オープンソースのサポート窓口システム「Zammad」に特権昇格の脆弱性、最新アルファ含む全版に影響〜米CISAが悪用カタログに追加
要点
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オープンソースのヘルプデスクツール「Zammad」において、一般ユーザー権限からroot権限を取得可能な特権昇格の脆弱性(CVE-2026-102490)が判明した。
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最新のアルファ版(7.1.0 alpha)を含む全バージョンが対象で、DockerやLinux環境で動作する構成に影響する。
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オランダ脆弱性開示研究所(DIVD)によるCVSS v4.0の評価スコアは9.4で、深刻度「CRITICAL(緊急)」と判定されている。
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米サイバーセキュリティ・インフラセキュリティ庁(CISA)は2026年10月2日に悪用確認済みカタログ(KEV)へ追加し、期日までの緩和策適用を指示した。
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米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース(NVD)において、Zammad GmbHが手掛けるオープンソースのサポートデスク管理システム「Zammad」に関する深刻な脆弱性(CVE-2026-102490)の情報が公開された。オランダ脆弱性開示研究所(DIVD)の報告によると、最新のアルファ版を含むすべてのバージョンにおいて、ローカルのzammadユーザーがroot権限へと特権昇格できる問題が存在するという。米サイバーセキュリティ・インフラセキュリティ庁(CISA)は本脆弱性の悪用を確認し、2026年10月2日付で「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ登録した。
脆弱性の詳細と影響を受けるシステム構成
今回公開されたCVE-2026-102490は、Zammadにおける不適切な権限管理の不備に起因する脆弱性だ。共通脆弱性タイプ識別子では「CWE-269(不適切な特権管理:プログラム内の権限割り当てが適切に制御されていない状態)」に分類されている。
NVDの情報によると、本脆弱性はZammadの全バージョンに存在し、開発中の最新アルファ版である「7.1.0 alpha」も対象に含まれる。バージョン1.5.0以上7.1.0未満、および7.1.0 alphaが明確に影響対象として記載されており、1.5.0未満の過去バージョンについては影響の有無が未確定(Unknown)とされている。
動作環境としては、Linuxカーネル上で動作するシステムのほか、コンテナ環境であるDocker上で実行されている構成が影響対象(CPE)に指定されている。ローカルのzammadユーザー権限を持つ攻撃者やプロセスが、この不備を突くことで、OSの最上位権限であるroot権限へと昇格可能になると説明されている。
CVSS v4.0による深刻度評価
本脆弱性に対しては、報告元であるオランダ脆弱性開示研究所(DIVD:Dutch Institute for Vulnerability Disclosure)により、脆弱性の深刻度を評価する規格「CVSS v4.0」に基づくスコア算定が行われている。
DIVDが算定したCVSS-BTスコアは「9.4」で、深刻度は最高レベルの「CRITICAL(緊急)」と評価された。評価ベクター(CVSS:4.0/AV:N/AC:L/AT:N/PR:N/UI:P/VC:H/VI:H/VA:H/SC:H/SI:H/SA:H/E:A/AU:Y/V:C)では、対象システムおよび関連システムに対する機密性・完全性・可用性への影響がいずれも「High(高)」と判定されている。また、攻撃状況を示す指標には、実際に悪用されていることを示す「E:A(Attacked)」が割り当てられている。なお、NIST(NVD)による独自の詳細アセスメント結果は現時点で未提供(N/A)となっている。
米CISAが悪用カタログに追加、緊急の対処を要求
米国のサイバーセキュリティ機関であるCISAは、2026年10月2日、本脆弱性を「悪用が確認された脆弱性カタログ(Known Exploited Vulnerabilities Catalog:KEV)」へ公式に追加した。
CISAの通知によると、本件「Zammad GmbH Zammad Improper Privilege Management Vulnerability」に対する対策完了期日(Due Date)は、追加から3日後の2026年10月5日に設定されている。
必須対応(Required Action)として、ベンダー指示に従った緩和策の適用が求められている。具体的には、CISAの拘束的運用指令「BOD 26-04(リスクに基づくセキュリティ更新の優先順位付け)」のガイダンスや「フォレンジックトリアージ要件」への準拠が求められている。また、各資産のインターネット露出度に応じたBOD 26-04のパッチ指針の遵守、クラウド環境向けガイダンスの適用、緩和策が利用できない場合の製品使用中止などが指示されている。
公開されているアドバイザリ
本脆弱性に関する技術的な詳細は、報告元であるオランダ脆弱性開示研究所(DIVD)の公開ページ「CVE-2026-102490」および事例コード「DIVD-2026-00015」にてサードパーティアドバイザリとして確認できる。また、CISAのKEVカタログにおいても米政府公式リソースとして情報が提供されている。