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The Hacker News

Progress ShareFileの緊急停止要請やJscramblerパッケージ侵害など、週次で判明した重要サイバー脅威

要点

  • Progress社のShareFileにおけるStorage Zone Controllerの緊急停止要請: 外部からの具体的なセキュリティ脅威に対処するため、利用顧客に対しStorage Zone Controllerを実行するWindowsサーバーの停止を求めた。
  • Zimbra Classic Web Clientの深刻なXSS脆弱性の修正: 悪意ある電子メールを開封しただけでユーザーセッション内で任意のコードが実行される恐れのある脆弱性が修正された。
  • 開発者向けnpmパッケージ「Jscrambler」の改ざんと機密情報窃取: 開発者用のアカウント情報が奪われ、WindowsやmacOS、Linuxの開発者端末から秘密情報を盗むRust製マルウェアが混入された。
  • 破壊的な機能を持つ新型バックドア「GigaWiper」の出現: Microsoftは、ディスク全体の消去や、復旧不能な暗号化などの破壊機能を持つ新しいWindows向けバックドアの分析結果を公開した。
  • WordPressの脆弱性を狙う大規模な「SHELLSTORM」作戦: 140万以上のドメインを標的とし、WordPressプラグインの脆弱性を突いて遠隔操作用スクリプトを設置する中国系アクターの活動が確認された。

リード文

セキュリティ情報サイト「The Hacker News」は2026年7月13日、直近の1週間に発生したサイバーセキュリティに関する重要な事件や脆弱性情報をまとめたレポートを公開した。このレポートでは、企業向けデータ共有サービスでの緊急対応や、開発者を標的にしたサプライチェーン攻撃、システムの完全な破壊を目論む新たな不正プログラムなど、多様な脅威について報告されている。以下で各脅威の具体的な内容を客観的に紹介する。

本文

ShareFileユーザーに対するStorage Zone Controllerの停止要請

Progress社は、企業向けファイル共有プラットフォーム「ShareFile」の利用者に対し、オンプレミス(自社でサーバーなどの設備を導入・管理する運用形態)のストレージを管理する「Storage Zone Controller」を実行するWindowsサーバーを直ちにシャットダウンするよう求めた。これは、信頼できる外部のセキュリティ機関から具体的な脅威についての報告を受けたためであるという。
同社は予防措置として、影響を受ける可能性のある顧客アカウントへのアクセスを一時的に無効化し、社内外のセキュリティ専門家と調査を進めている。現時点で顧客のアカウントやデータに対する不正アクセスが行われた形跡はないが、検知された脅威の具体的な内容は公表されていない。

ZimbraのClassic Web Clientにおける深刻な脆弱性

Zimbraは、メールやスケジュール管理などを行うブラウザ用の操作画面「Classic Web Client」に存在する深刻な脆弱性を解決するためのセキュリティアップデートを適用するよう、利用者に強く要請している。この脆弱性は、蓄積型クロスサイトスクリプティング(XSS。Webサイトの脆弱性を利用して悪意あるスクリプトを保存・実行させる攻撃手法)に分類されるものである。
この脆弱性は現時点で特定のCVE(共通脆弱性識別子)が割り当てられていないが、悪用された場合、特別な細工が施された電子メールを開くだけで、ユーザーセッション内で悪意あるコードが自動的に実行されてしまう。これにより攻撃者がメールボックス内の情報やセッションデータ、さらにはアカウント設定そのものに不正アクセスする可能性があると説明している。

npmパッケージ「Jscrambler」の改ざんと開発者情報の窃取

JavaScriptコードの難読化を提供する「Jscrambler」のnpm(JavaScriptのプログラム部品を管理・配布するためのシステム)パッケージが侵害され、悪意あるコードが埋め込まれた複数のバージョンが配布されていたことが明らかになった。今回の改ざんは、同パッケージの公開用アカウントの認証情報が盗まれたことで実行されたという。
埋め込まれていたのはRust言語で記述されたインフォスティーラー(感染した端末からログイン情報などの個人データを盗み出すウイルス)で、Windows、macOS、Linuxのすべてを標的とし、開発者端末からパスワードやAPIキーなどの機密情報を窃取するよう設計されていた。この活動は、先月に報告された「IronWorm」と呼ばれるマルウェアの亜種とみられ、WindowsやmacOSへ対象を広げて自己拡散を自動化する機能を備えているという。

破壊的バックドア「GigaWiper」の動作詳細

Microsoftは、感染したコンピュータを操作不能にする3つの破壊的アプローチを持つ新しいバックドア(システムに侵入した後に攻撃者がいつでも遠隔操作できるようにするための不正プログラム)「GigaWiper」の存在を公表した。
GigaWiperは、ハードディスク全体のデータ消去する機能、Windowsのシステムドライブを上書きして起動不能にする機能、あるいは暗号化キーを保存せずにファイルを強制的に暗号化して破壊する「偽のランサムウェア」としての動作を実行できる。また、画面のスクリーンショット撮影、画面の常時録画、および隠しVNC(ネットワーク経由で画面操作を行うリモートデスクトップ接続の仕組み)セッションを起動して外部から端末を操作する機能も備えている。Microsoftは、このマルウェアがイランに関連する脅威アクター「BLUERABBIT」と類似していると評価している。

WordPressプラグインを狙う「SHELLSTORM」作戦

WordPressのプラグインに存在する27件の既知の脆弱性を悪用し、世界中のWebサイトに不正なプログラムを設置する大規模なサイバー攻撃作戦「SHELLSTORM」が確認された。これまでに140万以上のドメインが標的になっている。
この攻撃では、脆弱性を突いて標的のサーバーにWebシェル(Webサーバー上でコマンドを実行できるようにする悪意あるスクリプトファイル)を設置し、これを足がかりとして「SNOWLIGHT」や「VShell」といった不正プログラムを順次送り込む。被害は台湾、米国、ドイツなどに集中しており、セキュリティ関係者の分析では、この作戦は中国または中国語を使用する脅威アクターの関与が強く疑われている。

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