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Sakana AI

Sakana AI、対話AIの記憶を可視化・管理する新機能「My Fish」を公開

要点

  • Sakana AIは2026年10月14日、「Sakana Chat」の記憶を可視化する新機能「My Fish」を公開した。

  • AIが蓄積した好みや進行中の目標、使用頻度、記憶同士のつながりを視覚的に確認できる。

  • 活動状況を示すヒートマップ、関係性を描くネットワーク図、思考プロセス内のチップ表示などを備える。

  • メモリー機能は任意でオフにでき、各記憶から学習元のチャットへ直接移動することも可能となっている。

  • Sakana AIは2026年10月14日、対話型AIサービス「Sakana Chat」向けに、AIが保持するメモリー(記憶)を可視化する新機能「My Fish(マイ・フィッシュ)」を追加したと発表した。同サービスでは2026年9月にメモリー機能が導入されていたが、今回の機能追加により、AIが何を記憶し、それらがいつどのように対話の中で組み合わされているかを、利用者が手元で詳細に把握できるようになったという。

記憶の選別とユーザーによる制御

Sakana Chatのメモリー機能は、回答スタイルの好みや進行中のプロジェクトなどを会話を通じて学習する。ただし、すべての発話を保存するわけではなく、今後の対話で役立つ情報に絞って蓄積する仕組みだ。たとえば「日本語でカジュアルに答えてほしい」といった好みや、取り組んでいる目標などが該当する。

この機能は初期状態でオンになっているが、設定からいつでも無効化できる。記憶させたくない情報がある場合や、過去の記憶を使わずに会話したい場合でも、利用者が自ら制御できる仕様となっている。

利用状況を示すヒートマップと一覧画面

「My Fish」の上部には、メモリーの利用や新規学習の推移を示すヒートマップ(データの頻度を色の濃淡で表すグラフ)が常時表示され、記憶の活用状況をひと目で把握できる。

また「一覧」画面では、蓄積されたすべてのメモリーがプロフィール、好み、プロジェクト、関心のあるトピックなどに分類して整理される。各項目には含まれる事実の数、使用回数、最終使用日時が表示され、詳細から個々の事実や学習元の会話を確認できる。元のチャットへ直接移動して当時の文脈を振り返ることも可能だ。

記憶同士の連関を描く「つながり」マップ

「つながり」画面では、中央のMy Fishアイコンを中心に各記憶がノード(ネットワーク図上の情報要素)として配置され、メモリー同士の関係性を探索できる。

マップの描画規則は以下の通りだ。

  • 中心からの距離:最近使われた記憶ほど中央近くに配置される。
  • ノードの大きさ:使用頻度が高い記憶ほど大きく表示される。
  • 色の濃淡:30日以上使われていない記憶は色が薄くなる。
  • 結合線:同じ回答で一緒に使われた記憶同士が線で結ばれ、AIがどの情報を組み合わせたかを示す。

各ノードを選ぶと、記録された事実や使用された会話、関連メモリーを確認できる。関連メモリーはリンクになっており、辿りながら探索可能だ。中央のアイコンを選ぶとプロフィールが開く。

時系列の履歴とチャット中のチップ表示

「履歴」画面では、メモリーの読み出しと書き込みの記録が時系列で整理され、書き込みログを展開することで新しく追加された事実を個別に確認できる。

また、設定画面を開かなくても対話中にメモリーの動作を把握できる。Sakana Chatが回答を考える際、記憶を参照したり新しく覚えたりすると、思考プロセス内に「メモリーを確認しました:スペイン旅行、ハイキング」や「新しいことを覚えました:大阪マラソン」といったチップ(小さな表示枠)が現れる。チップを選ぶとMy Fish内の該当メモリーが直接開き、対話を中断せずに内容を確認できるという。

モバイル対応と今後の展開

My Fishはモバイル環境にも最適化されている。「つながり」画面でノードを選ぶと画面下部からドロワー(引き出し式の操作画面)が開き、選択した記憶が見える位置へグラフが自動で移動する。上スワイプで詳細を展開し、別のノードを選んで探索を続けることも可能だ。

同社は、対話相手を理解して前回の続きから話せるメモリーは不可欠であるとし、今回の可視化はその第一歩であると説明している。今後は記憶すべき情報の見極めや状況変化に応じた更新など、長く使うほど最適化される仕組みを目指して改善を続ける方針だ。My Fishはウェブおよびモバイルの設定画面から利用できる。

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