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GitHub Copilot Changelog

Visual Studio向けGitHub Copilotの7月アップデート発表、対話型エージェントのプレビュー版や.NET・Azureの専用スキルを追加

要点

  • 米GitHubは2026年7月30日、Visual StudioにおけるGitHub Copilotの2026年7月アップデートを公開した。
  • Copilot SDKをベースにした新しい対話エージェントが、パブリックプレビューとして利用可能になった。
  • .NETチームおよびAzureチームの専門家が作成した組み込みのスキルが追加され、特定の開発環境に合わせた自律的な作業手順をカスタマイズできるようになる。
  • 開発者がエディタ上で選択した特定のコードブロックのみを対象に、インラインでレビューと修正提案を受け取れる機能が追加された。
  • 組織の管理者が組織内の開発者全員に対して共通の設定を一括適用できる「組織レベルのカスタム指示」機能が導入された。

米GitHubは2026年7月30日、統合開発環境(IDE:ソフトウェア開発に必要な各種ツールが統合されたパッケージプログラム)である「Visual Studio 2026」向けのAI開発支援ツール「GitHub Copilot」に関する2026年7月の機能アップデートを発表した。今回のアップデートでは、開発者の作業効率を向上させる新たな対話エージェントのプレビュー提供や、特定の技術スタックに特化したスキルの統合、さらに開発チーム全体での運用を効率化する管理機能などが含まれている。

新エージェントがプレビュー公開、より迅速な回答を実現

今回のアップデートにおける主要な変更点の一つが、Copilot Chat(チャット形式でAIと対話する機能)で選択できる新しい「Agent(Preview)」オプションの一般向けプレビュー(パブリックプレビュー:製品の正式リリース前に、広く一般ユーザーに試用してもらうために公開される先取り版)の開始である。

この新しいエージェントは、コマンドライン(文字入力による操作画面)向けの「GitHub Copilot CLI」を動かしているものと同一の「GitHub Copilot SDK」をベースに開発されている。GitHubの説明によると、このエージェントを利用することで、AIとの細かなやり取りを何度も往復させることなく、最初の指示で意図通りのタスクを正しく実行できる割合が向上するという。また、エージェントから返される回答文自体も従来より簡潔に整理され、開発者がざっと目を通すだけで要点を把握しやすいように工夫されている。利用する際は、Copilot Chatウィンドウの下部にあるエージェント選択メニューから直接切り替えることができる。

.NETとAzureの開発者向け専用スキルを統合

開発環境ごとのカスタマイズを容易にするための機能として、.NETおよびクラウドプラットフォーム(インターネット経由でサーバーなどのITインフラを提供するサービス)であるAzureの専門チームが作成した「ビルトイン(組み込み)スキル」が追加された。

これは、AIが自律的にタスクを処理する手順である「エージェンティックワークフロー」において、特定の環境や技術に合わせた高度なサポートを実現するための機能である。開発者がVisual Studio内で該当するワークロード(特定の開発目的において必要となる関連ツール一式)をインストールしている場合、ツール選択画面の「Built-in」カテゴリの中にこれらのスキルが表示される。なお、これらの組み込みスキルは意図しない動作を防ぐため、初期設定では無効化(オフ)されている。開発者は、自身が担当する開発タスクに適合するスキルだけを選択し、個別に有効化して利用する。

選択部分のみをレビューし、コードを修正する機能

開発者が書いたコードに対して、特定のブロックに絞ってアドバイスを求められる機能も導入された。

エディタ上でレビューしたい範囲のコードを選択し、右クリックメニューから「Copilot Actions」の「Review Selection」を選択することで機能する。実行すると、選択したコードの行と行の間にインラインコメント(コードの行と行の間に直接挿入されるコメント表示)の形で指摘や改善案が表示され、開発者はその場で内容を確認して修正作業に移ることができる。提示されたコメントにあるスパークル(キラキラした形状の)アイコンをクリックすれば、提案された修正をコードに直接適用できるほか、GitHub Copilot code reviewの機能を活用して、さらに別の改善案をCopilotに生成させることも可能だという。

開発組織全体で共通の設定を適用可能にするカスタム指示

開発チームや企業単位での運用に向けた機能として、「組織レベルのカスタム指示(Custom Instructions)」が追加された。

これは、GitHub上の組織(Organization)のオーナーが、組織に所属する全開発者のGitHub Copilotの挙動や回答スタイルを一括でカスタマイズできる機能である。これにより、コードの書き方のルールなどの共通の好みを開発者一人ひとりが個別に設定する手間が省ける。このカスタム指示は、その組織に属するリポジトリ(プログラムのソースコードや関連ファイルを一元管理して保存する場所)で作業する際に自動的に適用され、適用されている指示はリファレンスリストに表示される。個々の開発者がこの自動適用を停止したい場合は、Visual Studioの「ツール > オプション > GitHub > Copilot > Copilot Chat」のメニューから設定を無効にすることも可能となっている。

提供プランと今後の展望

今回発表された機能のうち、組織レベルのカスタム指示を利用するには、企業向けプランである「GitHub Copilot Business」または「GitHub Copilot Enterprise」の契約が必要となる。一方で、新しいプレビュー版エージェント、.NETおよびAzureの組み込みスキル、そして選択コードのレビュー機能については、すべてのプランのユーザーに提供される。

GitHubは、Visual StudioにおけるGitHub Copilotの最新機能や今後の開発計画(ロードマップ)について、公式の「Visual Studio blog」で随時情報を発信していくとしており、開発者からのフィードバックも募集している。

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