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OpenAI Blog

OpenAI、取締役にデヴィッド・ヴェレス氏とロビン・ヴィンス氏を任命――金融大手とデジタルバンクのトップから知見を獲得

要点

  • 米OpenAIは、非営利組織「OpenAI Foundation」および公益法人「OpenAI Group PBC」の取締役に、デヴィッド・ヴェレス氏とロビン・ヴィンス氏を新たに任命した。
  • デヴィッド・ヴェレス氏は、顧客数1億3500万人を超える中南米最大のデジタルバンク「Nubank」の創業者兼グローバルCEOである。
  • ロビン・ヴィンス氏は、240年以上の歴史を持つ大手金融サービス企業「BNY」の会長兼CEOを務める。
  • 両氏はグローバル企業の指導や規律あるガバナンス、さらには医療や教育分野での慈善活動において豊富な経験を有している。

リード文

米OpenAIは2026年7月21日、非営利活動を担う「OpenAI Foundation」およびパブリック・ベネフィット・コーポレーション(公益法人)である「OpenAI Group PBC」の取締役会に、デヴィッド・ヴェレス氏とロビン・ヴィンス氏の2名が就任したことを発表した。両氏は、グローバル組織の運営やテクノロジーを用いた社会的な機会の拡大において深い経験を持つ。今回の任命により、OpenAIはグローバル展開と「すべての人の利益になるAI」という使命の実現に向けた体制を強化する。

本文

取締役会起用の背景とOpenAIの狙い

OpenAIの取締役会会長を務めるブレット・テイラー氏は、両氏について「テクノロジーを活用して金融サービスを再構築し、世界規模で機会を拡大してきた卓越したリーダー」と評価する。テイラー氏は、OpenAIが世界中のより多くの企業や個人に向けてサービスを拡大し、AIの恩恵をすべての人に行き渡らせる取り組みを進める中で、両氏が持つグローバルな経験は非常に貴重な資産になると説明し、歓迎の意を表明した。

OpenAIは、両氏が加わることで、テクノロジーが業界を再定義し経済成長を促すための補完的な視点が得られると期待を寄せる。両氏はこれまで、急速なテクノロジーと市場の変化の中でグローバル企業を牽引し、野心的なイノベーションと規律あるガバナンス、不確実性への耐性を両立させながら、サービス利用者に持続的な価値を提供してきた。

さらに、今回の起用は「OpenAI Foundation」の非営利活動の強化にも寄与するという。両氏は医療、教育、芸術といった非営利分野で慈善活動やリーダーシップを発揮してきたほか、誰もが社会的な機会を得られるような制度づくりにおいて、数十年の経験を積んでいる。

中南米最大のデジタルバンクを築いたデヴィッド・ヴェレス氏

新たに取締役に選ばれたデヴィッド・ヴェレス氏は、コロンビア出身の起業家、エンジニアであり、バンカーでもある。従来の銀行手続きのコストの高さや複雑さを身をもって体験したことを機に、2013年にデジタルバンク「Nubank」を設立した。

ヴェレス氏は、金融サービスをよりシンプルに、透明性を高く、そしてアクセスしやすくするため、デジタルファーストかつ顧客志向のビジネスモデルを構築。同氏のリードのもと、Nubankは中南米最大級のデジタル金融サービスプラットフォームへと成長し、現在では1億3500万人以上の顧客を抱える。これにより、これまで銀行サービスを利用できなかった数百万人に対して金融アクセスを提供した。同社は現在、米国でのナショナルバンク(国法銀行)設立に向けた条件付きの認可を取得し、米国市場への進出を視野に入れて事業を拡大している。

Nubank創業前、ヴェレス氏はSequoia Capitalのパートナーとして中南米投資を主導したほか、Goldman Sachs、Morgan Stanley、General Atlanticで投資銀行業務などに従事した。また、妻のマリエル・レイエス氏とともに、中南米地域における教育の充実や民主的なガバナンスの向上などを目的とした慈善プラットフォーム「VélezReyes+」を主導している。

ヴェレス氏は就任にあたり、「テクノロジーは人々のニーズに寄り添い、信頼を土台にして構築されるとき、機会を広げる強力な力となります。AIは個人や企業、そして経済全体がより多くのことを成し遂げる可能性を秘めており、有用なAIをすべての人に提供するOpenAI의取り組みに貢献できることを楽しみにしています」と述べた。

金融サービス大手BNYを改革するロビン・ヴィンス氏

もう一人の新取締役であるロビン・ヴィンス氏は、創業240年以上の歴史を誇るグローバル金融サービス企業「BNY」の会長兼CEOである。BNYは、顧客企業の業務効率化や成長加速を支援するため、自社の知見やプラットフォームを提供している。

ヴィンス氏は2022年に同社のCEOに就任して以降、組織運営モデルの簡素化を進める一方で、AIやデータ領域に対する投資を加速させる改革を推進してきた。また、社内におけるイノベーションや実行重視の組織文化をより強固なものにする取り組みを統率している。

BNYに加わる前、ヴィンス氏はGoldman Sachsに26年間在籍し、パートナーおよび経営委員会のメンバーを務めた。最高リスク責任者(CRO)や財務責任者、オペレーション責任者、EMEA(欧州・中東・アフリカ)地域の最高執行責任者(COO)、そしてGoldman Sachs International BankのCEOなど、多岐にわたる要職を歴任している。

また、ヴィンス氏は社外での社会的活動にも幅広く参画している。Hospital for Special Surgery(整形外科特別病院)やPerelman Performing Arts Centerの取締役に名を連ねているほか、Business RoundtableやBusiness Council、Partnership for New York City、Financial Services Forumなどのメンバーを務める。さらに、シンガポール金融管理局(MAS)の国際諮問委員会のメンバーでもある。

ヴィンス氏は就任について、「AIは人々や組織ができることの限界を押し広げる、究極の『能力創出ツール』になり得ます。しかし、AIがもたらす約束を実現するためには、創造的なアプローチや確固たるガバナンス、責任ある展開が欠かせません。OpenAIの社会的ミッションに貢献するため、取締役会の一員として参画できることを大変光栄に思います」との意向を表明した。

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