入できる事前構築済みの専門エージェント群。法務や財務など特定領域に特化したClaudeプラグインを、自社ワークフロー内の専門担当エージェントとして利用できる。
  4. Claude Coding integration: mondayのダッシュボードとClaudeを接続し、プログラミング関連の作業をエージェントに割り当てる機能。Claude Managed Agentsが顧客自身の実行環境内でコードを実行し、その結果や進捗状況がmondayのチケットへ自動で書き戻される。これにより、ビジネス要件の定義から動作するコードの生成、そして人間による最終確認までの一連の流れがプラットフォーム上で完結する。
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