OWN NEWS GATHER
← 戻る
GitHub Copilot Changelog

Visual Studio版GitHub Copilotが8月更新、モデル思考力調整やGitレビュー機能に対応

要点

  • 思考エフォートの調整機能: 対応モデルで「Low」「Medium」「High」の3段階から推論の深さを選択可能になり、トークン消費と精度のバランス制御に対応した。

  • Gitエージェントによる事前レビュー: プルリクエスト作成前の未コミット変更やコミット内容をAIが検査し、エディタ上にインラインで指摘を表示する。

  • 組織内カスタムエージェントの共有: 管理者が公開した専用エージェントをVisual Studioが自動認識し、組織内の全リポジトリで利用可能になった。

  • モデル管理機能の拡充: モデルのピン留めや折りたたみに加え、コンテキスト長やコストを確認できる詳細管理画面が追加された。

  • 利用状況の可視化と通知改善: プロンプト画面からプラン全体の利用状況を確認でき、上限到達前の通知が分かりやすく改良された。

  • GitHubは2026年8月28日、統合開発環境「Visual Studio 2026」におけるAI支援ツール「GitHub Copilot」の2026年8月度アップデートを発表した。本更新では、AIモデルの推論深度の制御や組織内での独自エージェント共有、Git操作と連携したコードレビュー機能などが追加された。これらの新機能は、無料版を含む全プラン向けに提供されるという。

タスクに応じた「思考エフォート」の3段階調整

対応するAIモデルにおいて、推論の深さを調整できる「思考エフォート(Thinking Effort)」機能が追加された。ユーザーは作業内容に応じて「Low(低)」「Medium(中)」「High(高)」の3段階から設定を選択できる。

平易なコード作成には低エフォートを指定してトークン(AIが文章を処理する基本単位)の消費を抑え、複雑なデバッグやアルゴリズムの実装、アーキテクチャの意思決定には高エフォートを割り当てることが可能だ。これにより、推論の深さとトークン消費量のバランスを柔軟に最適化できると説明している。

Gitエージェントによるプルリクエスト前のコードレビュー

バージョン管理ツール「Git」と連携するGitエージェントに、コード変更の事前検証機能が導入された。開発者はプルリクエスト(作成したコードを共有リポジトリへ統合するよう依頼する仕組み)を作成する前に、未コミットの変更やコミット内容のレビューをエージェントに依頼できる。

指摘事項はエディタ内にインライン表示されるほか、「Git Changes(Git 変更)」画面に移動可能なリストとして一覧表示される。Copilot Chatで対話を継続しながら指摘の意図を確認し、修正を進めることが可能だ。本機能はGitHubおよびAzure DevOpsのリポジトリに対応している。

組織全体で共有可能なカスタムエージェント

組織向けの機能として、GitHub OrganizationやEnterpriseの管理者が組織内の全リポジトリで共通利用できるカスタムエージェントを公開できるようになった。

Visual Studio側でこれらが自動検出され、エージェント選択画面(agent picker)に概要説明や提供元の組織名が表示される。開発者は所属組織に特化したエージェントをスムーズに選択して作業に活用できるという。なお、本機能の利用にはGitHub Organizationが必要となる。

モデル一覧の整理と詳細管理ビュー

利用するAIモデルの管理機能も強化された。よく使うモデルを一覧上部に固定(ピン留め)したり、利用頻度の低いモデルを折りたたんで画面を整理したりできる。

さらに「Manage models(モデルの管理)」を選択すると詳細ビューが開き、各モデルの機能特性やコンテキストウィンドウ(AIが一度に処理できる情報量)のサイズ、コスト情報の確認が可能だ。この画面からCopilot標準モデルおよびカスタムモデルの各種設定も管理できるという。

利用状況の確認導線と通知の改善

Copilotの利用実績を確認する機能も整備された。プロンプト入力欄からコンテキストウィンドウを開き、「View all Copilot usage(すべてのCopilot利用状況を表示)」を選択することで、契約プランの詳細や利用実績を一覧で確認できる。

また、利用量の上限に近づいた際の通知表示も改善され、制限への到達状況や利用可能な選択肢がより明確に提示されるようになった。

提供対象プランと今後の展開

今回のアップデートは、Copilot Free、Student、Pro、Pro+、Max、Business、Enterpriseを含む、すべてのGitHub Copilotプランの利用者に提供される。

最新機能は先行プレビュー版の「Insiders」チャンネルで試用可能となっており、今後の開発ロードマップや詳細情報はVisual Studio公式ブログおよびリリースノートで随時公開される予定だ。

元URL