WhatsApp、iOS・Androidをまたぐ「複数パスキー」に対応——2段階認証のパスワード強化や着信相手の追加情報表示も導入
要点
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Metaは、メッセージングアプリ「WhatsApp」において、1つのアカウントに複数のパスキーを登録・利用できる新機能を発表した。
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WhatsAppへのログインにパスキーを使用しているユーザー数は、世界で10億人を突破している。
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2段階認証機能が強化され、従来の6桁の数字PINに加え、英数字や特殊文字を含む強固なフルパスワードが設定可能になった。
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Android版では、連絡先に登録されていない相手からの着信時に、発信地域や共通グループの有無などの追加情報を画面上に表示する機能が追加された。
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Metaは2026年8月25日、メッセージングアプリ「WhatsApp」のアカウント保護を強化する一連のセキュリティアップデートを発表した。単一アカウントに対する複数パスキーの登録に対応したほか、2段階認証におけるフルパスワードの導入や、Android端末向けに着信時の情報表示を拡充する機能などが含まれている。フィッシング詐欺やアカウント乗っ取りへの対策を一段と強める内容となっている。
複数パスキーへの対応とデバイスをまたいだログインの簡素化
今回のアップデートにより、WhatsAppでは1つのアカウントに対して複数のパスキー(端末の生体認証機能などを利用して安全に認証を行う、フィッシング耐性の高いログイン手段)を登録できるようになった。
従来は単一デバイスでの利用が中心となっていたが、複数登録に対応したことで、iOS端末とAndroid端末の双方を併用しているユーザーでも、どちらの環境からもパスキーを用いてスムーズにアカウントへサインインできるようになる。
登録済みのパスキーの確認や追加などの管理は、アプリ内の「設定(Settings)」>「アカウント(Account)」>「パスキー(Passkeys)」の手順から行うことができる。
パスキー利用者は10億人を突破、段階的な拡大の歩み
Metaによると、現在WhatsAppへのログインにパスキーを利用しているユーザーは全世界で10億人を超えているという。
WhatsAppにおけるパスキー機能は、まず2023年10月にAndroid版で先行してサポートが開始された。その後、2024年初頭にiOS版へと対象が広がり、2025年6月にはFacebookのログイン機能にもパスキーが統合されるなど、同社はグループ全体でパスキーの普及を段階的に進めてきた経緯がある。
2段階認証を刷新、6桁PINから「フルパスワード」への移行が可能に
アカウントの安全性を高めるもうひとつの主要な変更点が、2段階認証機能の強化である。
2段階認証は、SMSなどで届くワンタイムパスコードが万が一第三者に知られてしまった場合でも、不正なアカウント乗っ取りを防ぐ追加の保護層として機能する。これまでのWhatsAppの2段階認証では6桁の数字からなるPINコードが使われていたが、今回の改定により、英数字や特殊文字を組み合わせた、より長く推測されにくい本格的なパスワードを設定できるようになった。
WhatsAppは発表の中で、「これまでは6桁のPINだったが、推測をより難しくするために、英字・数字・特殊文字を交えた長いフルパスワードへとアップグレードした。もしこれまで『123456』のような単純な番号を使っていたのであれば、いまこそ強固なパスワードに更新する契機となる」と説明している。
Android版で連絡先未登録の着信時に詳細情報を提示、詐欺被害を抑止
また、Android版のユーザー向けには、不審な電話や詐欺への対策として、連絡先リストに登録されていない相手から着信があった際により詳しいコンテキスト(文脈情報)を表示する機能が追加された。
通話画面に表示される具体的な情報には、以下のような項目が含まれる。
- 発信元となっている地域や場所
- 相手が自身の連絡先リストに存在しているかどうかの確認
- 発信者と自身が共通で参加しているグループチャットが存在するかどうか
この機能についてWhatsAppは、詐欺師が相手を慌てさせ、心理的な焦り(緊急性)を利用して騙そうとする傾向があることを指摘している。通話に応答する前に発信元の情報や共通グループの有無を確認できるようにすることで、ユーザーが電話を取る前に一呼吸置き、安全性を冷静に見極めた上で対応できるようにする狙いがあるという。