Smartsheet、AIエージェント向けMCPサーバーを一般提供開始 AWSの業務環境やIDEから自然言語で操作可能に
要点
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作業管理プラットフォームのSmartsheetが、AIエージェント連携用の「Smartsheet MCP Server」を一般提供(GA)した。
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40種類以上のツールを提供し、自然言語によるシートや行・列の作成、進捗更新、自動化設定などの直接操作に対応する。
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ビジネス向けAIワークスペース「Amazon Quick」と連携し、自然言語によるリアルタイムデータの照会やシート更新が可能となる。
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エージェント型統合開発環境(IDE)「Kiro」と接続することで、開発環境内からの仕様参照やコミットに連動したタスク自動更新を実現する。
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米Smartsheetは、AIエージェントがプロジェクトデータへ直接アクセスして管理操作を行うための「Smartsheet MCP Server」を一般提供(GA)した。Amazon Web Services(AWS)が公式ブログ「AWS ML Blog」において2026年10月20日付で明らかにした。標準化されたインターフェースを介してSmartsheetのデータを各種AIクライアントに接続し、業務ワークスペースや開発環境からシームレスに操作できる環境を提供するという。
40以上のツール群で自然言語からのデータ操作に対応
「Smartsheet MCP Server」は、AIモデルと外部システムを接続するための標準プロトコルであるModel Context Protocol(MCP)を採用したサーバー環境だ。AIアシスタントはこのプロトコルを通じて、Smartsheet上のデータに対する読み出し、書き込み、管理処理を実行できるようになる。
同サーバーには、シートや行、列、ワークフロー自動化の探索・作成・管理をカバーする40種類以上のツールが組み込まれている。利用者はプログラミングや専用ツールの手動操作を行うことなく、日常的な自然言語による指示を通じてタスク状況の更新や行の新規作成、さらにはプロジェクト構造自体の改変までを直接指示できる仕様となっている。
AIエージェントに提供されるコンテキスト情報には、行同士の関連性や列のデータ型、セルの更新履歴などが厳密に構造化された状態で含まれるため、精度の高い状況把握と作業実行が可能になるとしている。
Amazon Quickを通じたノーコードでの業務データ活用
AWS側における具体的な連携先の一つとして挙げられているのが、ビジネスユーザーやプロジェクトマネージャー、運用チーム向けに構築されたエージェント型AIワークスペース「Amazon Quick」だ。
Amazon Quickを利用するユーザーは、コードを書くことなく自然言語を用いてシートの更新や質問の送信、ダッシュボードの構築を行える。ブログでは、エンジニアリングチームがスプリント管理(短期間の開発サイクルにおけるタスク管理)をSmartsheet上で行っている場面を具体例として提示している。
たとえば、プロジェクトマネージャーが「今週どのスプリントタスクがブロックされているか」とチャットエージェントに尋ねると、Amazon QuickがSmartsheet MCP Serverを介してリアルタイムにシートを照会する。これにより、個別のレポートや集計ダッシュボードを事前に作成しておく必要なく、ライブデータから直接、該当タスクの担当者名や期限をまとめた要約が即座に提示される仕組みだ。
開発環境「Kiro」での仕様参照とコミット連動のタスク更新
もう一つの連携例として示されたのが、開発者向けのエージェント型IDE(統合開発環境)である「Kiro」との接続だ。ソフトウェア開発者がコーディング作業を中断して管理ツールへ画面を切り替えることなく、エディタの中から直接Smartsheetのデータを扱えるワークフローが紹介されている。
Kiroを利用する開発者は、エディタ内からSmartsheetを参照し、プロジェクトの仕様確認やタスクステータスの更新、タスク間の依存関係の追跡を行える。たとえば、担当する機能開発やバグ修正にあたる開発者が「現在のスプリントシートを取得し、自分に割り当てられている未対応のバックエンドタスクを表示してほしい」と指示すると、KiroがMCP経由で必要な行をインラインに抽出して表示する。
さらに、修正内容をコードリポジトリにコミットしたタイミングでKiroのフック機能が作動し、Smartsheet上の対応する行のステータスを自動的に「Complete(完了)」へと更新する運用も可能であると説明されている。
中央統合層として機能するアーキテクチャ構成
公開されたアーキテクチャ図によると、Smartsheet MCP ServerはAWSの各種サービスやクライアントとSmartsheetをつなぐ中央の統合層として位置づけられている。
クライアント側では、ナレッジワーカーや運用担当者が利用するAmazon Quickと、コード記述を行う開発者が利用するKiroの双方がMCPクライアントとして同サーバーへ接続する。サーバーの背後ではSmartsheet固有のAPIおよびデータレイヤーとやり取りが行われる構成となっており、異なる役割を持つチームメンバーがそれぞれの作業環境から単一のプロジェクト管理データに対して透過的にアクセスできる連携基盤が示されている。