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The Hacker News

SonicWall、リモートアクセス機器「SMA1000」の深刻な脆弱性を修正 認証不要のSSRFなど計4件

要点

  • 米SonicWallは、リモートアクセス機器「SMA1000」シリーズの脆弱性4件に対処する修正プログラム(ホットフィックス)を公開した。

  • 最大の脅威は認証なしで内部機能の操作を許すSSRF(CVSS 10.0)で、同製品で同種の欠陥が修正されるのは2026年に入り3度目となる。

  • ほか3件はログイン後に遠隔コード実行や不正操作につながる脆弱性で、管理コンソールなどに存在する。

  • 現時点で悪用の痕跡は確認されていないが、回避策はなくパッチ適用と機器の再起動が必要とされる。

  • 米SonicWallは2026年10月6日、企業向けリモートアクセス機器「SMA1000」シリーズに存在する4件の脆弱性に対するセキュリティ修正プログラム(ホットフィックス)を公開した。判明した欠陥のうち最も深刻なものは共通脆弱性評価システム(CVSS)で満点の10.0と評価され、ログイン前の状態で内部機能への不正アクセスを許す恐れがあるという。同社は現時点で攻撃に悪用された証拠はないとしているが、回避策が存在しないため早急なパッチ適用が求められている。

認証不要で内部へ侵入可能な最大深刻度「CVSS 10.0」のSSRF

今回修正された脆弱性の中で中核となるのが、「CVE-2026-102255」として追跡されるサーバーサイド・リクエスト・フォージェリ(SSRF)の不具合だ。SSRFとは、外部の攻撃者がサーバーを踏み台にして、通常は到達できない内部ネットワーク宛てに不正なリクエストを送信させる攻撃手法を指す。

この不具合は、利用者がログインするWebポータル機能「WorkPlace」に存在する。意図しないアクセス経路が存在することにより、事前の認証を経ずに外部から到達できる状態になっていた。悪用されると、機器の内部機能にアクセスされて不正な操作を実行される危険性があるという。なお、具体的にどの機能が操作可能になるかについて同社は明らかにしていない。この脆弱性は米Anthropicの研究者ブノワ・セブンス(Benoît Sevens)氏により報告された。

ログイン後に悪用可能な3件の脆弱性

同時に修正された残る3件は、機器へログインした後に悪用が可能となる脆弱性だ。主に管理者が設定を行う「Appliance Management Console(AMC)」などに存在していた。

まず「CVE-2026-102256」(CVSS 7.8)はアプライアンス本体で発生するOSコマンドインジェクションで、管理者ログインが必要なものの遠隔コード実行につながる恐れがある(セブンス氏が報告)。

残る2件はDigitalCanion SAのブライアン・マリアーニ(Brian Mariani)氏が報告した脆弱性だ。AMCに存在する「CVE-2026-102257」(CVSS 7.2)は、不正なアーカイブファイルの展開時に指定ディレクトリ外へファイルが書き出される「Zip Slip」の欠陥で、遠隔コード実行に至る可能性がある。トレンドマイクロのZDIを通じて報告された。また、同じくAMCでスクリプトが埋め込まれる蓄積型クロスサイトスクリプティング(XSS)「CVE-2026-102258」(CVSS 5.5)も修正されている。

2026年に入り3度目となる「認証不要・CVSS 10.0」の修正

SMA1000のWorkPlaceにおいて、ログイン不要なCVSS 10.0のSSRF脆弱性が修正されるのは2026年に入り今回で3回目となる。

同社は7月14日と9月1日にも脆弱性を公表しており、過去2回はいずれも「認証不要のSSRF」と「管理者によるコマンド実行の欠陥」がペアになっていた。さらに過去の事例では実際に悪用が確認されており、7月のインシデントでは攻撃者がSSRFで内部通信のトンネルを開き、もう一方の欠陥と組み合わせて機器の完全な制御権(root権限)を奪取した手口がセキュリティ企業Rapid7により報告されていた。

過去2回の欠陥はいずれも社内スタッフが発見したものだったが、今回は外部の研究者から報告された。なお、今回のSSRFが過去と同様に他の脆弱性と連鎖して悪用可能かについて、SonicWallは言及していない。

影響を受けるバージョンと適用手順

今回の脆弱性は、SMA1000シリーズのハードウェアモデル「6210」「7210」、仮想モデル「8200v」に影響する。ファイアウォール製品のSSL-VPN機能や「SMA 100」シリーズは対象外だ。

影響を受けるバージョンは以下の通りである。

  • バージョン 12.4.3系統: 「12.4.3-03526」以前(「12.4.3-03670」以降で修正)
  • バージョン 12.5.0系統: 「12.5.0-02952」以前(「12.5.0-03082」以降で修正)

対象として挙げられている「12.4.3-03526」と「12.5.0-02952」は、9月1日に公表された脆弱性の修正版だったバージョンだ。そのため、前回のパッチを適用済みの環境であっても、今回のホットフィックスを追加適用する必要がある。

本件に対する回避策はなく、サポートポータル「MySonicWall」からパッチを適用する。インストールの完了時には機器の再起動が発生する。なお、過去の公表時に案内されていた侵害痕跡(IoC)の調査やパスワード・ワンタイムパスワード(TOTP)トークンのリセットといった追加手順は、今回は指示されていない。

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