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The Hacker News

オープンソースAI基盤「MLflow」と産業制御ソフト「FUXA」に重大な脆弱性、認証情報窃取やファイル改ざんの攻撃を確認

要点

  • オープンソースのAI基盤「MLflow」と産業用ソフトウェア「FUXA」で、CVSSスコア9点台の深刻な脆弱性を突く攻撃が確認された。

  • MLflowの脆弱性(CVE-2026-64849、CVSS 9.3)は未認証で悪用できるSSRFで、クラウドの認証情報やシークレットが窃取されている。

  • FUXAの脆弱性(CVE-2026-25895、CVSS 9.5)は認証欠落とパストラバーサルにより、ファイル上書きや遠隔コード実行の危険がある。

  • セキュリティ企業のwatchTowrとVulnCheckが攻撃を検知し、脆弱性公表の直後から無差別なスキャンが行われていると報告した。

  • オープンソースの人工知能(AI)プラットフォーム「MLflow」および産業オートメーション向けソフトウェア「FUXA」において、深刻な脆弱性を狙ったスキャンや悪用活動が相次いで確認された。セキュリティ企業のwatchTowrとVulnCheckが2026年8月18日までにそれぞれ調査レポートを公表した。いずれの脆弱性も危険度を示すCVSS(脆弱性の深刻度を評価する指標)スコアが9点以上と高く、インターネット上に公開されたシステムを標的にした探索や攻撃が進行しているという。

MLflowのSSRF脆弱性(CVE-2026-64849):クラウド認証情報の窃取

MLflowで確認された脆弱性「CVE-2026-64849」は、CVSSスコア9.3と評価された深刻な欠陥であり、バージョン3.15.0未満のMLflowが影響を受ける。

本脆弱性は、認証を必要としないSSRF(サーバーサイド・リクエスト・フォージェリ:サーバーに不正なリクエストを実行させ、内部ネットワークにアクセスさせる手法)に起因する。トラッキングサーバー(mlflow server)にアクセス可能な攻撃者が、内部のクラウドメタデータエンドポイント宛てにHTTPリクエストを送信し、機密データを外部へ抽出できる状態となっていた。

脅威インテリジェンス企業のwatchTowrによると、2026年8月17日にCVE番号が割り当てられてから数時間以内に、インターネット上に露出したMLflowインスタンスを標的とする無差別なスキャンが観測されたという。攻撃者はこの欠陥を悪用してクラウドメタデータサービスへ到達し、クラウドの認証情報やシークレット(秘密情報)を不正に流出させていると報告されている。

watchTowrのプリンシパル・スレット・インテリジェンス・スペシャリストであるYordan Ganchev氏は、モデルレジストリ(model-registry)のウェブフックの不備を突き、影響を受けるシステムを経由して内部サービスと通信が行われていると説明した。Webリダイレクトの処理方法に問題があるため、過去のセキュリティ修正を回避して悪用できる状態になっているという。同社のハニーポット(攻撃者を誘引して観察するおとり環境)でも、クラウド上のMLflowから既知の内部IPアドレスなどを経由して認証情報を抜き出す攻撃が確認されており、対象システムの迅速なパッチ適用や監査ログの確認が推奨されている。

FUXAの脆弱性(CVE-2026-25895):認証欠落によるファイル上書き

一方、運用技術(OT)や産業オートメーション向けのオープンソースWebベースSCADA/HMI(監視制御および人間機械インターフェース)ソフトウェア「FUXA」でも、重大な脆弱性への攻撃が報告されている。

対象となる「CVE-2026-25895」はCVSSスコア9.5と評価され、バージョン1.2.9以下のFUXAに影響する。重要機能に対する認証の欠落と、パストラバーサル(ファイルパス偽装により不正アクセスを行う手法)に起因し、未認証のリモート攻撃者がサーバー上に任意のファイルを書き込んでリモートコード実行(RCE:遠隔からの任意のプログラム実行)を達成できる恐れがある。

脆弱性監視を行うVulnCheckによると、2026年8月18日から本脆弱性を狙った悪意あるスキャンが検知された。単一のIPアドレスから、インターネット上に露出している脆弱なFUXAインスタンス(公開環境に約60台存在)に対して広範な探索が行われている。

VulnCheckのリサーチ担当副社長であるCaitlin Condon氏によれば、攻撃リクエストはパストラバーサルを用いて「main.js」ファイルをジャンクデータで上書きしようとする試みであり、現時点でRCE用コードの投入は確認されていないという。なお、FUXAでは過去1年間に「CVE-2026-25939」や「CVE-2023-33831」の悪用も確認されており、特に後者は2025年11月から直近まで攻撃が継続していると同氏は説明している。

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