OpenAI、ChatGPTの広告展開を東南アジアと台湾へ拡大 提供地域は世界60カ国以上に
要点
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OpenAIは「ChatGPT Ads」の提供対象として、東南アジア6カ国と台湾の計7市場を新たに追加した。
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これにより、ChatGPT向け広告配信プラットフォームの展開地域は全世界で60カ国以上に拡大した。
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広告が表示されるのは無料プランおよび「Go」プランの利用者に限定され、有料プラン(Plus、Pro、Enterprise)は非表示が維持される。
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会話内容の広告主への非開示や、AIの回答と広告の完全な分離といったプライバシー原則が適用される。
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サービス開始から200日足らずで年換算売上高ランレートが10億ドルに到達しており、今後もフォーマット拡充や測定ツールの開発を進める方針だ。
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米OpenAIは2026年9月23日、対話型AIサービス「ChatGPT」上で展開している広告配信プラットフォーム「ChatGPT Ads」の提供地域を拡大し、東南アジアの6カ国および台湾で新たに開始したと発表した。
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今回の展開により、ChatGPT Adsの利用可能地域は全世界で60カ国以上に達した。同社はオーストラリア、ニュージーランド、日本、韓国、インドといったアジア太平洋地域での先行展開に続き、さらなる地域でのビジネス支援を拡大するとしている。
東南アジア6カ国と台湾へ展開、代理店連携やセルフサーブも提供
新たに対象となったのは、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの東南アジア6カ国と台湾の計7市場である。これにより、同地域に拠点を置くあらゆる規模の事業者がChatGPT上での広告出稿を行える環境が整った。
出稿を希望する広告主向けには複数の窓口が用意されている。OpenAIの専任チーム「OpenAI Ads Solutions」による直接運用のほか、電通(dentsu)、Havas Media、Omnicom Media、Publicis Groupe、WPPなどの主要広告代理店やテクノロジーパートナー経由での利用が可能となっている。さらに、一定の基準を満たす適格な事業者に向けては、セルフサービス型管理ツール「Ads Manager」も提供されている。
OpenAIでグローバル広告ソリューション担当バイスプレジデントを務めるデイブ・ドゥーガン(Dave Dugan)氏は、AIによって企業と生活者の新たな接点が生まれつつあると指摘し、グローバルブランドから初めて広告を展開するスタートアップまで、多様な事業者に機会を提供できると説明している。
表示対象プランの限定と対話コンテクストにおける広告の役割
ChatGPT Adsが表示されるのは、無料(Free)プランおよび低価格帯の「Go」プランを利用しているユーザーのみである。一方で、有料のPlus、Pro、Enterpriseプランの利用者に対しては、従来どおり広告は一切表示されない。
OpenAIはこの運用方針について、汎用人工知能(AGI)の恩恵を広く届けるというミッションに基づき、広告収入を通じて無料や低コストでのサービス提供基盤を支えるためであるとしている。
また、対話型AIにおける広告の役割として、ユーザーが旅行の計画や業務用ソフトウェアの選定、家具の購入といった具体的な目的を持って対話する過程に着目している。ユーザーが選択肢を検討・探索している適切なタイミングで関連する製品やサービスを提示することで、発見や意思決定を支援する狙いがあるという。
今回の発表に際し、東南アジアの大手ECプラットフォームであるShopee(ショッピー)のブランド&グロースマーケティング担当エグゼクティブディレクター、ペギー・チュー(Peggy Zhu)氏は、ブラジルでの導入実績に続き、東南アジアや台湾へもこの協業を拡大できることを歓迎するコメントを発表している。
プライバシー保護と回答の中立性を担保する運用原則
OpenAIは、利用者の信頼を維持することが広告運用の根底にあると強調しており、自社の広告原則に基づいた以下の安全策を明示している。
- プライバシーの保護: ユーザーとChatGPTとの対話内容は広告主に対して非公開とされ、顧客データが第三者へ販売されることはない。
- 回答と広告の分離: 配信される広告には明確なラベルが付与され、ChatGPTが生成する通常の回答文とは視覚的・構造的に分離される。
- 回答の中立性: 広告出稿の有無や出稿内容が、ChatGPTの回答内容に影響を与えることはない。
- ユーザーによる制御: 利用者は広告のパーソナライズ設定を調整できるほか、広告表示を望まない場合は非表示の有料プランを選択することが可能となっている。
同社は、利用者にとっては目標達成や意思決定の役に立ち、出稿企業にとっては高い費用対効果を発揮する広告体験を目指すとしている。
開始200日未満で年換算売上10億ドル規模へ成長
ChatGPT Adsの事業規模については、2026年8月末の発表時点で、サービス開始から200日未満で年換算売上高ランレート(annualized revenue run rate)が10億ドルを突破したことが公表されている。現在では数万社規模の広告主がChatGPT上で広告を運用しており、複数国にまたがるキャンペーンを展開する企業も増加しているという。
OpenAIは、これまでの実績はプラットフォームとしての初期段階に過ぎないとしており、今後数カ月間においてさらなる市場拡大を進める予定だ。あわせて、新たな広告フォーマットの追加や配信最適化ツール、効果測定ソリューションの開発にも継続して注力していく方針を示している。