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The Hacker News

深刻度スコア依存からの脱却へ、PicusがAI時代のCVE悪用可能性を検証するウェビナーを開催

要点

  • セキュリティ企業PicusのソリューションアーキテクトリードであるIshak Celikkanat氏が、新たな脆弱性の実環境における悪用可能性を検証するウェビナーを開催する。

  • 高度なAIの台頭により脆弱性の開示から実際の悪用までの期間が短縮される一方、多くの組織ではリスク検証が週単位や四半期単位にとどまっている課題が指摘されている。

  • 深刻度スコアの高さだけで優先度を決定するのではなく、対象資産の露出状況や既存対策での防御可否を短時間で判定する評価ループが求められている。

  • 本番システムで直接エクスプロイトを実行できない場合でも、攻撃テクニックの挙動を既存のセキュリティ統制と照合して評価する具体的な手法がライブ実演される。

  • セキュリティ企業PicusのソリューションアーキテクトリードであるIshak Celikkanat氏が、公開された新たなCVE(共通脆弱性識別子:ソフトウェア等の脆弱性に付与される一意の識別番号)について、自社環境で実際に悪用可能であるかを迅速に検証する手法を解説するウェビナーを実施することが明らかになった。米メディアThe Hacker Newsが2026年9月17日(現地時間)に報じた。AIの進化に伴い脅威への対応時間が極端に短縮されるなか、脆弱性管理の新たなワークフローを提示するという。

深刻度スコアへの過度な依存が抱える課題

脆弱性スキャナーによって新たなCVEが検知され、高い深刻度スコアが算出された場合でも、その脆弱性が自社の稼働環境において実際に攻撃者によって悪用可能であるかどうかは別問題であると指摘されている。

従来、多くのセキュリティ運用では脆弱性の深刻度スコアの高低を基準にして対応の優先順位が決定されてきた。しかし、スコア自体はその脆弱性が持つ潜在的な重大性を示すものにすぎず、特定の組織のシステム構成やネットワーク環境において攻撃が成立するかどうかを証明するものではないという。そのため、数値上の深刻度だけを頼りに対応を進めても、実際の危険度に応じた的確な対処が難しくなるケースが存在している。

AIの進化に伴う攻撃までのタイムラグ短縮

背景として、いわゆる「Mythosクラス」と呼ばれる高度なAIの発展により、脆弱性の情報が開示されてから実際に機能するエクスプロイト(悪用コード)が作成されるまでの時間が劇的に短縮されている実態が挙げられている。

これに対し、多くの企業や組織におけるセキュリティプログラムでは、リスクの検証や評価が依然として週単位や四半期単位といった長いサイクルで行われている。環境内のシステムや設定が数分単位で変化し得る一方で、防御側の検証作業に数週間を要している場合、その時間的なギャップが重大なリスク要因になると説明されている。技術的な課題にとどまらず、開示から検証完了までの時間差そのものが危険を生み出す要因になっているという。

セキュリティチームに求められる4つの評価基準

こうした時間的なギャップを埋めるため、セキュリティチームにはこれまで以上に迅速な判断が求められている。具体的には、以下の4つの論点について速やかに回答を得る必要があるとされている。

  1. 影響を受ける対象資産が外部に露出しているか
  2. 脆弱性の悪用にはどのような攻撃テクニックが必要とされるか
  3. 既存のセキュリティ統制や対策によってそれらの攻撃手法を阻止できるか
  4. 最終的な判定として、自社環境で「防御(ブロック)されている」のか、それとも「悪用可能」であるのか

脆弱性のスコアを確認するだけでなく、自社の防御体制と照らし合わせた検証ループを回すことで、推測ではなく客観的な根拠に基づいた判断を下す体制が必要とされている。

本番環境を危険にさらさない挙動ベースの検証アプローチ

実際の環境において脆弱性の影響を確かめる際、稼働中の本番システム上で生のエクスプロイトコードを実行することは、システムの停止や予期せぬ障害を引き起こすリスクを伴うため現実的でない場合が多い。

今回開催されるウェビナーでは、直接的なエクスプロイトの実行が困難な状況であっても、脆弱性を具体的な攻撃テクニックへとマッピングし、その挙動を実際のセキュリティ統制と照合して検証する代替アプローチが紹介される。これにより、運用中のシステムに安全上の悪影響を与えることなく、既存の防御策が攻撃手法を防ぎ切れるかどうかの証拠を防御側が得られるようになるとしている。発見された脆弱性が依然として脅威である間に、推測を排して説明可能な回答を得ることがこの手法の狙いとされている。

ウェビナーの概要と実演内容

本セッション「How to Prove You're Ready for Mythos-Class Attacks」では、PicusのIshak Celikkanat氏が登壇し、新たなCVEの検知から実環境での検証完了に至る一連のワークフローをライブで実演する。リアルタイムでの参加が難しい登録者に対しても、セッション終了後に録画映像が配信され、都合に合わせて検証手順の全体像を確認できるよう配慮されているという。

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