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The Hacker News

ServiceNow AI Platformに重大な脆弱性、未認証でコードが実行される「CVE-2026-6875」が実際に悪用される

要点

  • ServiceNow AI Platformにおいて、認証情報を持たない第三者がシステム上で任意のコードを実行できる深刻な脆弱性が発見された。
  • 脅威インテリジェンス企業のDefused Cyberが、この脆弱性を悪用した実際の攻撃が進行中であることを報告した。
  • 脆弱性「CVE-2026-6875」のCVSSスコアは9.5と非常に高く、悪用された場合はシステム環境全体だけでなく接続されたプロキシサーバーまでもが完全に侵害されるおそれがある。
  • ServiceNowは2026年6月に修正パッチをリリースしており、未適用の自社運用ユーザーに早期の対応を推奨している。

リード文

ServiceNowが提供するAIプラットフォームに存在する重大なセキュリティ上の欠陥が、現在インターネット上で実際に悪用されていることが明らかになった。脅威インテリジェンス企業のDefused Cyberが2026年7月21日、SNSのX上でこの危険な状況を報告した。対象の脆弱性「CVE-2026-6875」は、第三者がログインなしでシステム内のプログラムを実行できるおそれがあるという。

脆弱性の深刻度と影響

今回明らかになった脆弱性「CVE-2026-6875」は、セキュリティ上の極めて重大な脅威として警戒されている。脆弱性の深刻度を評価する世界的な基準である「CVSS(共通脆弱性評価システム)」において、この欠陥は10点満点のうち「9.5」という極めて高いスコアを記録している。これは、システムに与える影響が極めて致命的であることを示す。

この脆弱性の本質は、「サンドボックス回避」と呼ばれる仕組みにある。サンドボックスとは、実行中のプログラムをシステムの他の部分から隔離し、システム全体に悪影響が及ぶのを防ぐ安全な仮想領域である。この脆弱性は防護壁を突破し、未認証の攻撃者がシステム内で自由にプログラムを実行することを可能にする。

この深刻な問題は、セキュリティ企業であるSearchlight Cyberによって発見され、2026年4月1日にServiceNowへ報告された。同社によれば、悪用された場合、ServiceNowのシステム環境(インスタンス)全体が侵害され、接続されたプロキシサーバー(通信中継サーバー)まで完全に支配されるおそれがあるという。

ServiceNowによる修正パッチとセキュリティ対策

ServiceNowは、この極めて重大なセキュリティリスクを解消するため、2026年6月を通じて修正パッチをリリースした。対策済みのバージョンは以下の通りである。

  • Brazil EA(早期アクセス版)および Brazil GA(一般公開版)
  • Australia パッチ2
  • Zurich パッチ7b および Zurich パッチ9
  • Yokohama パッチ12 ホットフィックス1b および Yokohama パッチ13

また同社は、サンドボックス環境内で実行できるコードの種類を厳しく制限する設計変更も行っている。セキュリティ研究者であるAdam Kues氏の分析によれば、この措置によって、仮に類似の脆弱性が今後発生したとしても容易に安全な領域から脱出できないようシステムが強化されたという。

観測されている攻撃手法とユーザーへの警告

現在、この脆弱性はインターネット上で実際に悪用されている。Defused Cyberが明らかにした分析結果によると、攻撃者はログイン認証が不要な接続窓口(エンドポイント)である「/assessment_thanks.do」を狙っている。攻撃の手法としては、「HTTP POSTリクエスト」と呼ばれる、Web送信方式を用いて悪意あるデータを送り込んでいる。

さらに、今回の実際の攻撃では、事前に公開されていた検証用プログラムである「実証コード(PoC)」に記載されていた手順とは異なる侵入手段(ガジェット)が使われている。しかし、最終的には同じようにシステム内で任意のコードを実行できる状態に達することが確認されている。

こうした能動的な悪用を受け、セキュリティ関係者はユーザーに対し、早急に対策を講じるよう強く警告している。特に、クラウド経由で自動アップデートが適用されず、自社でサーバーを構築・運用している「セルフホスト版」を利用している顧客は、攻撃の標的となるリスクが極めて高い。まだ修正パッチを適用していない場合は、システムへの侵入被害を防ぐために、一刻も早い修正プログラムの導入が強く推奨されている。

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